甦る労働組合 6・7集会の地平を拡大し、安倍政権を打倒しよう!

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0304号01/01)(2015/07/01)

甦る労働組合 6・7集会の地平を動労総連合建設で拡大し、ゼネストで安倍政権を打倒しよう!

岩本 正治(全国労組交流センター副代表・JP労組)

 日比谷公会堂で開催された国鉄闘争全国運動大集会は、23日間のストライキへの処分・弾圧を打ち破って第2次ゼネストに向かう韓国鉄道労組の参加も含めて1650人が結集し、大成功を勝ちとりました。
 6・7集会は、世界恐慌と国際的争闘戦と新自由主義の破滅的危機のなかで、国鉄闘争全国運動を労働者・労働組合の大結集軸として、階級的労働運動の本格的発展とゼネスト実現への大きな一歩を踏み出しました。
 このゼネスト情勢は、国鉄分割・民営化絶対反対で闘い抜いた動労千葉が2010年「4・9政治和解」と対決し、国鉄闘争全国運動を生み出し、5年間の闘いで安倍=葛西と外注化阻止決戦で全面的に闘って切り開いた地平です。また、動労水戸の被曝労働拒否の4年間の闘いが、常磐線全線開通という安倍=葛西の大反動との階級決戦を引き寄せ、そして原発労働者の腹の底からの怒りや帰還強制という被災地福島の人々の圧殺への根底的怒りと固く結びついています。10万筆署名を達成した力を、国鉄闘争全国運動の全国的組織化に発展させよう。
 その実践的闘いの柱は、動労総連合建設にあります。今年3月ダイヤ改定から始まった攻撃は、第2の国鉄分割・民営化攻撃であり、JR体制の全面外注化・非正規職化・安全切り捨ての合理化攻撃です。安倍=葛西は、これを全社会的攻撃として進めようとしているのです。安倍政権との階級決戦の攻防の軸に国鉄闘争全国運動があり、動労総連合建設があることをはっきりさせましょう。
 7月1日から始まる駅業務の全面外注化・分社化・転籍攻撃を阻止する闘いに総決起し、JRで働く正規・非正規の青年労働者の怒りを我が物にし、動労総連合の全国化、とりわけ動労東京結成を総力で実現しよう。
 安倍政権は、戦争のできる国づくりを進め、労働者を非正規職に突き落とそうとしています。国際的争闘戦と1000兆円を超える借金、国家財政の破綻、日本経済の大崩壊の前に打ちひしがれ、そこから湧き起こってくる労働者の「生きさせろ」の決起に恐怖しているのが安倍ら支配階級の真の姿です。
 戦争は前線も後方もなく、鉄道・公務員・運輸・通信・医療・船舶・港湾・航空などすべての労働者を総動員しなければできません。労働者のゼネストで一切の輸送や生産をストップさせれば、戦争は阻止できるということです。安倍もいかに連合を産業報国会化するか考えています。一切は労働運動をめぐる激しい攻防に入るということです。
 6月から4大産別の全国大会が始まりました。動労総連合建設を自らの産別の闘いに引き寄せて拠点建設を進めよう。戦争・民営化・外注化・非正規職化絶対反対、戦争と改憲の安倍政権打倒に向け7~8月を闘おう。