JP労組に代わる闘う労働組合をつくる―JP労組第8回大会に参加して―

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0305号07/01)(2015/08/01)

JP労組に代わる闘う労働組合をつくる―JP労組第8回大会に参加して―

(写真 JP労組大会でビラまきする組合員)

高橋弘二(みやぎ労組交流センター・JP労組)

 6月17~18日、金沢市内で開催された大会闘争に参加した。参加する度に思うことは、どんどんJP労組本部が郵政現場から離れていっていることだ。活動方針も組合の意識もだ。
 現場は人員不足が進み交通事故や業務事故が増大している。現場は悲鳴を上げているのだ。しかし本部は現実を無視して、労使協調路線に浸かっている。現場の怒りは増大する一方だ。
 労使協調ではダメなのだ。JP資本は現場労働者を道具や虫けらのように思っている。
 先日、私の局で、交通事故が多いから現状を把握すると称して、軽四だけでなくバイクにまでドライブレコーダーを付けて運転状況の監視を始めた。それだけでも許せないのに、一時停止不履行等の違反をカウントし、やった回数に応じてペナルティとして局周辺の環境整備活動(草むしりやごみ拾いだ!)をやらせることを始めた。一日勤務をはずし、人員が壊滅的に足りなくてもだ。ふざけるな!
 私も1日やらされた。ある労働者は20回やったから20日間やれとなった。私は許せなくて、やらされる日の朝に「こんなことやって交通事故がなくなるのか」と集配部長に抗議した。それに対する向こうの言い分が笑止ものだ。「違反しないようにという意識付けでやっている。命が大事だと思わないんですか。反省してるんですか」と。どの口でこんなことが言えるのか。要員を増やして、無茶な運転をしなくても仕事が終わるような業務運行体制をつくるのが先ではないか。責任を棚上げして、事故の原因を現場労働者におっかぶせ、屈辱を強いるやり方を、私は絶対に許さない!
 大会会場の入り口で、私はこのことを全力で代議員・傍聴者に訴えた。どれだけ聞いてくれたかはわからない。うちの支部執行部はこのドライブレコーダーの件については最初、「(当局に)謝っちまえばいいんだよ」と言ったくらいの労使協調路線であり、そういう連中がごまんといるのが大会代議員・傍聴者だ。だが、私は言わずにはいられなかった。現場の思い、怒りを無視した労働組合などもはや存在価値すらないのだ。「あなたたちはそれでいいのか。現場労働者に顔向けできるのか。本部を打倒して私たちと共に闘う労働組合をつくろう」と声を大にして訴えた。
 大会議事中は代議員からかなり本部に対する批判が出たらしい。当然といえば当然だが、本部方針がひっくり返されたわけではないから、現状が進んでいくということだ。私たちが立ち上がって変えるしかない。
 改めて思った。もうJP労組はダメなのだ。労使協調・御用組合の中にいては、現場労働者は息をすることもできない。自ら闘いに立ち上がるしかない。
 そして現場が本気で怒りの決起をした時、当局は右往左往しかできないこともわかった。ドライブレコーダーの件で私が抗議に立ち上がったら、集配部長だけでなく総務部長まで来て大わらわになった。この怒りに押されて当局は仲間の20日間の草むしりを6日間に短縮せざるを得なかった。闘えば勝てるのだ。
 現場労働者の階級性を改めて認識した1か月であり、大会闘争だった。JP労組に代わる闘う労働組合を現場からつくっていく。困難だが展望ある闘いを全力でやっていきたい。
 下を向くな、前を向け!