動労福島の結成を決断!9・10結成集会への結集を

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0306号04/01)(2015/09/01)

動労福島の結成を決断しました!
※9・10結成集会への結集をよびかけます

(写真 【写真 郡山工場公開時、自分と合同労組の仲間たち】)

橋本光一(JR郡山総合車両センター)
 私が国労を脱退し動労福島を結成することを公言した時に、本部反対派の役員から「本部派は近々連合に行く。そうなったらまともな国労になるしストライキもやれる。脱退を考え直してほしい」と言われました。
 実際に7月末の国労全国大会では本部反対派が権力を握りました。じゃあ、その新執行部がストライキ指令を出せるのか。JR資本の外注化や、安倍政権の戦争政治・原発推進政策と真っ向対決できるのか。
 彼らにはできないと思います。なぜか。国労闘争団4人の組合員資格裁判における法廷での証言を、彼ら、本部反対派の人たちに要請したことがありましたが、それをそろって拒否されたことがあったからです。4人の弁護をしてくれと頼んだわけじゃありません。ただ、全国大会で起こった事実を証言してもらえればいいとお願いしたのです。只々党派の利害で真実を語ることさえ拒否した人たちです。そういう腹の人たちに世の中のことをやり遂げることはできません。

時代を切り開く労働組合つくる

 言いたいのは、本部反対派が国労の実権を握るかどうかとか、そんなちっぽけな料簡で、32年間在籍した国労を脱退したわけじゃないし、動労福島結成をやるわけじゃないということです。それに、動労福島の結成は、単に一地方に一労働組合をつくるというような小さいことではありません。郡工の門前で配布したチラシの大見出しにもあるように「動労千葉・動労水戸と共に、時代を切りひらく労働組合を、全国のJR職場に組織」する、ゼネストで安倍を倒して革命に進んでいく、その一つの突破口を開く最先端の運動なんだということです。
 もっと言うと、福島に動労千葉をつくること。国際労働運動の基軸となり、韓国、ドイツ、アメリカの労働組合との団結を形成し、帝国主義戦争をプロレタリア国際主義によって世界革命に転化する、それを現実にやってのけている労働組合・動労千葉。それと同じものをもう一つ福島につくる。
 それと、被ばく労働拒否でJR資本はもとより、国家権力を直接脅かすような巨人のような闘いと言われる闘いをやっている動労水戸と同じような組合を福島につくりあげるという、そういう壮大な事業、壮大な革命事業なんだということを本当に自覚してやっていきたいと思います。

職場に存在し着実に進めていく

 しかし、そうは言ってもまだ組織化はこれからという段階です。シールズの言葉を借りれば「国家転覆」を企てる労働組合への加入はおいそれとは行かないわけです。『前進』を前面に押し出してやってきたので、動労福島に入るってことがどういうことかみんな知ってるわけで、仕方ないって言えば仕方ありません。
 でも、その壁は、確実に崩壊し始めています。あと2か月で退職という組合員とこういうやり取りがありました。組合員「光一君! 新しい組合に入るっていう人、何人いるの」。私「いやぁ、なかなか厳しいっすねぇ」。組合員「みんなダメだなぁ。新しい組合でもつくって騒がねぇことには、このまま外注化やられっちまうべ」。言い得て妙というか、自分は決起できないけれども、動労福島には成功してほしいという正直な気持ちです。こういうものを全体から感じます。
 それと、仕事の一服の時に、あと数年で退職の組合員が突然声をかけてきて、「動労水戸支援共闘に入りたいんだけど加入用紙ないか」って。今のところは地味な動きですが、労働者の方から我々の方へ、雪崩を打って押しかけてくるような日が近々くるような確信を持っています。だから今は、ガーンと職場に存在しきって、着実に進めていくことだと思っています。

職場の権利が奪われたときに、戦争になる

 職場における労働者の権利が奪われたときに戦争になると言います。同じことで、職場と国会前は一体なんだとも言われます。これって時代に対して、主体的に積極的にならないと出てこない考え方だと思います。世界恐慌と戦争政治、それに対する労働者のストライキ、現代はまさに帝国主義論の時代=戦争と革命の時代です。それを古典やテレビニュース、新聞記事としてじゃなくて、主体的に捉えるとはどういうことか。 
 JRで言えば、アベノミクスの鉄道の海外へのパッケージ輸出戦略で求められる海外鉄道資本との競争に勝つためのコストダウン、そのためにやっているJR全面外注化、その中で進められる人件費削減と安全コストカット、それによってもたらされる労働強化と賃金低下、労災や事故の増大、つまり極めて労働条件の問題です。
 だからこそ職場の闘いが重要であって、職場での資本の攻撃と本気で闘わなくて、国会前とか政治闘争をやったとしてもそれは口先だけの形だけの、嘘物の闘いにしかなりません。職場と国会は一体、時代に主体的に向き合うということは、そういうことじゃないかと思います。
 各職場の労働現場において、日々のことを意識的に積極的に政治や戦争と革命の問題に結びつける、そしてその政治性をもって労働条件や経済闘争を闘うことじゃないかと思います。
 動労千葉における外注化阻止の闘いは完全にそうであるし、動労水戸の被ばく労働拒否の闘いなどはストレートにそうであると思います。
 我々はこの動労千葉や動労水戸の闘いと一体で、動労総連合の組織を全国のJR職場に拡大発展させなければならないし、それは同時に安倍政権打倒のゼネストを担う労働組合を全国に組織することです。そこから直接プロレタリア革命に突き進んでいく道でもあると確信しています。
 なお、9月10日木曜日の午後から、動労福島結成大会とデモ行進、夕方からは結成集会を開催します。皆さんのご参加をお願いします。
 共にがんばりましょう。
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9・10動労福島結成集会

○と き:18時
○ところ:ビッグアイ(郡山駅前)
○14時から動労福島結成大会(場所は別途)、その後、郡山工場包囲デモ
○主催:動労福島 ふくしま合同労組

特集0306

Posted by kc-master