JR北海道に闘う労働組合を!9・13北海道国鉄集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0308号02/05)(2015/11/01)

JR北海道に闘う労働組合を!
9・13北海道国鉄集会

 9月13日、札幌市で国鉄闘争全国運動・北海道主催の国鉄集会が開催され、30人が結集しました。
 「被曝労働拒否の闘いで見えてきた原発をなくす道」と題して、動労水戸の木村郁夫書記長が講演(写真下)。国鉄当局の先兵=動労革マルによる切り崩し、JR資本による隔離職場への分散配転、運転士として登用しないという攻撃に次ぐ攻撃が押し寄せました。しかし動労水戸は、国鉄分割・民営化絶対反対を貫き、類いまれな階級的な団結を形成したのです。
 こうした到達点があったからこそ「3・11」に対決し、被曝労働拒否という前人未踏の地平に踏み出し、青年労働者の相次ぐ結集を実現し、原発労働者・除染労働者と合流できていることが明らかにされました。国労をはじめ国鉄闘争から召還した他労組が被曝労働となぜ闘えないのかが鮮明になりました。
 最後に木村さんは、自身が決起した9月の国会闘争の巨大な高揚を報告し、「国鉄闘争を軸に闘うことで本当に世の中を変えられる」「北海道にも動労総連合を建設しよう」と訴えました。
 基調報告に立った自交総連さくら交通労組委員長の河野晃興さんは、6・30最高裁決定を弾劾し、「不当労働行為が確定した以上、組合員をJRに採用しろ」と、新たな闘いに決起している動労千葉とともに闘う決意を明らかにしました。そしてタクシー職場での日常的な闘いを紹介。その実践を踏まえて、正規・非正規の分断を打ち破る団結で、労働者が社会の主人公であることを実感できるような闘いをもっともっと発展させようと提起。最後に「JR北海道に闘う労働組合を」「星野文昭さんを地元札幌に取り戻す運動を」「11・1へ総結集しよう」の3点を強調しました。
 札幌圏連帯労組委員長の堀井克幸さんが『ソリダリティ』の合唱に先立ち、歌っているうちに「星野さんの冤罪も原発事故問題も戦争法案も全てつながっている」と確信したこと、木村さんの講演にあった「労働組合は闘うことでのみ力を発揮できる。労働者の力を引き出すのが組合の仕事である」に全面的に賛同すると発言。合唱の後、徳島現地闘争から戻ったばかりの星野修三さんとゆかりさんがあいさつ。今回はゆかりさんが面会をかちとったとの報告に会場は感動に包まれました。
 自治体労働者、婦人民主クラブ、反原発を闘う仲間からの発言の後、NTT労働者が閉会のあいさつ。「安倍はグラグラ。これはチャンスです。闘う労働組合に団結して世の中を変えよう。国際連帯で闘おう」と訴えて締めくくりました。
 この集会に向かって国鉄闘争全国運動・北海道は、6・30決定をどう評価するのか、どう闘うのかをめぐって激しい議論を重ねる一方、5千枚を超えるビラを配り、この集会の成功から11・1集会への総結集に向かってさらに元気に闘い抜いています。
(国鉄闘争全国運動・北海道事務局)

特集0308

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