国鉄分割・民営化30年 動労総連合・北陸を結成

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0314号02/04)(2016/05/01)

国鉄分割・民営化=JR体制30年目を前に、動労総連合・北陸を結成

 87年4月1日、国鉄分割・民営化を強行し、JR体制に移行してから29年を経た4月3日、国鉄北陸動力車労働組合(略称:動労総連合・北陸)を金沢で結成した。
 新自由主義攻撃の魁(さきがけ)である国鉄攻撃は、団結をズタズタに分断し、人間的活動の根源である労働をトコトン踏みにじってきた。しかし、分割・民営化攻撃に総力をあげて闘った動労総連合による、外注化反対・非正規職撤廃、被曝労働拒否の訴えと、労働者こそ社会の主人公だ! 団結し誇りと歴史的使命を取り戻そう! との呼びかけはJR体制を激しく揺るがしている。
 そして青年に自らの決起と闘いの実践で新自由主義攻撃を打ち砕く展望を力強く示している。この時代の要請にこたえ、北陸の地でも青年労働者とともに資本と非和解的に闘い、社会の主人公としての誇りと力を作り出す一歩を踏み出した。
 結成大会は、JR体制30年を目前にして、国鉄労働者のたゆまざる闘いを自らの活動に照らし合わせて総括し、国鉄労働運動を甦らせる気概に満ちた面々が登壇、組合結成を決断する過程を交えての自己紹介から始まった。
 元国労組合員は「労働者が自分の仕事の誇りを奪われている。動労総連合は労働者が誇りを取り戻し、戦争を止めることができる組合。動労総連合・北陸を大きく発展させていく」と表明。
 また、JR貨物の関連下請け会社・富山通運の一員で現在中労委で係争中の組合員は、「不当解雇撤回闘争は新自由主義に反対し、動労総連合運動を推進・拡大する闘いと一体」と表明。
 非正規でかつ解雇攻撃に日常的にさらされている労働者の組織化こそがキーポイントであり、北陸新幹線開業=第3セクター化攻撃が続く北陸での課題を鮮明に掲げて闘う方針を確立した。
 来賓の動労西日本山田書記長は、「結成は歴史的勝利!北陸の労働運動の歴史を塗り替えるべく、飛翔してください」と。動労総連合新潟杉野書記長は、3・17新潟ストの意義と決起過程での感動的エピソードを披露、新潟労組交流センターからは、動労総連合・新潟の結成が3・17の4組合同時ストにつながり、地域が活性化している、と報告。北陸ユニオン、交流センター、郵政青年労働者、富大生など参加者全員が登壇し、次々と決意を表明した。
 ストは労働者が持っている根源的な力・意識を復権させ、社会の主人公だと実感した体験談が交わされ、結成の推進力となった地域の仲間からは、職場で階級級的労働運動を実践する決意が披歴され、飛躍を誓い合った。
 私自身は奇しくも、機労から動労、動労西日本、動労総連合・北陸と三度鉄輪旗を翻すことになりました。ご指導ご鞭撻をお願いします。
 出口 威(動労総連合北陸委員長)

特集0314

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