郵政の「無期雇用転換」に正規・非正規団結して闘おう

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0314号04/01)(2016/05/01)

郵政の「無期雇用転換」に正規・非正規団結して闘おう

郵政労働者交流会

4月17日都内で、郵政労働者交流会が開催された。非正規労働者は職場での資本による分断と解雇攻撃に心から怒りの声をあげた。そして、正規職労働者も郵政民営化・非正規職化の現実を必ず覆す決意を語った。

司会 今日は、首都圏で初めて郵政労働者交流会を行うことになりました。今日、正規も非正規も会合があったりして参加できていない仲間もいますが、郵政労働者、特に非正規労働者の思いのたけを話していただき、交流できればと思います。

スキルダウン、賃下げを撤回

 A郵便局に勤めています。3年前の2013年9月にスキルダウンということで、賃金を下げられて、生活も苦しくなりました。原因は、仕事上の「配達方法」のミスだったのですが、時給で210円下げられました。そんなに減額されたのは初めてでした。自分の中では、半年後に取り戻すために必死に働きました。でも給料の額を決定するのは部長で、自分がどんなに頑張っていても近くで見てくれているわけではなく全く評価されない。
 その時に、郵政のビラを入り口でもらって、「自分と同じ境遇の人が他にもいる」とわかりました。でもその時は、自分で頑張ろうと思って、声をかけたりはしませんでした。しかし給料は減額されたままで、「賃下げは首切りのサインだ」ということがじわじわとわかってきて、本当にそうなったら大変だと思い、郵政非正規ユニオンの人に声をかけて喫茶店で会いました。「首切りが心配なんです」と相談したのです。その時に、「職場で堂々と闘い続ければ、解雇はできませんので、あなたは今まで通り堂々として闘えば大丈夫ですから」と言われて勇気づけられました。それでいつも通り仕事に行きました。 
 初めて地区ユニオンの定期大会に参加させてもらい、「非正規でこんなにみんないて頑張っている」と思った。職場では「おかしい」とは言うが、それ以上ではない。でも、ここは言い合えると思った。
 2014年4月の給与もランクが戻らず、2015年に入っても3回めのAからBのツーランクダウンだった。きついと限界を感じて、郵政非正規ユニオンに入りました。6月に団交の申し入れをしました。賃金減額を撤回すること、組合に入っていることで不利益な扱いをするなと申し入れしたのです。そしたら「賃金減額撤回の要求には応じられません」という回答だったんです。しばらくして、「2013年、2014年分の賃金減額を1360円のAランクに全部戻す。差額分は全額支給する。このミスは事務上の誤りだ」と言ってきた。事務上のせいにして自分たちの誤りを認めない。しかし、全額給料を取り戻すことができた。そんなことができるとは思っていなかったです。75万円ですよ。「あれ、戻った」と驚いた。だいたいみんな怒って「辞めてやる」と言って、職場を辞めていくんですよね。何でもできます、タクシードライバーでも何でもという人はいいですが、何もない人はそこで生き残る以外にないです。僕も実家で親と一緒に住んでいて、心配かけたくないという思いもあって、生き残る道を選択しました。悔いはないです。闘いをして、ユニオンに入って損はなかったんだと思いました。総務部長もあせっていました。
 局前でビラをもらった過程では、局の人から「JP労組に入らないか」と言われていました。高校の同級生でJPに勤めている人がいて、「JP労組に入ろうかな」と言ったら、「やめとけ、金だけ取って何もしない。郵政非正規ユニオンだったらなんとかしてくれるから」と言われました。郵政非正規ユニオン、地区ユニオンに助けられた。本当に幸せです。知らなかったら首つって死んでいたかもしれない。でも自殺は、賃下げされた怒り、苦しみから逃げていることだから、闘うことはすごいことだと思います。しっかりとやっていこうと思っています。
 JPの「無期雇用転換」ですが、実は5年経ったら解雇されるということです。今年の夏季一時金は、期間雇用社員は、2500円から1万円とランクによって違いますが、たとえば1万円上がったとしても1年に1回だけです。時給にすると5円にしかならない。ふざけてますよね。物ですよ。もっと上げられないのか。管理職がもらっている金をわれわれに払えよと言いたい。全逓と全郵政が一緒になってJP労組はできたと思いますが、こうしたことを全部認めていって、腐りきっていると思います。本当に奴隷の扱いをされている。だから無期雇用転換を飛ばしたいと思います。

労災隠しを許さない!

 B郵便局に勤めています。労災に遭ったのですが、業務中にバイクで足を踏み外して怪我をしました。その日のうちに集配部長に「怪我をしたから病院に行かせてくれ」と言いました。そしたら「病院に行ったら労災になるぞ」と言って、行かせてもらえませんでした。私はJP労組に入っているのでJP労組に相談したのですが、「病院に行って大事になったら君が不利益になるからあきらめろ」と。「組合は会社との調整機関だから」というようなことを言ったのです。
 仕方がないので、個人で会社とやり合って、2週間ぐらいして会社から謝罪がありました。謝罪があったのは大きな前進だと思います。因みにその後、JP労組から「どうなった」と聞かれたのですが、「謝罪があった」と相談した本人に言ったら、「うちに相談した甲斐があったね」とか言うので、はらわたが煮えくり返る思いでした。
 マイナンバーや年賀とか頑張ってやったにもかかわらず、こんな扱いかよと腹が立ちました。こんな人間扱いされていないということ、自分への評価はこんなものかと思ったら、我慢できないです。当局からは目をつけられていると思いますが、正しいことをしたからいいんだと思います。自分のことで闘えなければ、他人のこと、仲間のことでも闘えないじゃないかと思ったんです。だからここで闘ったんです。会社とやり合えるとわかったので、それだけでも十分よかったのじゃないかと思います。
 「無期雇用転換」についてですが、自分としては今よりよくなることはないと思います。無期雇用についてどう思っているのかですが、そもそも知らないという人が多くて、本当に組合活動をやっている人じゃないとわからないことがある。スキル評価自体がおかしいと思います。会社のやっている横暴は許されるのに、何か言うと「お前のわがままだ」と言われるのはおかしいと思います。
 昔だったら「こんな会社やめてやる」と思ったが、よく考えたらそんなことは会社の思うつぼだということです。こんな奴らのために人生左右されたくないというのがあって、非正規でも闘えると頑張っていきます。職場の仲間との集まりもやっています。そういうのをやっていって、これから頑張っていきたいと思います。

パワハラと闘う

 C局に勤めています。2人の女性社員からパワーハラスメントを受けています。バカとか言われて人権侵害されているのです。総務課へ相談に行ったのですが、また1週間後にパワーハラスメントを受けました。集配部長が「おまえが悪い。キモイとか言われるのは、お前が誘っているからだろう」と私を批判するんです。私は資格を取るために学校にも通っているので、今の職場での仕事が自分に合っているのですが、なんとか打開したいと思って、郵政非正規ユニオンに入りました。
 その女性はみんなの前で言ってくれればいいのですが、私が一人の時にしかパワーハラスメントはしないんです。言った、言ってないと言い合っても、本人が「言ってない」と言えばそれまでなんです。9月末に契約期限切れなのですが、いまだに悪口を言われています。
 異動を言われたらどうすればいいのか。自分としては職場の他の人たちはいい人たちなので、今の班で働きたいと思います。なんとか退職を阻止したいと思っています。

不当なスキル評価

 D局に勤めています。3月にスキル評価でA評価をいただいたのですが、数日経って、CからAはありえないと上から言われて「Bなし」に下げられたんです。ずっと不満に思っていたのです。たぶん障害者雇用で入ったので、評価が低いと国からお金がもらえないという考えでしてたのかなと思うのです。
 それと、休憩時間が決まっていないんです。休憩時間は11時15分から12時なのに、仕事が終わらないと休憩が取れない感じです。かなり急いで仕事をして集配に出す郵便物を間違えて配達に行かせてしまったということがあったり、挨拶ができてないからコミュニケーションがとれていません、社員の言うことを聞いていませんといった評価を受けているんです。あと、配達証明という業務をしているのに、配達証明ができていませんと、最初から変な評価を受けています。
 それでたまたま駅で声をかけられて、郵政非正規ユニオンに入りました。

重労働の深夜勤

 E局に勤めています。昨年夏に足の筋肉の病気になり、病院に行ったのですがレントゲンをとっても何ともないと言われ、シップし痛み止めを飲んで仕事をしていました。しかし有休がかなりあったので休みました。
 深夜勤で郵便内務の仕事をしていますが、普段は2~3人体制でやるのですが、土日は人が少なくて1人勤務にもなったりしました。
 パレットとか、ケースがたくさん来るのです。郵便も複雑で、還付があったり、配達先への振り分けも大量にあります。ネット社会なので、大学入試関係やアマゾン、ツタヤなど種類も多く、バーコードで読むのですが、機械が変わったのです。それまでは佐川急便のお下がりだったのですが、機械は良くなったのです。でも、12桁を読み込ませるのが大変です。棚への区分も多く、時間を争うので、とにかく休む暇がないくらい忙しい。集配の人たちは8時出勤ですが、早い人は6時半に来るのです。個人差があるし、人手も少なくて、仕分け作業をしなくてはいけないからです。
 身体が元気な時はよかったのですが、足腰を痛めて治らない。別の病院に行って入院し、CTスキャンをして初めて足に腫瘍ができていることがわかり、30日間入院しました。退院して、深夜勤は重労働ですが、診断書を書いてもらい復帰しました。4か月ブランクがあったので仕事して筋肉痛になりました。
 仕事ができなかったら2月に雇い止めだと言われましたが、みなさんの励ましもあって、なんとか復帰して、職場に戻りました。

郵便内務の移転・統合は首切りだ

 F局に勤めています。集中局なので、各局に出す仕事をしています。荷物は大量に来ます。郵便課には、新東京と同じような攻撃がかけられていて、今秋新たにできる郵便局と集約して要は常勤のクビなんです。
 ゆうメイトは、郵便課も集配部もみんな必死になってやっているので、みんな社員にしたいと思いますが、俺は経営者じゃないので無理ですね。
 保険課も成績が悪いと退職強要があったりします。

職場の怒り束ね、JP労組をぶっ壊す

 G局の集配で仕事をしています。自分の職場も人が足らなくて、ちょっとしたきっかけで喧嘩になるくらいすさんでいる。
 仕事に行けば、みんなそれなりに一生懸命に頑張って働いている。しかし、当局はそんなことは関係ない。何で測っているのかというとスキルとか評価なんです。北海道から沖縄まで郵便が届くのは、俺ら労働者が昼も夜も働いているからですよね。でも当局はそんなことは関係ない。
 他方、JP労組幹部は「頑張ったら報われる」と言っている。鈴コンと同じで「あなただけよ手当」ですよ。
 俺は何が一番やりたいのかといえば、そういう職場の状況をなんとか変えたいのです。
 民営化の前は東京中央郵便局で東京駅丸の内南口にあった。配達先はほとんど銀行の本社や本店がある地域です。企業関係の労働者も俺たちが配達しないと仕事はできない。民営化されたJPは、郵便業務ではなく不動産で儲(もう)けている。「郵便屋さん、なんで民営化したら配達は遅いし、間違えるの」と言われる。でも、俺たちのせいではないです。民営化後は6割が非正規です。俺が25年前に郵便局に入った時はほとんど正社員だけだった。今は内務も9割非正規で転倒した世の中になっている。職場では、局長は一人だし、われわれが圧倒的に多数です。それがスキルとか、評価とかで分断されている。それをなんとか団結させたい、団結したい。
 もう一つ、JP労組は20万組合員を組織している。でも全く役に立たないどころか、おかしいと思って立ち上がろうと思っている人たちに対して、「そんなことやるんじゃない」とやってくる。俺は、団結して会社に対してもそうだが、JP労組をぶっ壊さなきゃいけないと思っている。
 非正規ユニオンと一体で、「新しい常識」で、職場の怒りを束ねてストライキで立ち上がっていきたいと思います。共に闘いましょう。