ひめじょおん―女性部から 動労水戸30周年レセプション

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0320号14/01)(2016/11/01)

ひめじょおん――女性部から
動労水戸30周年レセプションを盛大に開催しました

辻川 あつ子(全国労組交流センター女性部事務局長)

 10月15日、動労水戸は「結成30周年レセプション」を水戸京成ホテルで開催しました。遠方より参加された全国労組交流センターの皆さん、温かい心遣いを寄せてくださった仲間の皆さんに、お礼を申し上げます。
 労働運動の初心者、青年たちが労働組合を自ら作って歩み始めたのが30年前。この動労水戸の結成を歓迎し、当初から支援をしてくださった皆さんも駆けつけ、闘った30年を共に振り返り、共に喜びました。
 レセプションには、福島のいわき市から、いわき合同ユニオンの女性労働者たちも来てくれて、動労水戸の家族と「常磐線全線開通に絶対反対で闘いましょう」と挨拶を交わしました。家族は、宮城やふくしま診療所の仲間たちとも挨拶を交わし、交流を深めました。原発労働者のNさんも参加され、福島ツアーで訪ねて来た関西の仲間と再会をしました。150人の参加した仲間が、動労水戸の30年を本当に喜んでくれました。特に、動労神奈川の青年がとても楽しんでいたようで、こちらもうれしかったです。
 冒頭の30年の歩みをまとめた映像を見て、改めて、無駄なことは何一つなかったと感慨深く想い返しました。私自身の一番の思い出は、最高裁で勝利し、それぞれ組合員が現場に戻り始めた頃のことです。原職奪還した雄姿を最初に見たのは、木村書記長の姿でした。20数年経って、運転士のハンドルを奪還しました。動労水戸の事務所は、水戸駅踏切の近くにあり、私が事務所に向かう途中で踏切遮断にあいました。列車が近づいてきて、誰が運転しているのかなと見たら木村書記長で、彼も気が付いて警笛を鳴らしてくれました。20歳を少し出たくらいの青年労働者が、そば屋に配転させられて、エアコンもない職場に閉じ込められ、先の見えない生活を強いられ、誇りを奪われ、よく耐えたものです。私は、踏切で号泣しました。
 動労水戸30年史『燎原の火のごとく』を発刊するに至りました。国鉄分割・民営化に絶対反対で起ち上がった青年労働者に、執拗に襲いかかるJR資本の凄まじい攻撃、その攻撃に屈することなく闘い、生き残り、今、新たなステージに立つ動労水戸の決意を読んでください。家族の章もあります。大変な時期を社宅の生活で団結を作り、キャンプや旅行で親睦を深めた様子が語られています。今日の非正規の青年労働者が、同期の仲間や独身寮・社宅など、いかに団結を破壊されているのか、奪われているものが鮮明になります。年表なども充実していて、新自由主義の攻撃がどのように開始され、敵がどのように、追い詰められているのか、系統的な流れが良く理解できます。辻川慎一の動労水戸30年の軌跡は、ドイツの訪問まで、これまでの闘いから、青年労働者と共にこれからの時代を生きていく展望が示されています。購読をよろしくお願いします。