労働者は一つ、敵も一つ ◆№21 パククネ罷免決定の勝利 ロウソク革命完成の始まり

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0325号03/01)(2017/04/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№21
パククネ罷免決定の勝利 ロウソク革命完成の始まり

 3月10日、憲法裁判所がパククネ大統領罷免を裁判官全員一致で決定した。弾劾審判開始から92日目だ。
 大統領弾劾が成立したのは韓国憲政史上初めてだ。憲法裁判所の宣告後、憲法裁判所前に集まった労働者市民たちは立ち上がって互いに抱きあい「ロウソクの勝利」だと歓呼の声をあげた。一方、弾棄国(大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部)集会の参加者たちは「大韓民国が死んだ」と国民抵抗運動をしなければならないと怒った。
 民主労総は即刻「ロウソク革命勝利宣言文」を発表して弾劾を歓迎した。民主労総は今日を「ロウソク革命勝利の日」であり「どんな権力機関も民心の上に存在することはできないことを証明した日」と宣言した。
 民主労総は今日の栄光をロウソクの成果だとした。「休むことなくロウソクを掲げて行動しなかったら大統領弾劾という偉大な歴史は絶対になかっただろう」と述べた。しかし民主労総は「弾劾はこれで終わりではなく始まり」だとしてパククネ拘束、処罰を受けなければならない共犯者、サード配置と労働改悪等の積弊清算が残る課題だとした。また民主労総は今日の勝利が政治家たちの成果、未完の革命、ヘル朝鮮として残るのではないかと心配もした。民主労総は「和合という音頭のもとで清算と処罰、改革を留保する歴史的愚を反復してはならない」として大統領選候補者たちに向かって「指導者を自称する前に、自ら積弊清算とロウソク改革に立て」と要求した。
 ロウソク集会を率いてきた退陣行動は憲裁前で記者会見を開き「主権者の勝利」を宣言した。そうしながらもやはり残る課題の重要性と心配を表明した。退陣行動は「奴らが積み上げた積弊も清算しなければならない」としてセウォル号とペクナムギ農民の真実究明、歴史歪曲回復、労働者の権利、韓半島平和から新たな希望が始まると述べた。このために退陣行動は「直接行動」を強調した。「政治と教育改革、言論と司法の正義を実現しよう」と述べた。退陣行動は「今日は幸福だったが、日常は依然として苦痛にみちている」として「不安定な未来、権利の無い仕事場、差別と競争のヘル朝鮮」を変えるために「職場でもロウソクを掲げよう」と述べた。
 民主労総の各加盟組織産別連盟組織らも即刻声明を出し一斉に歓迎した。
 全国金属労組は憲法裁判所の弾劾認容決定は個別改革等の積弊清算の始まりに過ぎない」として財閥改革闘争の意志を明らかにして、全国公務員労組も「弾劾は始まりに過ぎない」として「パククネ政権のすべての積弊を清算して正しい民衆の歴史を作り出そう!」と立場を発表した。全国教職員労組は「パククネ罷免、民衆の勝利」と規定して、「正しい教育、正しい世の中を照らすたいまつを点火する」と宣言した。
 漆崎英一(動労千葉国際連帯委員会)