労働者は一つ、敵も一つ◆№22 セウォル号3周年、22次退陣集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0326号17/01)(2017/05/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№22
セウォル号3周年追慕、
22次退陣行動ロウソク集会が開かれた

(写真 セウォル号惨事犠牲者304人を意味する風船を持って舞台に向かっている)

 4月15日17時30分、光化門広場で22次汎国民行動の日大会とセウォル号3周忌追慕のための記憶文化祭が開催された。
 集会を主管した退陣行動は基調発言で△積弊勢力清算とウビョンウ拘束△ロウソク市民を後退させる大統領選候補批判△韓半島平和要求等を強調して、4月29日23次ロウソク集会を提案した。このほか全教組の教師の教育積弊清算と万ウォン行動(最低賃金万ウォン非正規職撤廃共同行動)の最低賃金1万ウォン要求、市民のための集会と示威の自由等が主張された。
 この日の本大会に先立ち広場は最低賃金1万ウォン要求で盛り上がった。万ウォン行動は「最低賃金万ウォンに飛んで行こう」キャンペーンを繰り広げ、本大会の舞台でも最低賃金万ウォン引き上げ要求が提示された。希望連帯労組のキムソボク組合員は「一生懸命働くことだけでは暮らしが良くならない事に気づいた」として、だから労組に加入したと述べた。彼は「非正規職から正規職に変えることが積弊清算」だと述べた。大統領選候補たちが2022年までに最低賃金万ウォンを実現するということは「何もしないということ」だと批判して「今すぐ1万ウォンに引き上げ」を要求した。このために民主労総と万ウォン行動は6月30日広場で社会的ゼネストに立つと明らかにした。
 続くセウォル号3周忌記憶文化祭には多様な人たちが追慕と真相究明の声、文化芸術人たちの公演等が盛大に行われた。舞台にはセウォル号リボンを作る市民たち、文化芸術人たち、生きていたらセウォル号犠牲学生たちと同時代を生きていただろう青少年たちの追慕活動が紹介され、パクウォンスン市長の追慕演説もあった。そして何よりもセウォル号家族たちの話は広場をすすり泣かせた。
 セウォル号家族たちと共にする416連帯はアッピール文を発表した。彼らは「我々が願う引き揚げはセウォル号船体だけを引き揚げるものではない」と述べた。「9名の未収拾者、犠牲者たちの身体の一部を引き揚げなければならない」と述べ、「セウォル号と沈んでいた真実を共に引き揚げなければならない」と述べた。彼らは「真相究明は今が始まり」だと述べた。「人間の尊厳はまだ引き揚げられていない」と述べた。416連帯は「国民たちが我々の社会の暗闇を追い払う希望」だとして、「416以前と違う社会に進んで行く社会大改革の道を最後まで共にしてくれ」と訴えた。
 次の日の4月16日、アンサン合同焼香場では13時から「アンサン春の道行進」と、続いて15時からは「セウォル号惨事3年記憶式」が開催された。

 漆崎英一(動労千葉国際連帯委員会)