改憲阻止の今秋大決戦を切り開いた8・6ヒロシマ大行動

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0330号03/01)(2017/09/01)

改憲阻止の今秋大決戦を切り開いた8・6ヒロシマ大行動

 「安倍を監獄へ!」の大のぼりをひるがえし、被爆72周年の8・6ヒロシマが闘われた。怒りのシュプレヒコールは、祈念式典に出席した安倍首相を直撃し、「安倍は帰れ!」がこだまするたびに安倍の顔はゆがんだ。安倍には広島市民のすべてが「こんな人たち」に映ったに違いない。「核兵器禁止条約」を公然と拒否した安倍。核の威力、有効性を知悉している日帝・安倍だからこそ核武装は悲願なのだ。だから「条約」調印などに期待しない。核を必要とする帝国主義は打倒あるのみだ。
 戦後72年間、核侵略戦争を阻止し抜いてきたのは、命を削った被爆者の闘いと国際的な労働者階級人民の怒りだ。「戦争だけは絶対にくりかえさない」という戦後階級闘争の原点は、かろうじて延命した帝国主義を常にプロレタリア革命によって打倒されるというギリギリの危機に立たせ続けてきた。だからこそ、1年1年のヒロシマ・ナガサキ闘争が階級的大激突点、階級闘争の焦点となってきた。同じくフクシマもまたなかったことにしようとする帝国主義との闘いを通して、ヒロシマにおいてフクシマ連帯が掲げられていることは決定的だ。
 8月6日は早朝から攻防が始まった。広島市当局の「排除要請」の引き出しに失敗し続けている国家権力・広島県警は、「右翼」とさえも呼べない小グループを原爆ドーム前に引き入れることで、全国から結集した500人の労働者人民の実力集会・アピールを圧殺しようとし
た。しかし、その企みははじめからまったく無力であった。続々と集う「二度とくり返すな!」という決意を固めた全国の労働者階級人民はたちどころにして例年通り原爆ドーム前を「解放区」とし、韓国民主労総とともに国際連帯とゼネストで核も戦争もなくす「8・6ヒロシマアピール集会」を勝ち取ったのだ。
 午後からは850人が県立総合体育館で集会を行い、「11・5改憲阻止1万人大行進」への総決起を高らかに宣言した。そして、炎天下のデモを青年の力強いリードで平和公園までやり遂げた。多くの労働者市民、外国人観光客の耳目を集中させ、「これぞ8・6」という思いとつながった。
 前日、広島市東区民文化センターで開催された各産別集会や青年集会では今年も交流センターの仲間が全体をけん引した。多くの非正規職青年の決起は「非正規職撤廃」を労働運動の最重要課題に押し上げていることを明らかにした。
 広島では、8・6~8・9~8・15の闘いに続き、中国四国地方へのPAC3配備とJアラート=「防空訓練」に対し、訓練当日の8月18日に「防空」拠点となる広島県庁など自治体職場に、戦争協力を拒否し、改憲阻止闘争への決起を呼びかけるビラまきを行った。8・6での誓いをただちに実践するものとして闘い抜いた。