産別・戦線の闘い第10回 自治体労働者の闘い 民営化反対のゼネストにむけ職場闘争を

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0336号07/01)(2018/03/01)

産別・戦線の闘い 第10回 自治体労働者の闘い

民営化反対のゼネストにむけた職場闘争を!

赤田 由行

◆いよいよ全面的民営化に反対する決起が始まる時代

 いよいよ全面的な民営化攻撃が始まっています。大阪市交通局は来年度の民営化後、市バスの労働者の基本給を16万円台まで大幅に下げ、能力給を徹底的に導入して分断しようとしています。労働組合は「当局と民営化という同じ山の頂を目指している」として、当局と一体化して推進しています。
 昨年4月に民営化された下水道では、一時期「民営化されてしまった」という絶望感もありましたが、「民間になったんだから利益を出せ」「5年たてば賃金もどうなるかわからない」と脅してまわる新会社役員への怒りが現場に渦巻いています。80人の転籍拒否に表れた怒りが「そもそも民営化はおかしい」という絶対反対の魂を現場に燃え上がらせています。
 窓口職場でも民間委託化の矛盾が爆発し、「撤回しろ」という声が上がっています。
 いよいよ現場から湧き上がるこの決起に応える労組交流センターの飛躍が問われています。

◆労組交流センターの団結でゼネストをやれる

 大阪市労組交流センターはこの1年、市職決戦を最大の軸に闘う中で「この団結でゼネストをやれる」と言い切れる組織へ飛躍を勝ちとりつつあります。
 1年前を振り返れば、「一つの職場攻防をめぐって徹底的に議論する」ということは常に課題としては列挙されながら「それぞれの職場攻防は当該の労働者が考えること」という域を脱することが出来ませんでした。
 大きな転機は、7月の大阪市職本部役員選挙における大勝利です。下水道民営化阻止決戦を地区全体の力で打ちぬき、80人超の転籍拒否の怒りと結びついて民営化絶対反対の団結がいたるところに生まれる事態を生み出したことが、1219票の支持となって現れたのです。しかしだからこそ、「この中に大量の活動家候補者がいるにも関わらず、活動家となっていないのはなぜか」という課題が突きつけられました。
 その答えとして、「労働組合を甦(よみがえ)らせる会」の結成を方針化しました。当初は「生まれつつある活動家を一つに束ねる結集軸をつくろう」という問題意識でした。しかしそれは簡単ではなく、発想の狭さが突きつけられました。一方、毎回の会合が、民間で新たに決起した労働者の職場課題を真剣に議論する場となりました。「一人職場で新たな組合員を獲得するにはどうすればよいか」「嘱託の労働者の組合員化をめぐる組合内での分岐をどう考えるか」など、我々が市職の執行部として立つために必要な路線論議が行われ、その中で確信を深めて決起する労働者が生まれています。
 重要なのは、このことを通じて大阪市労組交流センターの路線的団結がついに始まったということです。「闘う市職を打ち立てるとは、大阪でゼネストをやることと同義ではないのか」という議論がありました。「民営化を阻止する」とは、具体的にどういうことか。資本家階級が崖っぷちな中で、攻撃は激しく、うまい戦術で民営化を阻止などできない時代です。
 だからこの時代に民営化を阻止するとは、ゼネストを組織する以外にないのです。困難なことに見えるけれど、一人の労働者の決起の中に、ゼニカネではなく労働の誇りを奪い返そうという、資本家や安倍とは絶対に非和解な闘いが宿る時代です。そういう闘いが民営化攻撃のかかる全ての職場で始まっています。ゼネストは、ハンサンギュン委員長が「今こそゼネストをやろう」と渾身(こんしん)の決起で民主労総全体を塗り替えたように、我々自身の構え・決断から始まっていくと思います。一回のビラまきや署名展開も、ゼネストの組織化と思えば、見えてくるものも違ってきます。

◆ゼネストをやる立場から職場闘争に立とう

 9月9日に開催した集会では、昨年4月に契約管財局という市の中枢職場に配転させられ、「職場闘争が見えない」という自分の本音を出して議論しました。その中で見えてきたのは「職場をどうするか」ということだけ考え、実は自分が空気が入っていないから、人を組織できなかったということです。共に闘う青年が元気がなくなっていたのも、自分が「この戦術でやろう」という議論ばかりしていた反映だったのです。
 振り返ってみれば、いろんな闘いをやってきたのに簡単には仲間ができない中で、「大阪市職を全部ひっくり返す」というイメージを持てなくなっていました。全て戦術で総括し、「実践の繰り返しの中でしか労働者は獲得できない」とどこかで考え、路線で勝負することから逃げてきたのだと思います。
 しかし、労働者はもう闘いを開始しているのです。「戦術を用意してあげる」ことより真正面から路線で勝負することが問われ、必ず獲得できる時代です。
 国鉄労働者の母体からすれば決して多数派ではない動労千葉や1047名解雇撤回闘争が、労働者全体を獲得し、中曽根の改憲攻撃を今日まで阻止してきたように、一人の労働者の絶対反対の決起が、橋下や小池を打倒し、戦争を阻止しているのです。その位置の大きさを自分自身が自覚し「大阪市職をひっくり返そう」「ゼネストをやろう」と目の前の労働者に決起を訴えることだと思います。
 また、この議論の中で、合同労組の位置づけが変わりました。合同労組の議論は、今まで後回しになり、時間切れになりがちでした。しかし、この地区の本気の議論に参加した合同労組の組合員が、「自分の小さな職場の闘いが戦争を止める力だと気がついた」と、その中身と団結に獲得されてきました。合同労組でも市職決戦の議論をし、その逆もやるようになりました。1人を獲得するための議論は、どの職場でも同じ中身だからです。今まではそうなっていませんでした。

◆時代認識を方針にして、全ての労働者の結集軸を作り出そう

 市職だけでなく、民間労働者の闘い、NAZEN・婦人民主クラブ全国協議会・全国水平同盟・星野文昭さんを取り戻す会・在日外国人などの闘い、全てがこの1年で爆発していきます。 大阪市労組交流センターはそれらを「労働組合を甦らせる会」に集約し、戦争反対・民営化絶対反対で闘う大阪市職を打ち立てる闘いに打ってでる決断をしています。1・28関西現業集会、2・25関西保育集会は、大阪市労組交流センターにとって初めての挑戦として闘い新たな前進を勝ち取っています。3・21関西教労集会も準備しています。
 全国労組交流センターが連合支配を食い破り、全労働者を獲得する時代が来ました。その時代認識を大胆に方針にして、みんなで悩み、議論し、前進を勝ち取り、共に2018年決戦の爆発を勝ちとりましょう。