闘う合同一般労組 春闘行動をやり抜いたぞ 5月泉佐野市議選の勝利へ

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0337号12/01)(2018/04/01)

闘う合同一般労組
3・5春闘行動をやり抜いたぞ!5月泉佐野市議選の勝利へ総決起を!

黒瀬 博匡(関西合同労組 執行委員長)

新組合員の加入で力関係を逆転!会社の不当労働行為が明らかに!

 関西合同労組は3月5日、風雨を衝いて、各分会職場を回り春闘要求を提出する恒例の春闘統一行動を行いました。延べ20人を超える参加で元気よくやり抜きました。5月13日投票の泉佐野市議選に立候補予定の中川いくこ泉州支部書記長も先頭に立って奮闘しました。

統一要求書で安倍打倒を宣言

 提出した統一要求書は前文で、「労働者階級は米日の朝鮮核戦争を許さない!」「安倍『働き方改革』を打ち砕くぞ!」、そして、「韓国パククネ政権を打倒した民主労総ゼネストに続け!安倍を倒すぞ!」と資本家階級に労働者階級の春闘への決意を宣言し突きつけています。以下その一部を紹介します。
 「安倍のもとで1%の富裕層のための政治が続き、圧倒的多数の貧困層が作られた。新自由主義は総非正規職化を進め、人から団結、連帯、誇りを奪い、ついに社会を崩壊させた。いまや戦争による全ての破壊に進んでいる。もうこんな資本主義社会は終わりにしなければならない! 労働者は団結できる誇りある存在だ。すべての職場に労働組合を作ろう! われわれ労働者こそ社会を根本から人間的なものに作り変えることができる。国際連帯とゼネストこそ戦争を止め、社会を変革する闘いだ。関西合同労組は警察権力と資本が結託した17春闘・阪神支部弾圧を粉砕した地平に立ち、戦争・改憲・労働法制改悪阻止のゼネストに向かって、18春闘を闘い抜く。
そして、今こそ人間らしく生活できる賃金、大幅賃上げが必要だ。関西合同労組は労働組合の実力で大幅賃上げを実現する本来の春闘をめざして、ストライキ権を断固行使して闘うことを宣言する」
関西合同労組の統一要求
「①労働者と家族が人間らしく生活できる賃金を払うこと。成果主義・能力主義、評価制絶対反対! 今春闘で一律3万円以上の賃上げをせよ! 非正規職は時間給で200円以上の賃上げをせよ!
②非正規職労働者で希望する全員を正社員にすること。4月からの有期雇用者の無期雇用転換を全員無条件で行うこと
③解雇・雇い止め解雇を絶対行わないこと。無期転換を阻止するための選別や解雇を行わないこと
④長時間の時間外労働、強労働をさせないこと
⑤パワハラ、退職強要を許さない。人権抑圧を絶対行わないこと
⑥事故の責任はすべて資本にある。合理化・安全破壊を行わないこと。人員を増員し、労働者が安全かつ健康に働けるようにすること
⑦外注化・子会社化等による正社員ゼロ化―総非正規職化を行わないこと
⑧不当労働行為を行わないこと。警察権力と結託した労働組合つぶしを絶対行わないこと」
 上記の組合統一要求に各分会の要求を加えて、春闘要求として提出していきました。

すべての職場に労働組合をつくろう! 春闘を闘おう!

 早朝、大阪南部の泉佐野駅に結集し、出勤する労働者にビラを渡して「関西合同労組と共に春闘を闘おう」と呼びかけました。そして、泉佐野給食事業協同組合、来友会(高齢者介護)、SOC(南大阪クリーニング)、新大阪郵便局、恭誠社(編集デザイン)、かねひろ運輸の各職場に登場しました。
 今回、職場に労働組合を結成することがいかに大きな力をもつか実感させたのが、新しく分会を作ったSOCと恭誠社でした。
 SOCは泉州地域の7か所に工場を持ち、クリーニングに加え病院などのユニホームの供給で急成長している企業です。2月7日に分会を立ち上げ、要求を提出。「給料が安い。残業が当たり前。社会保険に入ってくれない。有休が思うように取れないなど。労働組合がないから、こんな状況が続いているのです。分会に入って、みんなで会社に堂々と要求しよう!」と呼びかけるビラを、泉州支部が各工場に配りました。そして2月末の第1回団交で、社会保険加入や有給休暇の行使などで勝利し、社長に謝罪させました。3月5日、われわれが訪れたのは組合員の職場ではない本社工場でしたが、ちょうど休憩で外に出ていた10人くらいの労働者が、温かく迎えてあいさつしてくれました。会社役員は部外者は敷地から出てくれと言いましたが、「とんでもない!われわれは一つの組合だ」と、分会長が同僚たちに聞こえるように堂々と要求を読み上げ、シュプレヒコールしました。
 恭誠社は、社長によるパワハラや監視カメラなどブラック企業そのものです。当該は、こんな会社はどうしても許せないと昨年分会を結成し、労働組合の団結の力に感動して闘ってきています。現在は、繁忙期の長時間残業の中にあって、何とかしたいと闘っています。初めての春闘要求行動でしたが、堂々と要求書を全文読み上げ、受け取らせました。大阪市労組交流センターの仲間たちも合流し、彼女と一体になってシュプレヒコール。経営側の連中は圧倒されてしまって、文句のひとつも付けられなかった。この日はなんと残業なしで帰ることができたそうです。闘いはこれからです。
 行動の最後は、昨年3月7日の春闘行動を、資本と警察権力が建造物不法侵入をデッチ上げて逮捕・弾圧してきたかねひろ運輸です。共謀罪攻撃そのものの攻撃と、関西合同労組はこの1年闘い抜きました。2・26神戸地裁判決は逮捕・起訴に本来相当しない「罰金10万円」という不当判決(即日控訴)でした。しかし、阪神支部・許用皓支部長たち3人は、獄中で完全黙秘・非転向で闘い、獄外では連日ビラ、デモ、警察署包囲行動などガンガンに行動し、公訴棄却を求める3500筆を超える署名を集めて団結を拡大し、安倍政権の組合破壊を粉砕したのです。「われわれは弾圧を粉砕して帰ってきたぞ!」と断固登場したわれわれに、資本も警察権力も何もできなかったのです。
 合同労組の春闘はこれからが本番です。関西合同労組は職場の闘いと一体で、中川いくこ候補の泉佐野市議選勝利をめざして闘い抜くぞ! 戦争・改憲・労働法制大改悪阻止! 安倍打倒! 泉佐野から攻めのぼるぞ!