産別・戦線の闘い 第12回 教育労働者労働者の闘い

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0339号07/01)(2018/06/01)

産別・戦線の闘い 第12回
教育労働者労働者の闘い

教育労働者は改憲・戦争阻止の先頭で闘おう!

品川 孝司(三浦半島教育労働者部会)

横須賀での反戦運動の復権

 三浦半島では、「改憲・戦争阻止!大行進横須賀実行委員会」を結成し1月から毎月、大行進を行っています。
 5回目の5月19日デモの前、街宣でシール投票をやりました。「日本は戦争をできる国になろうとしていると思いますか」「横須賀は安全な街だと思いますか」という問いかけに、50人ほどの人が答えてくれました。
 印象に残るのは、小さい子どもを連れたお母さんが近づいてきて、「横須賀は安全ではない。ヘリ(オスプレイ)が落ちたら怖い」と答えたことです。また、「今、軍港巡りをしてきたが、原子力空母が危ない」「街に出ると米兵が多く、怖い」など、明治以来の軍都であり、戦後は国外最大の在日米海軍基地と海上自衛隊基地の街「ヨコスカは危険な街」なのです。シール投票をしていた教員の教え子も参加し、再会を楽しむシーンもありました。 
 宣伝・扇動の質を向上させる課題と、何よりもますます改憲・戦争阻止大行進運動の重要性が明らかになりました。
 そして20日に開催された三浦半島地区教組定期大会では、「教え子を再び戦場に送るな!」のスローガンを抹殺する連合執行部を批判し要求するだけではなく、「自分たちで行動を始めよう! 国際連帯で戦争を止めよう!」と、部会の代議員が呼びかけました。そして、青年労働者からは、「自分が教員になった理由の一つは戦争に反対すること」「みんなで戦争教育である『道徳』に反対しよう」という力強い発言がありました。
 4月27日板門店で行われた南北首脳会談は、「ろうそく革命」の成果であり、韓国の労働者、在日朝鮮・韓国人にとって歴史の転換点になります。この革命は南北統一に向かいます。日本の労働者が連帯する道は、安倍政権を打倒することです。
 NPR(核態勢見直し)を発表し、核先制攻撃発動を準備し、戦争の緊張と危機を生み出しているのは、トランプと安倍です。安倍政権は嘘と腐敗にまみれ、改憲、天皇代替わり、東京オリンピックを強行する中で、連合解体・産業報国会化と天皇制右翼のテロによる改憲と戦争以外生き残る道はありません。
 軍都ヨコスカは、世界戦争の出撃基地です。イラクにトマホーク・ミサイルを打ち込んだイージス巡洋艦「バンカーヒル」、駆逐艦「ファイフ」は横須賀から出撃しています。現在米原子力空母「ロナルド・レーガン」は原子炉メンテナンスを終え待機状態です。海上自衛隊は横須賀基地所属のヘリコプター搭載護衛艦 (DDH・183)「いずも」の改修・戦闘機F35B搭載を進め侵略軍隊化を進めています。
 横須賀の労働運動は、反戦・反基地闘争を軸に闘ってきました。横須賀での反戦闘争の復権は、世界の労働者階級の要請です。教育労働運動の核心は、安倍打倒、安倍を監獄へ送ることです。

教え子を戦場に送らない闘い

 戦前、教員は朝早くから夜遅くまで、「体当たりで」学習指導・進路指導に邁進し、その結果、自分自身が、世界の状況に対する無知、日本の戦争目的に対する無関心に陥れられ、「戦地の兵隊と共に内地でも頑張らなければ」という「皇民化教育」にとらえられていました。その結果、「君を縊ったその綱の端を私は持っていた しかも人の子の師の名において」「繰り返さぬぞ 絶対に!」と戦後、竹本源治さんにうたわせました。
 安倍は、06年に教基法改悪を強行し、教職員定数を改悪し、一挙に教育の非正規化によって現場を「ブラック」にたたき込みました。そして、全国学力テストと人事考課と差別賃金で職場を分断して団結を破壊し、過労死ライン越えを強制しています。授業に必要な教員さえ確保せず、学校を運営し、授業を成立させるための条件整備を徹底的に怠り、教材の費用を教員個人に負担させるなど、教育を破壊しているのは安倍政権です。
 その上で、「特別な教科 道徳」導入のねらいは、教育労働者を改憲と戦争教育に屈服させる攻撃です。
 しかし、戦前とは違います。全国の教育労働者は、自らの労働を奪い返す闘いとして、教え子を戦場に送ることを拒否し、安倍を監獄へ送る闘いに必ず立ち上がります。
 「子どもたちの未来を 戦争で奪うな!」を掲げ、1月から「改憲・戦争阻止!大行進」の運動を横須賀で始めました。大行進のデモに手を振るタクシー運転手、インスタ撮影の沿道など、毎月継続すればどんどんあたたかな歓迎の反応が返ってきます。
 5月には、第1回事務局会議を開催し、新しい人を加えての論議では、豊かな内容が作られました。「基地の街、横須賀にこだわって運動を進めたい」など、みんなが大行進を自分自身の運動として取り組もうと発言しています。「シール投票をやれば、市民と相互にコミュニケーションを持てる」という提案があり、その結果、冒頭のように豊かな交流を持つことができました。
 三浦半島教組の執行権力を持たない私たちは、大行進運動を進めるとともに、自力で行政との闘いを組織しました。5月14日「全国一斉Jアラート放送試験」実施に対して、横須賀市危機管理課に中止申し入れを、また、「学校事故の新聞報道中止」を教育委員会に申し入れました。そして、一昨年度から取り組んだ葉山町学校給食センター反対の署名活動等、「自力・自闘」の闘い、大行進運動などが青年の意識を活性化させました。
 昨年度「Jアラート」訓練を実施する管理職の策動を、青年教育労働者が中心となり阻止した分会がありました。労働者・青年層が立ち上がり始め、部会は、大行進運動を組織し、青年教育労働者と活動を共に作り上げることを通して「団結の中心」になるべく変革を開始し、冒頭の定期大会の発言のような青年の闘うエネルギーをよみがえらせつつあります。
 教育労働者の影響力は想像を超えています。1人の教育労働者の後ろには多くの子どもと保護者の現実があります。教育労働者が、その現実に立脚して「命と未来、生活と誇り」をかけて闘いを始めれば、階級の組織者となります。そして全国の教育労働者の怒りと闘うエネルギーをよみがえらせる力は、「改憲・戦争阻止!」の闘いの中にあります。職場・地域から、戦争教育と対決し、ストライキで闘う日教組を奪い返しましょう!