※乗務員勤務制度の改悪を許すな

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0340号04/01)(2018/07/01)

※乗務員勤務制度の改悪を許すな!
乗務員軽視・安全破壊だ
乗務員を輸送サービススタッフの位置づけに

 JR東日本は、「乗務員勤務制度の見直しについて」を提案しました。
 朝夕の時間帯に短時間行路を設定し、指導員や支社課員、当務主務(当直)を乗務させるというのです。

◆無人運転もできる。特別扱いしない

 会社は「無人運転ができる技術が開発されているのだからもはや乗務員を特別扱いする必要
はない。乗務員手当など廃止する」と公言しています。あまりに乗務員を軽視する考えです。
 提案資料(下に掲載)では、「現在」の部分では「乗務員(運転士・車掌)」となっていますが、「将来」は「輸送サービススタッフ」と位置づけられています。
運転士でも車掌でもなく、単なる「保安要員」程度の位置づけにすることが狙いなのです。
 乗務員は、不規則な勤務の中、何千人もの乗客を乗せ、その生命と安全の責任を負って過密なダイヤを高速で運転しています。神経をすり減らす責任の重い仕事です。
 それを片手間仕事のように「資格さえ持っていれば誰でも運転できる」と軽く扱い、極限的な労働強化や要員削減を強いる。それは運転保安を根底から解体するものです。

◆職場から声あげれば止められる

 これは乗務員だけの問題ではありません。
 この提案と同日の深澤社長の声明では、乗務員勤務制度は第一歩であり、今後、乗務員以外の勤務についても見直すとされています。
 会社の狙いは、
①勤務制度の抜本的改悪
②転籍を伴う全面的な外注化・分社化と賃金・労働条件の根本的解体、
③「技術革新」を理由としたメンテナンス極小化
――という次元をこえた大合理化です。
 しかし、労働条件の不利益変更は職場の過半数の労働者が容認しなければできません。
職場から声を上げれば、状況を変えることはできます。共に闘おう。
(動労千葉を支援する会の外注化阻止ニュースから転載)

国鉄/JR,記事0340

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