動労千葉を支援する会 結成の原点に返り出発

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0341号05/01)(2018/08/01)

動労千葉を支援する会結成の原点に返り新たな出発

安斎 則夫(動労千葉を支援する会運営委員)

 動労千葉を支援する会は7月14日DC会館において2018年度定期総会を開いた。
 冒頭、「西日本大洪水被災地のみなさんと共に闘うアピール」を参加者全員で確認し、新自由主義の地方切り捨てと安倍の国家犯罪を徹底弾劾した。
 今総会は、支援する会がその原点に立ち返り、動労千葉の闘いに支援・連帯する取り組みを全力で展開することを改めて確認した。支援する会の発足は国鉄分割・民営化直後の1987年4月11日。爾来(じらい)31年、支援する会は動労千葉の闘いと共に歩んできた。山本弘行事務局長は2018年度運動方針の中で、「動労千葉がストライキに決起したならば真っ先に駆け付け、ストライキの意義を伝える日刊や外注化ニュースなどのビラをあらゆるJR職場の労働者に持ち込み、東労組を脱退した労働者に、JRで働くすべての労働者に今こそ闘う労働組合が必要だと訴えましょう」と力説した。
 動労千葉からの提起を田中康宏委員長が行った。
 田中さんは第一に、大混乱の渦中にある東労組解体情勢について、その意味を見据えなければないと提起した。ひとつは、この攻撃に貫かれている改憲攻撃の本質についてである。一方では、御用組合の東労組すらその存在を認めず、また他方では、改憲に公然と賛成するUAゼンセンを育成している。二つのことが同時進行する。これが改憲攻撃の現実。だから、分割・民営化の時に首をかけ闘ってきた全てが今、問われている。絶対に改憲攻撃を止める。労働運動の最大の任務は戦争を許さないこと。そしてもう一つは、労組を潰すことを通して、JRという企業を全部バラバラに、何百という会社に分社化して、労働者を非正規職に突き落とすことにある。まさに安倍の働き方改革そのもの。絶対に粉砕しなければならないと訴えた。動労千葉は腹をくくって決戦に臨むと、その決意を明らかにした。
 第二に、乗務員勤務制度解体攻撃粉砕の意義を鮮明にさせた。乗務員勤務制度解体は第3の分割・民営化攻撃の核心問題。歴史的に乗務員の勤務制度が全JR労働者の勤務制度の根幹をなしてきた。ここを潰せば全職種の労働条件を解体でき、分社化・転籍攻撃に突き進むことができる。だから絶対にこの攻撃を粉砕しなければならない。田中さんは8月以降、来年3月までの間に、数波のストライキに立つと宣言した。
 提起の最後に、改憲阻止闘争への総決起を改めて訴えた。特に、労働者の持つ力で改憲を阻止する、戦争を止める、そういう闘いとして11月集会、改憲・戦争阻止!大行進運動を創造すること。11月集会を今までの次元を超えたものにしようと訴え発言を締めくくった。
 続いて、各支援する会からの報告と討論に入った。討論では各地区の支援する会の代表など12名が発言した。討論のまとめに立った神奈川の運営委員は「改憲・戦争阻止!大行進」運動と8月からのストライキ支援に全力で決起することを確認して総会のまとめとした。
 第二部は組合員との和やかな懇親会である。支援する会は組合員との団結をさらに打ち固め、8月からの闘いに総決起することを誓いました。
 支援する会結成時の原点に立ち返って、第3の分割・民営化攻撃に立ち向かう決意を全体で打ち固めた総会でした。