●拡大全国運営委員会の総括

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0343号03/02)(2018/10/01)

●拡大全国運営委員会の総括



 新たに始まった運動と決起を11・4労働者集会の1万人賛同・1万人チケットへ!
 全国労働組合交流センターは9月に第31回拡大全国運営委員会を開催しました。約1年間、「改憲阻止闘争を交流センター運動の中心に据えよう」と提起し、討論を繰り返し、今回の会議では、全国から「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会の結成が豊かに報告されました。「改憲・戦争は命を懸けても阻む」という真剣な訴えが、「何とかしたい」という人々の思いと結びつき、立場や違いを越え、一人ひとりが人生をかけ、主体となった新たな改憲絶対反対の運動が始まっています。
 闘いはこれからです。11・4全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人大行進の組織化が当面する最大の闘いです。

■改憲発議阻止へ労働組合の反撃始まる

 安倍首相は改めて「秋の臨時国会を目指して改憲発議の議論を進める」と明言しました。同時に安倍政権の手によって、労働組合を「現代の産業報国会」に変質させる攻撃が進められています。その象徴がJR東日本で起こったことでした。これまで会社の合理化施策に全面賛成してきた労働組合が解体の対象とされ、その代わりとなる新しい労働組合も作らない。この数カ月のうちに連合の1%(約5万人)を構成するJR東労組が一気に瓦解(がかい)したのです。それとこのかん起こった関西生コン支部への共謀罪型の弾圧。さらに9条改憲を積極的に組合方針とするUAゼンセンを使って連合の分裂が画策され、それらが日教組・自治労つぶしに向かい、沖縄闘争の破壊が画策されています。
 これに対し、JRから、関生から、自治労から、闘いが始まりました。沖縄の闘いもこれからです。改憲発議阻止へ日比谷野外音楽堂を埋め尽くす11・4労働者集会の成功が一切です。

■産別的な路線と方針の形成を

 新たに始まった運動と決起を11月集会の結集にいかに結びつけるのかが次の課題です。それは、この時代に、労働運動が社会を変革する具体的力ある姿を登場させることが出来るかという課題です。
 拡大全国運営委員会では、この時代に階級的労働運動が甦る契機として、①改憲・戦争に反対する闘い、②職場における闘い、そして③新自由主義の破綻がもたらす社会全体の崩壊の現実に対する闘い。この三つの闘いをひとつにして闘うことだと提起しました。例えば学校現場では、〈子どもたちを再び戦場に送ろうとする改憲〉と〈多忙化、非正規職化、評価制度の導入などで置かれている自らの現状〉、そして〈子どもの貧困や教育の崩壊の現実〉に対する不安や怒りは教育労働者なら誰もが持っているはずです。すべてが限界に達し、闘わなければ自らの存在意義さえ失ってしまう現状の中から、生き方をかけた根底的な決起が始まっています。無数の怒りと闘いをひとつに束ねる産別的な路線と方針の形成が急務です。今一度、現場に入って組織することです。
 戦争を阻止し、職場の現状を変え、人間が人間らしく生きていける社会を作り出すことが出来るのは労働組合の力以外にありません。この三つの課題をひとつの具体的運動として組織できた時、そこから階級的労働運動の大前進が始まるはずです。
 11・4集会に向かっては、事務局から「1万人賛同・1万人チケット」の組織化も呼びかけられています。成功に向かって地道に、かつ新たな闘いに踏み出しましょう。

運営活動0343

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