※動労千葉第47回定期大会の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0344号03/01)(2018/11/01)

※動労千葉第47回定期大会の報告

(写真 動労千葉定期大会で組合歌を斉唱)

改憲・戦争、労働法制解体許すな!
JR大再編―第3の分割・民営化攻撃と対決し、組織拡大を!

【1日目】

 動労千葉第47回定期大会は、9月29日、DC会館において始まった。定期大会は、北嶋副委員長の開会あいさつで始まり、関和幸執行委員の司会で進められ、まず資格審査が行われ、大会成立が宣言された。
 議長団には、津田沼支部の相馬代議員、千葉機支部の大久保代議員を選出し、議事が進められた。
 スローガン案の提起に続き、執行委員長あいさつが行われた(別掲)。
 来賓あいさつでは、最初に三里塚反対同盟から萩原富夫さんが、「請求異議審裁判で、農地を絶対に守る決意をこめた弁論を行った。動労千葉とともに車の両輪として、成田空港の完成を阻み、戦争阻止へ闘う」と決意を語った。
 葉山岳夫動労千葉弁護団長は、1047名解雇撤回の千葉県労委闘争について「第2回調査で突如として審査を打ち切ってきた。設立委員会自身が行った不当労働行為だという事実を無視した反動的態度だ。不当労働行為闘争に絶対勝利する。1047名闘争の名に懸けて断固闘い勝利しよう」と訴えた。
 動労水戸石井委員長は「常磐線の特急車掌の一人乗務が10月20日強行されようとしている。合理化のための安全切り捨てに職場の怒りは爆発している。10・15本社前行動を闘い常磐線全線開通阻止で闘う」と訴えた。
 さらに新社会党千葉県本部鳰川書記長、動労千葉を支援する会山本事務局長、永田OB会長、家族会山田会長から挨拶を受けた。
 その後経過報告に入り、一般経過報告、労働協約・協定締結報告、事業部報告、法廷闘争報告、組織・財政・規約検討委答申、会計報告、会計監査報告が行われた。
 議事に移り、大会延期承認、決算承認、労働協約・協定締結承認のあと、18年度運動方針案が執行部より提起され、1日目の議事が終了した。

【2日目】

 第47回定期大会2日目は、習志野市役所で非正規と正規の労働者を組織して闘うユニオン習志野の菊池委員長から来賓あいさつを受けて、議事が再開され、予算案の提起後、大会方針等に対する質疑応答が行われた。
 答弁の最後に田中委員長からの総括答弁が行われ、その後、2018年度運動方針案、予算案、スローガン案が全体の拍手で承認された。決定された方針に基づくスト権投票は、100%で批准。委員・各種委員の選出、大会宣言が発表され、議長団解任あいさつと続き、大竹副委員長の閉会あいさつ、青年部渡辺君の音頭で組合歌合唱、田中委員長の団結ガンバロー三唱で第47回定期大会は大成功のうちに終了した。
 新役員あいさつでは、今回エルダー協議会から幕張・越川君、木更津・山中君が特別執行委員に指名され、エルダー協議会の議長でもある越川君は「うちの組合員がいなければ労働条件はよくならない。これからの動労千葉のために団結を強化して、もうひとつ頑張りたい」。山中君は「清掃部門を代表してこの役員を受けたい」と決意を語った。

【出された主な意見】

▽エルダー短日数勤務の組合費、スト生活基金について。▽55歳からと嘱託になってからの組合費について。貨物で古い冷房のきかない機関車での乗務はきつい。震災や台風で貨物ルートが寸断されているが、これを理由とした期末手当の削減などは許さない闘いを。▽DLの工臨でも冷房車がくるように。エルダーになって体がもたない。▽乗務員勤務制度の改悪は全職種に波及する、車両技術分科としても認められない。本来、工場でやるべき業務を車両センターでやっている。これは全面外注化・分社化に向けた準備と見る必要がある。▽2020年内房線ワンマン化、地震など異常時の乗客誘導など一人でできるのか。猪とか鹿が増えていて、沿線の草がボウボウでいつ出てくるかわからない。相当なプレッシャーとなっている。▽若い人と同じ仕業・乗務は無理。エルダーの運転士に短時間行路を。▽地元にエルダーの再雇用先の確保。CTSの清掃労働者の大幅賃上げを。▽駅の清掃はキツイ、60歳をすぎてからやる仕事ではない。▽CTS幕張事業所でのシミュレーター導入、JR東本社までからんでなぜやるのか。千葉検査派出の冬の2徹体制を。幕張支部が先頭に立って、組織拡大を全力でやっていきたい。▽エルダー協議会をつくったことの意義について。▽エルダーとして5年、ちゃんと働ける場所の確保を。▽エルダーになって同じ仕事を半分の給料でやっている。
 (日刊動労千葉より抜粋)

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田中委員長あいさつ(要旨)

 今JRの職場が激変している。分割・民営化に次ぐ労働組合破壊といってもいい。2020年に列車が止まらないようにする。それまでに憲法を改悪する。そのために組合をつぶす攻撃だ。そして3万5千人が脱退した。分割・民営化の時には国労は24万人から4万になった。組合潰しに率先協力した東労組があったからだ。その東労組まで潰そうとしている。
 JRは、鉄道会社のあり方を覆そうとしている。鉄道業務を放棄する。運転士という考えをなくすということだ。
 乗務員勤務制度改悪を東労組は、8月30日妥結した。その前日の29日秋葉原駅の全面外注化が提案された。乗務員に続き、全職場の勤務制度を見直す。「働き方改革」そのものだ。第3の分割・民営化攻撃は鉄道会社の自殺行為となる。
 春闘では、3月千葉検査派出の削減にストライキで闘った。外房線を守る会を立ち上げた。エルダー協議会を結成した。1047名解雇撤回では新たな労働委員会闘争を開始した。社員代表選挙では、CTS幕張事業所で関副委員長が代表になった。
 安倍政権の改憲攻撃は、クーデターに等しい攻撃だ。労働運動が力を取り戻さなければならない。UAゼンセンを通して、安倍政権は連合を改憲・戦争を支持する労働組合に変えようとしている。
 来年3月ダイ改では、乗務員勤務制度改悪阻止へ、絶対反対で闘う。大量退職を迎えるが前を向いて進もう、何としても組織拡大をかちとろう。動労千葉の40年間の闘いは立派に通用する。全てを組織拡大に向け闘おう。11月労働者集会へ1万人結集を実現しよう。結成40周年を迎え、新しい闘いに立ちあがろう。