ひめじょおん―女性部から 神奈川教育労働者集会は「子どもたちの未来を守ろう」とひとつに

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0344号20/01)(2018/11/01)

ひめじょおん―女性部から
神奈川教育労働者集会は「子どもたちの未来を守ろう」とひとつになった!

(写真 集会後、教労を先頭にデモ行進)

葛本京子(三浦半島教育労働者部会)

 9月24日、50名を超える教育労働者が呼びかけた神奈川教育労働者集会に、会場いっぱいの140人が集まりました。私は受付で、次々と結集してくる見知らぬ顔にワクワクし、開会直前の三浦の青年の登場にテンションMAX! やってよかったぁ!
 野本三吉さんの基調、藤田城治弁護士による講演、神奈川新聞記者石橋学さんの特別報告、呼びかけ人原田章弘さんの訴え、根津公子さんと北村小夜さんから連帯アピール、最後にさまざまな立場からのリレートーク…ちょっと盛り沢山すぎ(?)だったけれど、どの発言も「改憲と戦争への道を許さない」という強い意志にあふれた聞きごたえのあるものでした。
 全部を報告したいところですが、「ひめじょおん」なので女性の発言に絞って報告します。
 まずは連帯アピール。根津さんは「教員は、しっかり事実と自分の考えを子どもたちと保護者に伝えること、そして職員会議でしっかり資料を提供して議論を起こすこと。私はこれらが一番大事だと思う。不起立すれば処分となる。私があえてそれをしたのは、子どもたちに真実を知らせる必要があると思ったから」そして最後に「一人が立ち上がれば、次の人が絶対に立ち上がる」と断言。どうしたら求心力をもてるかと日々格闘している青年は、この一言に元気づけられたと思います。
 北村さんは、1925年(治安維持法が公布された年)生まれだと参加者をびっくりさせ、「子どもは分けてはいけない」「私を教えてくれた先生たちは批判的なことを言う先生もいたけれど、総体として国の流れに逆らうことができなかった。今、子どもたちがその時と同じような環境にあることに大変な危機感がある」とし、道徳について「子どもの心、子どもの道徳心を学校という『公』が測ろうというのは重大事件で、これを受け入れたことは大問題。道徳教育返上の運動をすべき」と参加者を叱し った咤激励しました。
 リレートークでは、三浦半島教組の恋田邦子さんが、学校現場のブラックな現状を報告。25年前、卒業式の「日の丸」を引きずり降ろした小嶋倫子さんは、「精力的にとりくんでいる福島保養の運動から政府のうそを見抜き、真実を得て力にしよう。正義は必ず勝つ!」と。
 そして、われらが全国女性部の岩崎ゆかり副部長は、自治体労働者として「学校と役所は地域の拠点。自治体で働く労働者と先生がたちあがったら戦争を止める大きな運動ができる!」と力強く決意表明しました。
 教育労働者を中心に、仕事も、年齢も、立場もさまざまな人たちが一堂に会して、「子どもたちの未来を守ろう」とひとつになった集会でした。
 呼びかけ人の総括会議では、11・4日比谷集会への大結集を跳躍台に「改憲・戦争阻止!大行進」神奈川の結成にむけて、3月に1000人規模の集会をやろうと盛り上がっています。労働者の力で改憲・戦争の安倍政権をぶっ倒しましょう!