読者の声、まんが、編集後記

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0346号15/01)(2019/01/01)

読者の声、まんが、編集後記

読者の声 動労福島・宮城県支部の職場活動

 JRのグループ会社、JRテクノサービス仙台(Jテック)で働く3人の支部組合員は仙台駅の清掃と新幹線車両の清掃の仕事をしています。この時期は寒さと闘いながらの仕事です。職場に入って、2年数カ月から3年、支部結成から2年が経ちました。
 JR東日本は史上最高益を更新し続け、清掃労働は重労働なのに、正社員・準社員・パート、おしなべて低賃金です。働きながら、同僚と「賃金が安い。仕事と賃金が見合わない」「上の方ばかり、いい思いをしている」「会社は清掃の仕事をまじめに考えていない」など様々な不満を言い合っています。
 結成数か月後に、所長から「職場・施設内での組合活動一切禁止」を言い渡されました。そういう条件のもとで、同僚と一緒にきちんと仕事をし、信頼関係をつくりながら会社に対する不満や怒りを共にしています。そして「みんなで言おう、労働組合はそのためにある」と口頭で訴えています。
 今年は二つの職場闘争を闘いました。
 ひとつは新幹線営業所での半強制的な小集団活動を「やらない」と青年と一緒に、終礼のすぐ前に会社に通告する闘いです。この闘いは動労福島に入るかどうかが、職場で話題になる状況をつくりだしました。
 もう一つは仙台駅東口・ペデストリアンデッキの排水溝の汚泥から、汚泥除去作業をやる中で、基準値以上の放射線が検出されたことに対して、これ以上の被曝をさせない対策を要求する闘いです。対策は一応やらせましたが、会社は被曝労働をした私への謝罪を「健康に影響する値ではない」という理由で拒否しています。許せません。
 先日、複数の同僚から、「信念をもってみんなのためにがんばっているのはすごい」と言われました。支部は、公然と組合活動を、職場で展開はできていません。しかし、「み
んなの不満や怒りをまとめようと、必死に闘っていることは伝わっているんだな」と、とてもうれしくなりました。
 金子哲夫(動労福島・宮城県支部)

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編集後記

新しい年が幕開けした。改憲・戦争、天皇制、労働大改悪をめぐる決戦の年だ。2018年で切り開いた「改憲・戦争阻止!大行進」運動の可能性にかけて、職場闘争を軸に、階級闘争を荒々しく復権していこう!
労組交流センター結成30周年にふさわしい飛躍の年にしよう!(AY)

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Posted by kc-master