関西のたたかいの中から 関西合同労組第22回定期大会
関西のたたかいの中から!
改憲・戦争阻止!安倍打倒の2019年決戦勝利へ
関西合同労組は第22回定期大会で大飛躍を決意!
黒瀬 博匡(関西合同労組委員長)
12月23日、関西合同労組は第22回定期大会を開催しました。2019年決戦は労働者
階級が改憲を阻止して社会の根本からの革命に向かうのか、それとも改憲と帝国主義世界戦争か、歴史的な決戦の年です。
職場に階級的な労働組合を作り出せれば勝てる。労働組合を軸に改憲・戦争阻止!大行進を発展させ帝国主義打倒に攻めのぼる。関西合同労組の使命は重大です。19年決戦勝利へ組合全体が飛躍を誓い、そのための体制をつくった大会でした。
まず、来賓として、関西生コン支部・武谷新吾書記次長に発言をいただきました。「うちは前進すると弾圧。弾圧と言えば関生。今回の大阪府警の威力業務妨害、ストライキで逮捕、これは絶対に許してはならない。本来労組法では刑事免責・民事免責。それが実際ストやれば業務妨害になる。しかし、弾圧されればうちは若手が台頭する。武委員長も1日に2冊くらい、もう230冊くらい本を読んでいて、すごいパワーアップして出てくるんじゃないか。今後もご支援ご協力を」と、さすが関生! 絶対弾圧には負けない闘魂が響きわたりました。
関西合同労組も弾圧には負けない! 組合春闘行動への弾圧が17年5・12弾圧として阪神支部3人に加えられました。しかし、完黙・非転向と団結強化拡大で組合つぶしをすでに粉砕し、有罪判決にもビクともしていません。「なぜ権力・安倍が弾圧してくるのか。在日である私を徹底的につぶし、連帯する労働組合をつぶさないと戦争への道を進めないからだ。負けるわけにいかない。かねひろ闘争を継続し、断固解雇撤回の勝利までがんばって貫いていく」(許支部長の発言)。
大会議案では、19年決戦に向かってこの1年を総括しました。
泉佐野市議選闘争は、改憲・戦争と労働法制大改悪を阻止し安倍を打倒するという大方針の実践としての決断でした。泉州支部書記長の中川育子を押し立てた闘いは、当選寸前の981票を獲得しました。腐りきった安倍政権と千代松市長の進める「命より金もうけ」の政治こそ戦争への道だ、民営化・労組破壊による改憲・戦争攻撃を絶対許さない! 10万労働者住民を対象とした圧倒的な宣伝戦・組織戦で素晴らしい決起を実現した勝利のたたかいでした。青年労働者はじめ新たな結集がありました! 私たちは確信をもって「改憲・戦争阻止!大行進」実行委の関西各地での結成に前進することができました。
情勢案でも、1930年代の教訓から膨大な未組織労働者や非正規労働者・失業労働者を合同労組が組織することを明確にさせました。「『改憲・戦争阻止!大行進』運動は、地域のすべての労働者人民をまるごと資本主義打倒の大運動に組織し、労働者が主人公となる協同社会建設を準備するたたかいです。そこにおいて、関西合同労組が地域のすべての未組織労働者を労働組合に組織するたたかいが決定的な柱となる」と。
組合拠点をいかにつくっていくか。大会では安倍の「働き方改革」と対決して、各分会が職場で資本との激しい攻防をたたかい抜いてきたことが報告されました。二つの報告を紹介します。
南大阪支部・恭誠社分会は、パワハラブラック企業によって労働者が使い捨てにされてきたことへの怒りをもって一人分会で立ち上がったところから、権利闘争などで職場フロア全員に労働組合の力を広げてきた。そこに加えられた派遣の同僚への解雇攻撃に対してフロア丸ごと8人の組合加入を実現し、5月30日解雇撤回で丸1日のストライキを敢行した。それから3か月、社長は会社に来ず、今も10時に来て17時にこっそり帰る。スト後は団交拒否だったが、12月になって一時金と要員でやっと団交し、分会全員参加。一時金回答はわずか1万円で、「納得できないなら平行線」と言って12分で退席した。みんな「なんや、げすい」と言って、奪いとる人たちとは非和解だとわかった。その後も「なんで1万円なのか」とみんなでたたかっている。
泉州支部・SOC分会は、繁忙期月100時間を超える残業を非正規労働者にさせて急成長してきた資本と対決し、支部の団結した力で7カ所の工場にビラ入れ。団交では社長に謝罪させ、社会保険への加入や始業前労働の廃止と未払い賃金の支給など具体的な成果を勝ち取ってきた。みんな喜んでくれるが、まだ組合には入ってこない。会社は対抗的に「従業員代表者会議」をつくった。
二つの分会は支部の団結の力で拠点組合へとたたかっています。経営法曹などとたくらんで団交拒否する例が増えていますが、労働委員会だけでなく職場での組合活動で前進し、団結を強めることはできます。SOCでは、従来のUAゼンセンのような二組をもってくるのでなく、労働者を直接取り込む資本の組織をつくって労働組合の拡大を阻止しようとしてきています。JR東日本の社友会やかつての産業報国会と同じです。「労働組合のない社会」をつくるために暴力と弾圧だけでなく、このような様々な攻撃が加えられている時代です。資本と非和解でたたかう労働組合の存在をいかに恐れているかということです。バブルが爆発して大恐慌―資本主義の破局が全面化するのは時間の問題です。その時、動労千葉や関西生コン支部や全国協のたたかいが全階級に火をつけるからです。階級対立、階級闘争というこの社会の姿を明らかにするたたかいをやりましょう。いまどんなに私たちの分会が苦闘の中にあっても、資本家と労働者の階級闘争を職場でたたかう私たちと共に仲間たちは必ず立ち上がる。
そして、大行進運動が地域のすべての労働者住民を組織する運動だからこそ、その中に階級的労働運動を実践する労働組合がどっかと存在することが必要なのです。改憲・戦争をやろうとする連中は、職場で労働者から搾り取っている資本家とその政府です。改憲・戦争阻止を労働者階級が全民衆と共に資本家を打倒する大運動に発展させよう。 大行進運動で、職場での闘いは社会を変革する闘いと直結しました。この飛躍的実践が関西合同労組の19年決戦運動方針です。
全国の仲間たち、共にこの道を突き進みましょう!