外注化拡大反対、被曝労働反対 3・15動労福島スト

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0349号07/01)(2019/04/01)

外注化拡大反対、被曝労働反対! 3・15動労福島スト!

(写真 郡山工場前でスト突入集会)

橋本 光一(動労福島委員長)

 3月15日正午から半日の指名ストライキに入りました。出勤時の門前ビラの時もストに入る前にもたくさんの同僚から「がんばれ」との声をかけてもらい心強く感じました。正午の時報と共に、所属長と総務科に出向きストに入る通告を行い、着替えの後、支社の勤労課数名が構える正門を出ると、既に福島、宮城、新潟、秋田から集まった仲間によるスト突入集会が始まっていました。
 委員長あいさつで私は、場内に向かって訴えました。
 「ストライキの目的は一つに、JRの外注化拡大反対だ。外注化はJR本体と関連会社労働者の両方の労働条件を切り下げる。その上に車両の品質安全をも結果的に切り下げることになる。そういう外注化拡大に反対するストライキだ」
 「二つに、郡山総合車両センターにおいて、被曝労働を強制することになる、常磐線の延伸に反対するためのストライキだ。建屋の床に積もった粉塵を東京大学の研究所で分析してもらったところ、1010ベクレルの放射能が検出され、防塵マスクからは、帰還困難区域の除染作業者の使ったマスクと同レベルの放射能が検出されている。常磐線を原発近くまで開通させれば、今以上の放射能を積んだ電車が郡山総合車両センターに入ってくる。これに反対するストライキだ」
 「私たちは、株主の儲けやJRを企業として存続させるために働いているわけではない。私たちが働くことの本質は、安全な車両を届けたい、快適な車両を届けたいというそれぞれの意思だ。ところが、外注化によって車両の品質、労働環境は低下している。現場では、初歩的ミスが毎日のように起きている。外注化するにあたって、『JRでは3年かけて覚える仕事を3か月で覚えろ!』『JRで10人でやっていた仕事を8人でやれ!』ということ自体に問題がある」
 「職場代表者選挙に立候補した。静まり返った総務科のフロアーで、助役の目の前で、記入させられ、投票箱に入れさせられるという、威圧感を感じるひどい環境の中で、私以外に12人が橋本光一に〇をつけたことはすごいことだ。関西生コン支部や全学連への弾圧が起きているが、労働者というのは、こんな弾圧には屈しないのだということの片鱗が見えた気がした。動労福島は、郡山総合車両センターで働く労働者の皆さんを信頼し団結し、共に闘っていく」
 その後、金子書記長、動労総連合新潟の阿部さん、宮城県支部の藤井さん、動労総連合1047協議会の小玉さん、全金本山労組の鈴木委員長、福島県労組交流センターの渡辺代表、宮城労組交流センターの神田さんから発言がありました。
 動労福島は、3・10被曝医療シンポ、3・11反原発福島行動、3・15ストライキを三本柱と設定して進めてきました。今、沖縄と同じことが福島でも起きています。怒りのマグマが噴き出してきました。それは3・10、11あわせて1000人が福島を
席巻したことと、初参加者の増加が物語っています。今後も仲間と共に闘っていきます。