映画紹介、訂正、編集後記

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0351号21/01)(2019/06/01)

映画紹介、訂正、編集後記

映画紹介『サンシャイン・クリーニング』

 ごく簡単にいえば、〝負け組〟姉妹が一発逆転を狙って始めた「特殊清掃」の仕事を通してさまざまな経験を積み、人生を見つめ直し、家族で困難を乗り越えていく物語。
 主人公ローズは、高校時代はチアリーダーで華やかな学生時代を送ったが、現在はシングルマザーで息子のことで学校から呼び出しも多い。生活は苦しくハウスクリーニングの仕事で食いつなぐ。妹ノラは、パンクファッションに身を包み、短気で不器用なため仕事が続かない。ローズの仕事中、息子の面倒を見るのはノラだ。姉妹の父親も生活能力はイマイチな感じで、母は幼い頃に自殺した。ケンカしながらも家族互いに支え合って生きている。
 ある日、ローズは金持ちの同級生に再会し心穏やかではない。息子のことで学校と衝突し転校費用が必要になる。高額報酬に惹かれローズは犯罪や自殺現場のいわゆる「特殊清掃」の世界に入る。素人には難しい世界だが、妹を誘い、清掃道具店の親切な店員に助けてもらい、勉強もして、だんだん仕事に誇りとやりがいを感じ始める。
 特殊清掃ならでは人間ドラマも展開し、ノラが遺族の女性と仲良くなる場面も。やがて仕事は軌道に乗り始め、業務用車両を購入し、広告も出す。ローズは同級生の集まりに参加し、この仕事の大切さを力説する。だが仕事をノラ一人に押しつけたため失火で巨額の損害が…。姉妹は口も聞かなくなる。やがて姉妹は和解し、母の思い出に触れ、そして父の助けを借りて再出発。地味な映画ですが、何気ない台詞や日常が良い。家族の団結で困難を乗り越える映画で、お仕事映画としてはリアルさに欠けやや物足りないかもしれない。
 (ちば合同労組ニュースより転載)

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お詫びと訂正

5月号(前号)に以下の誤りがありました。
お詫びして訂正します。
●8頁上から4段13行目  1千600人→1千600万人
●11頁上から1段目5行目 平成催→平成採
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編集後記

天皇即位式と真っ向からぶつかる5・1メーデー集会に815人が結集した。青年労働者や学生も多く、その熱気で銀座デモも高揚した。全国で23か所以上のメーデーが闘われた。全世界で労働者の決起が起きている。日本でも労働者階級が歴史の前面に力強く登場する時だ!(AY)

記事0351

Posted by kc-master