8・9長崎 改憲・核戦争阻止を闘う

2019年9月26日

月刊『労働運動』34頁(0354号06/02)(2019/09/01)

8・9長崎 改憲・核戦争阻止を闘う!

(写真 8・9ナガサキ市内デモ)

橋里 耕悟(長崎労組交流センター代表)
8月8~9日は猛暑を突いて闘われました。暑かったですね。
◆9日朝、改憲・核戦争阻止を訴えるデモを闘いました。デモは安倍の入市戒厳令とぶつかり、「安倍の平和祈念式典出席弾劾!安倍は長崎から帰れ!」の怒りを叩きつけました。デモが到着した爆心地公園では午前11時2分、二度と戦争・核戦争を許さない決意を込めて黙祷を捧げました。
◆9日午後、NAZENナガサキ主催・動労総連合九州協賛の長崎反戦反核集会が開かれました。
最初に被爆者の城臺美彌子さんが主催者挨拶しました。冒頭「国家権力によって44年間も獄中生活を強いられながら心の自由を失わず、最後まで生きぬかれた星野文昭さんをたたえ、文昭さんのご意志を引き継ぎ新たな星野闘争を支持することをお誓いして黙祷をお願いします」と提起され、黙祷しました。城臺さんは「世界に1万5千発も核兵器がある。核兵器は最も反人間的、非人道的人類滅亡装置です。日本の国は次々と死んでゆく被爆者を見て見ぬふりをしてきたのです。福島も同じようになってはいないでしょうか。核は兵器にも『平和利用』にも使ってはならない」と発言。被爆者の切実な願いを拒んで核兵器禁止条約の批准を妨げる安倍に「どの面下げて長崎に来たのか」と怒りを叩きつけ改憲・戦争阻止の決意を表明しました。
広島連帯ユニオンの壹貫田書記長が広島の闘いの大成功を報告。動労総連合九州の石﨑執行委員が「星野さんの闘いに続く」と述べ、同羽廣委員長が「戦争を阻み、この国のあり方を変える」決意を明らかにしました。
続いて山本志都弁護士の講演。韓国への禁輸や名古屋で「表現の不自由展」が中止されるなど、排外主義が激しく煽られる情勢下、改憲と対決するためには、国会に頼るのではなく、憲法をも武器に権利を拡充してきた労働者民衆の闘いに依拠すべきだと強調しました。さらに全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への大弾圧と闘う重要性を訴えました。
福島の子どもたちを招いて行われている長崎保養のビデオが上映され、スタッフがその取り組みを報告しました。
福島診療所建設委員会の渡辺馨さんが講演。原発事故「自主避難者」への住宅補助が3月で打ち切られるなど、帰還強制が進む福島の現実を報告。「東京オリンピックは福島圧殺そのもの」と弾劾し、広島・長崎・沖縄・福島の連帯を訴え、被曝を拡大する常磐線全線開通を阻止するため9・22水戸集会への参加を呼びかけました。
NAZEN福岡が玄海・川内原発廃炉に向けたアピール、動労千葉の中村仁さんが「改憲阻止の先頭に立つ」と決意表明、レーバーユニオン福岡は共謀罪を先取りした同労組への弾圧を跳ね返した報告、全学連からは京都大学・広島大学で連続する弾圧と対決する中、新たな仲間が立ち上がり始めたと報告。
まとめでNAZENナガサキ事務局長が、吹き荒れる排外主義を許さない、11月3日全国労働者集会への結集を訴えました。最後に「安倍の改憲を阻止し、核戦争を止め、すべての核を全廃しよう!」という集会決議を採択しました。
◆8月8日は、街宣のあと湊公園からアーケードを通って眼鏡橋橋までのデモを通して、沿道から熱烈な声援を受けました。