5・19G7広島サミット粉砕! 全国総決起集会

(写真は、5月17日に原爆ドーム前で行われたサミット粉砕デモ)

5月19日、広島・袋町公園にて改憲・戦争阻止!大行進実行委員会、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の呼びかけでG7サミット粉砕の全国総決起集会・デモが闘われました。

以下、8・6ヒロシマ大行動実行委員会・宮原事務局長の基調提起を紹介します。

今日、ここ広島にG7の首脳どもが集まっている。彼らはこれまで全世界で侵略戦争を繰り返してきた。自国の労働者と全世界の人々に対して搾取と収奪の限りを尽くしてきた

そのG7の首脳どもがここ広島にやってきている。何のためか? 核のない世界を実現するためか? 戦争を終わらせ平和な世界を築くためか? そうではない。ウクライナ戦争を継続し、エスカレートさせるため、そして中国に対する侵略戦争をやるためだ。

彼らが今やっていることは何か? ウクライナに劣化ウラン弾を含む兵器を送り、戦争を激化させている

今まで散々中国の市場に群がり、労働者を低賃金で搾取してきたのはG7、お前達ではないか! それなのに自分たちの世界大国としての地位が危機になるや「一つの中国はもうやめだ」と、「ロシアを抑え、中国を打ち負かすんだ」と中国との対立を煽り、台湾軍を訓練し、軍事演習を繰り返して軍事演習を行っている。

岸田政権は軍事費を2倍にし、「敵基地攻撃能力保有」を宣言し、沖縄・琉球諸島にミサイル基地を作ってきた。アメリカの雑誌TIMEに「平和主義を捨て去り、自国を軍事大国にしたいと望んでいる」と書かれた通りだ。

今、アメリカは一兆ドルもかけて核兵器の近代化計画を進行中だ。これを始めたのは「核なき世界」を言い出したオバマだ。毎年何回も北朝鮮のミサイルなど問題にもならないICBM発射実験を行っているのがアメリカ帝国主義だ。

彼らはこの戦争で何をめざしているのか? 私たち労働者民衆に対して日頃彼らは何をやっているのか

生きていけない低賃金、過労死するまで、病気になるまで働かせ、医療も教育も福祉も何もかもめちゃくちゃだ。この我慢ならない現実をこれからも永遠に継続するため、そのために戦争で自分たちの支配を延命させようとしているのだ。

なぜ彼らは広島をサミットの地に選んだのか?

「核なき世界」と言ってロシアや中国、北朝鮮の核は非難するが、アメリカの核、G7の核は必要だという。平和資料館を2時間見学すれば彼らの意思が変わるだろうか? ゼッタイに変わらない。

ドイツの駐日大使が言っている。「広島・長崎を訪れたことがある。訪問すれば誰でも核兵器使用の恐ろしい帰結が印象に残るはずだ」と。ところがその同じインタビューで「ロシアや北朝鮮が核をすぐに放棄することはあり得ない。だから当面は核抑止が必要だ。ドイツもアメリカとの核共有を継続する」。こんなことを平然と述べている。こういう論理でウクライナに戦車を供与し、戦争を激化させているのだ。これが彼らの広島の実相に学ぶということだ。「ヒロシマ・ナガサキを繰り返さないために核兵器が必要、戦争が必要」ということが彼らの結論だ。核戦争をやるために、こんな転倒した論理でヒロシマを利用することをゼッタイに粉砕しなければならない。

全世界でウクライナ戦争をただちにやめろという闘いが広がっている

戦争による物価高、食糧危機、エネルギー危機に全世界でストライキの嵐が吹き荒れている。G7広島サミット粉砕の闘いは歴史的な闘いとなるだろう。ヒロシマを利用して核戦争に突き進むG7首脳どもに対する怒りのデモを叩きつけよう。自国の政府の戦争に反対しよう! 戦争によって支配を継続しようとする支配者達を我々のデモとストライキで打倒しよう! 実力デモをもって核戦争阻止の我々の怒りと決意を世界の人々に轟かせよう!