動労千葉がダイ改阻止の48時間ストライキ!
国鉄千葉動力車労働組合は、3月14日~16日までの48時間ストライキに立ち上がり、15日には「25反戦春闘勝利! 3月ダイ改阻止! 久留里線廃線計画撤回・鴨川派出・千葉機関区廃止反対・大幅賃上げ」を掲げた総決起集会を開催した(写真)。今回はのべ31人の組合員がストライキに決起した。
総決起集会は冒頭に渡辺剛史書記長から提起が行われた。渡辺書記長は「JR東において半年の間に2度も新幹線が分離する事故が起こっている。業務の外注化・融合化と一体で安全が軽視されている結果だ」と弾劾した。また、久留里線廃線化について、「千葉支社長は昨年12月に『バスへのモードチェンジを』と言っている。バスも千葉市内でも路線が減便されている状況であり、先を見据えて本ダイ改から声を上げていく」とストライキの意義を語った。
川崎昌浩執行委員からは、春闘要求を作成するにあたり、組合員からアンケートを集めたが、「生活が昨年より苦しくなっている」と回答する組合員が多数いたことが紹介され、動労総連合として6万円の賃上げと夏の一時金は3.7ヶ月を要求して闘ったことが話された。JR東はこれまでコロナでの減収を口実に賃金を抑制してきたが、すでに売り上げは1兆5千億円とコロナ前に戻っている。さらに高輪再開発に6千億をはじめ、総額1兆円規模の投資を行っていることも明らかにされた。
また、CTS(JR千葉鉄道サービス)の組合員からは、平均賃金が月に手取りで17万3千円、清掃は16万5千円、日勤だけだと15万円いかないという現実が語られ、社員は5万、パート労働者はただちに時給1500円にせよと要求を掲げ、春闘を闘っていることが語られた。
(集会の前段では、JR千葉支社に対する抗議行動が闘われた)
集会のまとめで関道利委員長は、「新幹線の分離事故ではまだ事故原因もわかっていないのに、なぜ3月14日から結合運転を再開したのか。15日からダイ改だから、そのためだけだ」とJRの安全無視を弾劾した。また、「CTSでは生活費に月に4万5千円から5万円足りないというアンケート結果がでている。いま、下請法違反が問題になっているが、CTSはほぼJRからの仕事しかない。契約するCTSの側はJRからの天下りの役員であり、JRのいいなりになるしかない。動労千葉に入ってストで闘おうと呼びかける。非正規が2116万人、こういう現実を誰が作ったのか。政財界と一緒になって賃上げを5~6%に抑えているのが連合の役割だ。組織拡大・反戦春闘として闘い抜こう」と呼びかけた。さらに、「トランプは関税戦争を激しくしかけている。ウクライナ停戦は平和のためではない。国力を対中国に振り向けるためだ。日本も27年度までに防衛費を2倍化し、さらに拡大すると対米公約した。米国防次官のコルビーは『防衛費を3%にあげるべき』だと主張しているが、3%となれば1年で18兆円になる。始まろうとしているのは世界戦争であり核戦争。東アジアから戦争を起こさせてはならない。日本でこそ反戦の闘いが必要だ」と訴えた。