6・19天皇広島訪問弾劾行動

(写真は、6月1日に那覇市内で行われたデモ)

再びの核戦争を許さない

6月2日、政府や自衛隊の元高官らが米有識者との議論を踏まえ、「非核三原則」の見直しや米軍の核兵器を日本国内に配備する「核共有」の必要性を提起する提言を打ち出しました。提言は「台湾有事」を念頭に核の使用を想定し、米国の核戦力と日本の通常戦力を組み合わせた具体的な作戦を検討するよう提案しています。さらに非核三原則の「持ち込ませず」を「(敵から)撃ち込ませず」に180度転換することを主張し、核ミサイルを搭載した米軍の原子力潜水艦の寄港や、自衛隊の戦闘機を活用した米軍の核兵器の運用を検討すべきであるとまで踏み込んだ提起を行っています。日本が中国への侵略戦争を核戦争として想定し、自ら「核共有」や核武装に踏み込んでいく決定的なエスカレーションが行われています。

こうした動きと一体で6月19日~20日に天皇ナルヒトが広島を訪問しようとしています。この天皇訪広にあわせて、広島県知事と広島県商工会議所連合会会頭が呼びかけ、広島県・広島市、広島県・広島市の教育委員会が後援する「天皇皇后両陛下を提灯でお迎えしましょう」なるイベントが開催されようとしています。「提灯奉迎」とはかつて日本軍が中国の都市を侵略し、占領するたびに行われていたものです。日本帝国主義がいま再び中国侵略戦争に突き進むために、天皇のもとに国民統合をつくり出そうとしていることを絶対に許すことはできません。

天皇は広島に来るな

南京大虐殺をはじめ、2千万人ものアジア人民を虐殺した侵略戦争の最大の責任者であり、その帰結として広島・長崎への原爆投下をもたらした昭和天皇ヒロヒトは、自らその戦争責任を生涯認めず、その歴史的犯罪のすべてを居直りました。それを引き継ぐ現天皇が沖縄に続いて広島の地を踏むことなど断じて許すことはできません。天皇が広島の平和記念公園に来るのは「二度と戦争を繰り返させない」「核を使わせない」というヒロシマの怒りを抑え込み、中国侵略戦争へと労働者・学生を動員するためです。

沖縄で不当逮捕された学生を取り戻そう

広島訪問に先立ち、6月4日~5日に「慰霊の旅」として行われた天皇の沖縄訪問に対して、「改憲・戦争阻止!大行進沖縄」の青年・学生たちが抗議の実力闘争を叩きつけました。これに対して、警視庁・機動隊は抗議行動を不当に規制し、参加者の髪をつかむ、殴る、蹴るなどの暴行を加えたあげく、学生一人を不当に逮捕し、16日に起訴しました。反戦闘争に対する憎悪と敵意をむき出しにした弾圧であり、これこそ天皇制と国家権力の本質に他なりません。闘いをさらに拡大し、不当逮捕された学生をただちに取り戻そう。

8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、6月19日に天皇訪問弾劾行動を呼びかけています。ともに戦争反対・核廃絶の声をあげましょう。

<要項>

日時:6月19日(木)12時 原爆ドーム前集合、12時30分~広島市内抗議デモ *デモ終了後、平和公園訪問弾劾行動

18時 天皇への提灯奉迎弾劾行動・抗議デモ

呼びかけ:8・6ヒロシマ大行動実行委員会