Home> 自治体 > 11・1全国労働者集会 "国鉄1047名解雇撤回"の旗のもと5850人

11・1全国労働者集会 "国鉄1047名解雇撤回"の旗のもと5850人

 

j091104.pdf

 東京自治体労働者ニュース「団結しよう」No.30

 11・1全国労働者総決起集会
 民営化絶対反対の国際的団結
 “国鉄1047名解雇撤回”の旗のもと5850人
  自治体で働くみなさん!
 11月1日に開催された全国労働者集会は、「国鉄1047名解雇撤回」「派遣法撤廃・非正規雇用やめろ」「道州制=360万人首切り許すな」をメインスローガンに、全国・全世界から5850人が集まる大闘争として打ち抜かれました。全国の自治体からも、多数の現場労働者が結集しました。
 既成の労組執行部の屈服を突き破り、職場生産点で闘う現場労働者が次々と登壇し、民営化攻撃への激しい怒り、闘いの呼びかけを発しました。
 アメリカ・韓国・ブラジル・ドイツからも
 今年の集会には、これまでの米・韓からの参加に加え、新たにブラジルとドイツからも闘う労働者が結集しました。
 情勢に負け、展望を失い、変質と屈服を深める既成の労働組合幹部の支配に対抗し、現場からの怒りの声が噴出し、労働運動の新しい潮流が世界中で力強く生まれ出てきているのです。

 

 

 

 国鉄闘争軸に 怒り一つに

 11・1 集会は、23年以上にわたって闘い抜かれてきた国鉄1047名解雇撤回闘争を中心軸に、民営化・労組破壊と、改憲・戦争に立ち向かう郵政、教育、医療・福祉、派遣やパートの労働者など、あらゆる労働者の怒りの声を結集する場となりました。
闘いはこれからです。労働者の団結した闘いこそが歴史をつくり社会を変革する力です。「公務員労働者360万人をいったん解雇し、民営化して選別再雇用する」という道州制攻撃、社保庁解体―1千人の分限解雇をはじめ、全労働者への首切り・賃下げ、非正規職化・労働強化の攻撃に立ち向かい、今こそ労働現場から総反乱を起こすときです。
11・1集会を新たな出発点に現場労働者の力をさらにひとつに結集し、闘おうではありませんか

(写真 港合同、関西地区生コン支部、動労千葉の呼びかけ3労組を先頭に都心を席巻した長蛇のデモ)

 (写真 決意表明する動労千葉争議団と北海道、九州、秋田の闘争団員)

 (写真 韓国民主労総ソウル本部から45人の大代表団)

 (写真 アメリカ、ブラジルの訪日団が連帯アピール)



発言

 集会での発言から、動労千葉・長田敏之書記長の集会アピール、大阪府豊中市職女性部で橋下大阪府知事と最先頭で闘う深町さん、社保庁1千人解雇の当該である広島の平口さんの発言(要旨)を紹介します。
---------------------------------

 動労千葉の集会アピール(抜粋)

 闘う労働運動復権させよう

 恐慌が進行し、労働組合がいかなる役割を果たすことができるのかが問われています。労働運動の針路をめぐって世界中で激しい衝突が起きています。
一方にあるのは、「仕方のない現実」だと言って、政府・行政や資本とかかわることの中にしか展望はないと変質を深めていく思想と運動です。それは結局、労働者の階級意識と団結を解体し、資本主義を救済し、労働者にさらなる犠牲を強いて、戦争への道を準備するものです。
もう一方にあるのは、「団結した労働者の闘いは社会を変革し、歴史をつくる力をもっている」という確信に裏打ちされた階級的労働運動の思想と運動です。
これは政府や資本、資本主義体制そのものとの闘いをとおして、自らの職場で階級的団結を形成し、それを全国に広げ、国際的な労働者の団結を拡大する中に希望と勝利の展望を確信する労働者の誇りをかけた闘いです。
労働組合のあり方を変革しないかぎり何も変わらない。ここに、今私たちが問われている課題の核心があります。だからこそ私たちは、労働者を絶対に信頼し、現場の労働者が直面する困難や苦闘から絶対に離れず、その中に身を置き続けることを決意しました。
吹き荒れる攻撃が全世界で労働者人民を深い眠りから呼びさまし、世界中にストライキやデモの嵐が轟(とどろ)いています。変質と屈服を深める既成の労働組合の支配に抗し、労働運動の新しい潮流が生まれ出ようとしています。イラク戦争に反対して西海岸の29の港をすべて止めたILWUの闘い、整理解雇に対して77日間の英雄的な職場占拠闘争に立ち上がったサンヨン自動車の闘いに続こう。
あらためて訴えます。
国鉄1047名闘争を先頭に、民営化・労組破壊と、改憲・戦争に立ち向かうすべての労働者の怒りの声を結集しよう。派遣法撤廃、道州制粉砕、改憲阻止の闘いに総決起しよう。10春闘に向け、「ゼネストが必要な情勢だ、闘う労働運動を復権させよう!」と訴え、職場から闘いを組織しよう。労働者の国際連帯闘争をさらに発展させよう。
万国の労働者、団結せよ!

 ---------------------------------

 きょうから再び新たな闘いに立ち上がろう。

 社保1000名解雇攻撃と闘う平口雅明さん(福山社保事務所)

 私は、社会保険庁1千名の不採用職員の一人です。
社会保険の職場で働く労働者は、来年1月1日で社会保険庁解体、職員は一旦全員解雇し、新たに「設立」される「日本年金機構」に採用するという「国鉄方式」の民営化・労組破壊攻撃の渦中にあります。
不採用の1千名は、誇り高き労働者たちです。1千名の「不採用」者の実態が徐々に明らかになってきています。▼私のように日本年金機構設立準備委員会(奥田碩委員長)への奴隷的「誓約書」提出を拒否した者/28名▼「正規職員のみを希望する」と一本書きした者/34名▼処分歴のある者▼人事評価シートを提出しなかった者▼ボーナスの自主返納を拒否した者▼人材バンク登録を拒否した者▼仲間への裏切りを拒否し退職の道を選んだ者など、どの仲間も奴隷への道を拒否した、誇り高い労働者魂をもった人たちです。
約1万人の非常勤職員に対して7千名の選別雇用を行おうとしています。特に今年12月「御用納め」をもって解雇とし、12月分の年金保険料を納めず年金の権利を奪おうとしています。しかし、こうした現実は社会的には全く何ひとつ明らかにされていません。連合・自治労の全国社会保険職員労組と全労連・国公労連の全厚生労組が、この攻撃に膝を屈してしまっているからです。とりわけ全国社保労組は、今年11月29日で「日本年金機構労組」に解散・改組し、不採用者・分限免職者を排除し、道州制・地方ブロックの推進者となろうとしています。
現場の労働者は、この理不尽な攻撃に怒りの声をあげています。黙っていたら次は道州制です。今こそ、国鉄1047名解雇撤回の旗を高く掲げよう。危機にあえいでいるのは敵の側です。社会保険庁分割・民営化―1千名首切りを許すな!  私はその先頭で闘います!

 ---------------------------------

 橋下(大阪府知事)と最先頭で闘う豊中市職 深町加代子さん

 道州制は新自由主義攻撃そのものです。国鉄分割・民営化を全社会に広げる攻撃です。民主党・鳩山政権は、この道州制を中心課題としています。橋下事はその突撃隊です。
自治労本部は「攻めの民営化対応」を組合側から出して、病院民営化絶対反対の闘いを押しつぶそうとしてきました。これと激突し「道州制絶対反対」の3・6行動をやりきり、私たち自治体労働者は「道州制絶対反対・自治労本部打倒」という全国的な闘う路線を確立しました。
これを見て、当局と市職執行部は「女性部の民営化絶対反対の闘いは絶対つぶす」と決断して、女性部長であった私の4月24日の保育現場における事故に飛びついて、「事故を起こしたのはあなたの責任」と解雇攻撃をしかけてきました。
現場の団結をどうやってつくるのか、階級的団結と何なのかが日々問われました。これまで現場で起こった事故は、事故を起こした労働者の責任にされ依願退職に追い込まれてきました。学校現場や病院でもそうです。尼崎事故の高見運転士もそうです。
仕事の現場で起こった事故は、すべて当局の責任なのです。今回の事故も、どんどん人を減らしていった結果です。とはいえ、この立場で現場で団結をつくることは大変です。
これを打ち破るのが、動労千葉が船橋事故、幕張事故で実践した反合理化・運転保安闘争です。資本と労働者は非和解であるという立場なしに職場の安全はかちとれません。処分は減給一ヶ月十分の一でしたが、現場に責任を押し付けることは許さないと公平委員会に訴えました。
当局と市職執行部との攻防はそれにとどまりませんでした。当局は一度の処分では済ませず、9月女性部選挙の過程で「保護者への態度が改まっていない」と「担任外し」という再度の処分攻撃をかけてきました。この攻撃の激しさこそ「8・30情勢」だと思いました。
敵の攻撃の激しさのあまり、ともすると攻撃の全体像を見失いがちです。そういう時こそ、資本と当局、組合執行部が何を狙っているのかの全体像、つまり時代認識をつかむことが大切です。
今、世界大恐慌が激しく進み、資本家は労働者を食わせることができなくなっている。支配できなくなっています。だからこそ資本家たちは、解雇撤回闘争がどんどん広がっていくことを死ぬほど恐れているのです。この時代に動労千葉の闘う陣形と国鉄1047名闘争という結集軸をつぶしきれずにいる、本日のように会場を満杯にする労働者の結集をつぶしきれずにいる。こんなことは資本や当局にとってあってはならないことなのです。
この12月~1月、攻勢的に処分撤回闘争を闘い、豊中市職女性部の中に国鉄1047名闘争派の団結をつくっていきたいと思っています。ともに闘いましょう!
 

Index of all entries

Home> 自治体 > 11・1全国労働者集会 "国鉄1047名解雇撤回"の旗のもと5850人

カテゴリ
Archives
購読
QR code
  • 交流センター携帯 QR code交流センターMobile
Links

Return to page top