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自治労委員長が賃下げ宣言

  • Posted by: Jititai
  • 2010年9月 3日 10:47
  • 自治体
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 8・26~27自治労徳島大会 自治労委員長が賃下げ宣言
徳永委員長挨拶に怒り爆発

本部方針ぶっとばし、9万4千円賃下げ人勧粉砕!
分断乗り越え、外注化阻止・非正規雇用撤廃へ闘おう

自治労・徳永委員長あいさつ
「今や非正規職員は自治体にとって欠かすことのできない戦力であり、そのパフォーマンスは自治体行政サービスを左右するようになっている。…今改めて国や自治体の財政を含めて、冷静かつ中長期的に取り巻く状況を分析したとき、正規・非正規の均等待遇実現のためにもう一歩進んだ運動展開をする必要がある時期に来ている。財政再建が図られる中で歳出の見直しが必然となり、人件費もまた対象になっていく。非正規職員が搾取されている自治体の現実を改善させるためには、正規職員と非正規職員の賃金シェア(分かち合い)をする方策を大胆に採用すべきである。
…非正規職員の処遇改善のために正規職員を含めた総原資のあり方について議論を開始し、例えば本年の場合は人勧削減原資を非正規職員の処遇改善に確保する交渉協議を行う。来年の春闘に向けた議論の中でさらに深化してまいりたい」
徳永委員長の総括答弁
「原理原則が通った方針だけで解決できるのか。…どのような政治的現実の中に置かれているのか。社会的には多数派ではない。そのことによって結果として政策の実現がかなわないということでは意味がない」

 「人件費削減は必然。正規と非正規で賃金シェア」ふざけるな!

8月26~27日、徳島で開催された自治労定期大会の冒頭、徳永委員長は「非正規職員は欠かすことのできない戦力」としてその非正規雇用を固定化したうえで、人件費削減は必然だから「均等待遇実現のため、正規と非正規の賃金シェア(分かち合い)を大胆に採用すべき」とし、「本年は人勧削減分を非正規に回す」
とあいさつしました。
平均9万4千円という大幅で2年連続の賃下げを求める人事院勧告に対して「財政再建」を理由にまったく闘わないどころか、非正規職の低賃金をダシに使って、ありもしない「非正規に回す交渉をする」などと言ってのけたのです。労組本部委員長の側からする歴史的な賃下げ宣言であり、公務員360万人首切り・総非正規化に行き着くものです。

 闘いに冷や水をかけるな!怒りが叩きつけられた

 賃上げを求めて闘うのが労働組合だろう。これが労働組合の方針か!
大会の議場内外で怒りが爆発しました。昼休みには、国鉄分割・民営化に反対し1047名解雇撤回を闘う全国運動の賛同署名に百数十名が列をなして署名。将来の賃金も雇用もままならない状態に叩き込まれる青年労働者をはじめ、みな怒りと危機感でいっぱいです。
議場では、事前の本部の制動を打ち破って、次々と批判が叩きつけられました。
「賃下げ人勧を認めるのか」「非正規職員はそんな要求はしていない」「正規を減らして非正規を増やした当局を許すのか」「正規化を要求する非正規の闘いに冷や水を浴びせるのか」総括答弁に立った徳永委員長は「原理原則が通った方針だけで解決できるのか」と恫喝し、「覚悟して自治労の組織をあげた取り組みにする」と居直りました。
こんな腐った執行部は打倒し、賃下げ人勧粉砕、外注化阻止・非正規雇用撤廃を全力で闘いぬこうではありませんか。

 公立保育全廃・30万首切りの「子育て新システム」と闘おう

 大会議案は菅民主党政権の掲げる「新自由主義に代わる第三の道」への「積極的支持」を表明し、全編にわたって「持続可能な日本社会のグランドデザイン構想」を展開しています。
しかしそれでは、2011年の児童福祉法改悪で公立保育所を市場原理に叩き込み、公的保育の全廃とそこで働く30万人の公務員現業労働者の分限解雇・選別民間採用・非正規化に道を開く民主党政権の「こども・子育て新システム」は新自由主義の極限的続行ではないのか。
何が「正規と非正規の均等待遇」だ。全労働者を非正規化するということではないですか。「社保庁型」全員分限免職攻撃に対し、団結を固め、未来をかけて立ち上がる時が来ているのです。
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青年の未来がかかる「2010」めぐる決戦
戦争と首切りの民主党・連合倒そう

闘う労組青年部を作り出そう!
「動労千葉を支援する会」に結集し、労働組合変えよう

 全労済との統合による組合書記の大量解雇・転籍許すな

 大恐慌は底が割れ、資源・市場争奪、為替戦争が始まった

 資本主義はいよいよ後戻りのきかない地獄への道をひた走りだしました。
大恐慌は各国とも財政を使い果たした状態で「底割れ」「二番底」に突入し、軍事
と一体化した資源・市場・勢力圏(「東アジア共同体」)をめぐる争奪戦、そして円を
集中攻撃する仁義なき超金融緩和合戦と為替戦争が本格化しています。第2次大戦の
最後的引き金を引いた「恐慌の中の恐慌」37年恐慌の悪夢が眼前に迫っています。

 「公務員賃金4分の1、生首飛ばせ」は全労働者への攻撃だ

 醜悪な菅vs小沢の民主党権力闘争を見てください。経済危機と共に政治危機がさらに進行。すべてが公務員攻撃として激化しています。8月3日の衆院予算委では、許しがたい質疑が行われました。
玄葉公務員制度改革担当相 「生首をバサッと切るのか、あるいは希望退職を募るのか。
能力主義、成績主義を徹底させていく、そういう公務員制度改革にしていく」
江田憲司(みんなの党) 「とにかく労働基本権を公務員に早く付与して、民間並みのリストラ、人員整理ができるようにしましょう。給与法を改正して出来の悪い人に
は給料4分の1に」
原口総務相 「給与体系を変える。出先機関を原則廃止。共済制度そのものにも踏み込む」
江田 「今の制度があるから生首が切れない。早く生首が切れるような、リストラ出来るような法改正を」この公務員攻撃は全労働者への攻撃です。

 「国鉄改革完遂」、人勧制度解体、児童福祉法改悪…すべて12年に

 前原国土交通相は、1047名解雇撤回闘争解体・労組壊滅を狙った「4・9政治和解」に続いて、2012年「国鉄改革25年の完遂」を叫んで極限的なリストラ・労組解体攻撃を宣言。12年は上記、人勧制度廃止・公務員制度改悪の年であり、「子育て新システム」実施や年金機構廃止・歳入庁への統合が準備されています。
資本主義としての存亡をかけた大恐慌下の階級戦争がいっきに激化しているのです。

 「解雇解禁で正社員をクビにせよ」は組合の屈服ぬきにありえない

 まさに「解雇解禁」・総非正規化攻撃の全面化との決戦の到来です。
しかしこんなでたらめな攻撃がやすやすと通ると思ったら大間違いだ! この先、貧困と戦争しかない資本主義に対して、青年労働者の反乱を抑えることなんてできっこない。正規・非正規の現場労働者が社会を動かしている。私たちは、自分たち労働者の団結の力を再確認しましょう。労働者の側が「闘っても勝てない」という敗北主義にまみれ、バラバラにされない限り、労働者の勝利は確実です。

 今こそ1047名解雇撤回! 闘う労働組合をよみがえらせよう

 青年部を先頭に、労働組合の闘う団結を取り戻すことが労働者の未来を開きます。
国鉄分割・民営化絶対反対、1047名解雇撤回で闘い抜いてきた動労千葉は安全
を武器に反合理化・運転保安闘争で職場の支配権を守り、4月検修業務全面外注化を
阻止。新自由主義と対決する新たな労働運動を呼び掛けています。「動労千葉を支援
する会」を結集軸に闘う団結作り出そう!
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始まった分断キャンペーン「新卒やハケンだけが犠牲になればいいのか?
解雇解禁タダ乗り正社員をクビにせよ」(週刊ダイヤモンド8月28日号)

 自治労・徳永委員長とそっくりの大ペテン
のキャンペーンが始まっています。
「解雇解禁」というショッキングな表題を掲げた週刊ダイヤモンドは、いかに非正規雇用労働者が低賃金で劣悪な労働条件で働かされているかを示したうえで、正社員との格差を問題とし、だから整理解雇4要件など取っ払って解雇を解禁し資本の都合でいくらでもクビにできるようにしろ、というのです。

 賃下げも首切りもすべて自由に

 そこには、国鉄分割・民営化と派遣法制定以来、新自由主義の下で進められてきた労働者保護法制の解体・規制緩和、自治体も含む膨大な外注化・非正規化が国をあげて行われてきた事実がまったく隠され、あたかも自然災害であるかのように描かれます。悪いのは資本ではなく正規労働者とされて「クビにせよ」と扇動されるのです。

 こんなことだれが認めるか!

 正社員をすべてクビにし非正規化、賃下げも首切りもやりたい放題。資本にとってこれほど都合のいいことはありません。
「財政再建のため人件費削減は避けて通れない」(『持続可能な日本社会のグランドデザイン構想』)とする自治労本部がやろうとしているのは、公務員解雇解禁・総非正規化です。これが労働組合か! 全労働者を貧困に叩き込んで暴利むさぼる資本主義もろとも腐った労組幹部を打ち倒すべし、です。

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