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2010年闘いの年、歴史が大きく動く年だ!

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 2010年1月19日発行

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 2010年闘いの年、歴史が大きく動く年だ!

 国鉄闘争を結集軸に 鳩山政権と全面対決しよう

 国鉄1047名解雇撤回、検修全面外注化阻止

 2010年は、労働者が社会の主人公として登場する年です。労働者が団結して闘えば勝てる時代の到来です。
自民党に替わった民主党政権が、結局自民党となにも変わらない小沢・鳩山の巨額金権腐敗と居直りで正体を露わにしています。労働者の怒りの一撃でいますぐ打ち倒しましょう!
小沢・鳩山・連合政権は、なにより首切りと戦争・改憲の政権です。
厚労省みずから社会保険庁の正規・非正規併せて2万人とも言われるの首切りを強行し、JALに対しては再建と称して16000人解雇と、企業年金の強制減額が強行されています。
沖縄・普天間基地問題でも、「下地島だ、伊江島だ」と、結局沖縄に押しつける発言で激しい怒りを買っています。さらに鳩山は年頭から改憲発言をおこなって、改憲攻撃の意図を隠していません。
しかしこうした攻撃に労働者は一斉に闘いに起ち上がっています。社会保険庁の労働者は、公然と闘いに起ち上がった福山の平口さんを先頭に、卑劣な「自主退職」の強制を拒否し、525名が分限免職処分を受けて立って闘いを開始しています。ヒロシマの青年教育労働者倉澤さんは、8・6の10年目研修拒否で受けた処分と闘い、広島県教委に勝利しました(下参照)。
法政大学の監獄さながらの支配を打ち破って、「教育の民営化反対」を闘っている学生たちは、年末ギリギリまで闘い、12月28日ついに8ケ月以上も勾留されていた8人全員の保釈を勝ちとりました。
これが闘いの力、団結の力です。みんな原則を譲らず、処分や弾圧に負けないで団結に賭けきって闘い、勝利をもぎり取っています!

 全ては国鉄分割・民営化から始まった

 今日のあらゆる職場の現実は、23年前の国鉄分割・民営化による労組破壊で始まりました。国家的不当労働行為で国鉄労働者20万人の首切りが強行され、同時に「労働者派遣法」が制定されました。以来多くの資本がJRのやったことをまねて、偽装倒産、偽装請負が横行しました。国鉄分割・民営化こそ、新自由主義による規制緩和と民営化攻撃の始まりであり、強欲の限りを尽くす巨大資本と貧困に突き落とされる膨大な労働者を生み出しました。殺人的な教育現場の現実も、教育の民営化・非正規化もここから始まったのです。
国鉄分割・民営化の最大の狙いは、国労を始め日教組、自治労、全逓などの労働組合をつぶすことでした。現に日教組 自治労、全逓などの労組幹部たちは一斉に労資協調路線に転落し、現場労働者を賃下げ、労働強化の攻撃にさらし続けてきました。
鳩山・小沢政権が画策している「地域主権」の名による道州制攻撃は、360万公務員を全員解雇し、「国家に忠誠を誓い、半分の人員で倍働く者」だけを再雇用するという一大首切り攻撃です。国鉄分割・民営化の全社会化で、6000万労働者階級を究極の賃金奴隷状態に突き落とすものです。 (ウラへ続く)

●国鉄闘争を中心に労働組合を甦(よみがえ)らせよう

 こんな攻撃を貫徹できない状況を作り出しているのが、動労千葉労働運動と1047名解雇撤回闘争です。
動労千葉は、唯一労働組合として分割・民営化絶対反対のストライキに立ち上がりました。その闘いによって1047名の国鉄労働者の「解雇撤回」闘争が始まり、国鉄分割・民営化にかけた敵の狙いは今だ未決着のまま今日まできているのです。23年間という世界の労働運動史上でも類例のない長期強靭(きょうじん)な闘いが継続されているのです。
この闘いが、どれほど国家権力、資本を脅かしていることか。苦闘する青年労働者に生きる展望を指し示していることか。
昨年は、旧来の指導部が1047名解雇撤回闘争を涙金と引き換えに解体する路線に転げ落ちる中で、ついに本物の国鉄闘争の主流派・責任勢力が登場した年でした。それが、動労千葉、動労水戸を先頭とする11月集会派です。国鉄1047名解雇撤回闘争の大旗が守られ、大失業攻撃に立ち向かう労働運動の国際的な結集軸がぶったったのです。

 ●首切り、安全破壊と闘う動労千葉

 動労千葉労働運動と1047名闘争に追い詰められたJR東日本は、今年4月1日をもって1500人を強制出向させる「検修全面外注化攻撃」をしかけてきました。日経連が1995年のプロジェクト報告で打ち出した「全労働者の9割は非正規職でいい」を進めるための新たな攻撃です。道州制攻撃と一体です。
すでに強行されている保線や信号通信、電力などの外注化に続いて、検修部門まで外注化されたら、JRの安全が完全に崩壊することは間違いありません。今でさえJRの事故件数は、他の私鉄に比べて11倍なのです。JR東管内で、第2・第3の尼崎事故が発生することは必至です。
安全問題は、労働組合として死活のかかった問題です。利益を生まない保守部門とその人件費は削るという資本と労働者は絶対非和解です。
アウトソーシングや子会社化で、労働者の賃金や労働条件はどんどん切り下げられ、必ず新たな腐敗と利権が生まれます。
検修外注化との闘いは、全社会の労働者が直面している普遍的な問題です。
動労千葉は、「検修全面外注化絶対反対」で反合・運転保安闘争路線を貫いて闘い、青年労働者の新規加入でJR東に反撃する闘いを猛然と開始しています。絶対反対を貫き、現場労働者の団結を強化・拡大する闘いで、勝利の道を指し示しています。2~3月ストライキに決起します。
この闘いを支援し、共に闘いましょう。2・13集会に結集し、長蛇のデモでJR東日本本社に押しかけよう!

 ●不起立で、こんな職場の現実をひっくり返そう

 教育現場は今、多忙化、管理強化、賃下げと業績評価による差別賃金、主幹・主任教諭導入、指導改善研修・分限免職制度、非正規の激増などで、殺人的な過酷さです。新採の青年が毎年自殺や過労死に追い込まれ、全国の教育労働者の病欠者8578人中、精神疾患が6割の5400人という現実!(東京でのそれは全国平均を大きく上回る!)
すべてが個人の責任にされ、「指導力不足だ」「D評価だ」と追い込んでいくやり方はJRと全く同じです。
とりわけ極限的矛盾が襲いかかっている青年の現実は、ガマンの臨界です。「日の丸・君が代」強制絶対反対の闘いは、大恐慌下の「戦争か革命か」の時代にあって、ますます決定的な意義を持っています。都教委が重処分など、あらゆる手段でつぶしにかかっても不起立闘争がつぶせないのは、不起立闘争が誰も否定できない正義の闘いだからです。
権力の側から見れば、怒りが充満している職場に、たとえ一人でも不起立者が存在している現実は、背筋が凍るほどの恐怖です。一人の不起立者の背後に怒れる教育労働者たちの群れが見えるからです。倉澤さんの「職場での多忙化とかあらゆる攻撃がある中で、最高にやりたくないのが『日の丸・君が代』強制。だから、不起立すると自分自身が解放されて、あらゆる攻撃への怒りが噴き出す」という言葉がそれをよく表しています。2003年以来の現場労働者の処分を辞さぬ闘いが、切り開いた地平です。
鳩山・小沢民主党・連合政権は、戦争・改憲内閣です。その教育政策は、愛国心教育推進、「日の丸・君が代」の強制です。また鳩山政権は、民営化・労組破壊の内閣であり、「免許制度改革」で国定聖職教師を作ろうとしているのです。
こんな民主党政権を支え、ウソとペテンを弄(ろう)しながら、現場の怒りを抑え込んでいる日教組本部を、もはや誰もあてになんかしていません。
今春「日の丸・君が代」不起立闘争を突破口に、日教組本部=連合=民主党政権を打倒する闘いに立ち上がろう!
検修外注化阻止闘争を共に闘い、国鉄闘争を中心軸にして、闘う労働組合を延らせよう!

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大失業に立ち向かい、労働運動の反転攻勢へ
国鉄1047名解雇撤回! 検修全面外注化阻止! 反合理化・運転保安確立

 2・13全回労働者総決起集会

 2月13日(土)13時 渋谷・代々木公園 集会後JR東本社へデモ
よびかけ:動労千葉、動労水戸、動労高崎連帯、動労西日本、動労千葉を支援する会

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(上写真)
昨年11月1日、日比谷野外音楽堂に、「国鉄1047名解雇撤回」を中心スローガンに「戦争・改憲、民営化と労組破壊と闘おう」「派遣法撤廃、非正規雇用をやめろ」「道州制=公務員360万人首切り許すな」を掲げて、日米韓に加えてブラジル・ドイツの労働者5850人が集まりました。
世界恐慌下、大失業と戦争に立ち向かう国際的団結が一挙に拡大したのです。アメリカで教育の民営化と対決し、ゼネストで共に闘っている学生と教育労働者も参加し、日本の教育労働者と熱い交流を実現しました。
世界中で新自由主義と闘う労働者のうねりが始まっています。」

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8・6処分の倉澤さん大勝利

 広島の青年教育労働者・倉澤憲司さんは8月6日の10年目研修を拒否して反戦反核集会に参加し、これを理由に戒告処分を受けました。なんと広教組本部が「個人の闘いだ」と処分撤回を一切取り組まない中で、処分撤回を求める倉澤さんの闘いは、現場からの怒りの声を拡大し、全国からも支援と抗議の声が集中しました。そして昨年末ついに広島県教委は「8月6日には研修は入れない」と発表せざるをえませんでした。98年文部省による「是正指導」以来の広教委極悪支配体制が食い破られたのです。「団結して闘えば防てる!」ということを示した闘いです。

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