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12月3日~4日 動労千葉がスト貫徹

  • 2010年12月10日 09:08
  • 事務局
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 (2010年12月10日発行)
12月3日~4日 動労千葉がスト貫徹
検修外注化への怒り爆発!
3名が新たに動労千葉に結集
検修業務の全面外注化反対! 来年4月強行を阻止しよう!
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一斉に「偽装請負」隠し外注化進めるJR東日本

◇請負会社に業務を指示する際の文書について、「作業指示書」という名称を「作業発注書」に変えたり、
◇JRが請負会社の社員を直接指示するのはやめろと指示したり、
◇JRと請負契約関係のない孫請会社の社員が請負側の責任者として記載されているような業務実態に対し、マズイから変えろと現場に指示がおろされたりしている。こうしたことを指示する文書は全て「取扱注意」の印がおされている。業務実態は何も変えず、書面上では全て隠せというのだ。組織的な「偽装請負隠し」に他ならない!

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検修業務の外注化反対! 来年4月の強行を阻止しよう!

  12月3-4日、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)は「12月ダイヤ改正でのローカル線切り捨て反対! 検修構内業務の外注化阻止!」を掲げてストライキを闘い抜いた。ストライキの過程で、京葉車両センターにおいては、JR東労組と決別して1名の青年労働者が、幕張車両センターでは、国労から2名の労働者が動労千葉に結集した(「日刊動労千葉」12月4日号より)。「労働者の力をなめるんじゃない!」この闘いは、JR東日本業務の全面外注化を阻止する闘いの開始だ。

 JR東日本は、4月1日以降ストップしていた検修業務全面外注化を「来年4月から全国一斉にはじめる」とうち出した。検修全面外注化は、JR東日本全体の抜本的な賃下げ、非正規化の突破口だ。
外注化で出向させられたら帰るところはなく、いずれ転籍になることは明らかだ。保線などのメンテナンス部門の外注化で「3年間の出向だ」と言われて出向した労働者が、帰るところもなく転籍させられていったことをみれば明らかではないか。
ある日突然会社から「転籍に承諾します」という紙がつきつけられる。だけど、それだけだったら違法行為だから、もう一枚の紙が出される。「JRに残りたい人は、こっちを書いてください。だけど仕事はありませんから、どんな業務でも、全国どこへいっても文句は言いません」と。どっちか書けと。外注化を飲んでしまえば、これからJRの労働者がみんな突きつけられることになる。そんなことは絶対に許さない!
こうした外注化によって一体どれだけの労働者が誇りを奪われ、悔しい思いをしてきたことか!国鉄分割・民営化から二十数年で、あらゆる企業で外注化が行われ、1000万人以上もの労働者が非正規雇用に突き落とされてきた。これは会社が強行しただけではない。(裏へ続く)


労働組合が何の抵抗もできなかった結果なのだ。しかも、企業の儲け優先で20年間労働者の生活を犠牲にし続けてきた結果、年金や医療、教育をふくめ社会全体が全部崩壊するということにまでなっている。
「これが止められるのかどうか。僕らの課題は、腐り果てた労働組合の現状を変えたいということ。この攻撃に立ち向かえなかったら、そんなことを言っても空論だ。動労千葉は小さな労働組合ですけど、理屈だけじゃなくて実際に自分たちの闘いで『こうやって闘えば勝てるんだ』ということを示したい」-動労千葉は労働者の団結にだけ依拠して闘い、千葉だけは10年間外注化を阻止してきた。労働組合が闘えば勝てる。動労千葉のストライキに続こう!

 労働組合をよみがえらせ、外注化に立ち向かおう!

 「会社の査定を気にしながらやっていたら結局文句も言えなくなる。動労千葉に入って声を大にして外注化反対と言いたい」、「将来の不安を払拭するためにもまず自分が何かしないと変わらない」。当局や東労組幹部からの嫌がらせ、妨害をはねのけて、JRの青年たちが動労千葉に加盟し、検修外注化阻止のストライキの先頭に立って闘っている。
彼らの存在と闘いはJRで働く青年労働者の本当の思いだ。「東労組はどうしてストライキをやらないのか」「どうして外注化と闘わないのか」-青年たちが必死になって訴えてきたにもかかわらず、東労組の幹部たちはその声を踏みにじってきた。それだけではなく、来年4月からの外注化提案に対しては、全て知っていながら現場には何の説明もせず隠し続けてきたではないか。
昨年、もっとも外注化攻撃が激化したときに東労組は何をやったか。東労組幹部の延命のためだけに民主党「たしろかおる」の選挙に青年を動員し、職場で高まる外注化反対の声を押さえつけた。また、「浦和事件」のビラまきに平成採を連日動員し、「東労組を脱退すれば『第二、第三の浦和事件』になるぞ」と締め付けたのも東労組幹部だ。「用事があっても動員に行かされ、自分の時間も自由も奪われた」「緊張の連続で本当にイヤだ」。これが東労組の青年の多くが思っていることだ。
こんな組合を内側からひっくり返し、労働者のための労働組合を甦らせよう。2011年が本当に決戦になっている。JR東日本と私たち青年労働者はこれからますます非和解になっていく。来年にはグリーンスタッフの仲間の大量解雇が始まる。ライフサイクルの深度化で、また運転士が駅にたらい回しさせられる。JR東はどこまでも青年を犠牲にして生き延びようというのだ。検修業務の全面外注化がさらなる犠牲転嫁の突破口となろうとしている。「検修業務外注化絶対反対!」をJRで働くすべての青年労働者の団結のスローガンにして闘おう!
解雇や事故、誰もがいま、隣の労働者に起きている現実は明日は自分かもしれないと感じながら仕事をしている。こんな思いをしながら仕事をしなければならないような現実をどこかでひっくりかえさなければいけない。それができるのが本来の労働組合なのだ。
「自分でなくて良かった」と胸をなで下ろすことも、「仲間が困っているのに何も言えなかった」という悔しい思いをすることも今日で終わりにして、「ひとりの首切りも許さないぞ」「事故の責任を労働者に転嫁するな」の闘いに変えよう。自分と仲間の未来を作りだすために、労働者自身の手で新しい労働運動をつくろう。それができるのが「検修外注化阻止!」の闘いだ。
その主体はあなた自身だ。職場を動かしているのは労働者だからだ。一人の決起がJR東日本を揺るがす。動労千葉に加盟した青年がそのことを示してくれた。団結して立ち上がれば道は切り開かれる。ともに闘おう!

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動労千葉がストライキに起ち上がった12月3日の夜、東京・渋谷で反戦デモが闘われた。動労千葉を先頭に440名が結集。渋谷の街に「朝鮮侵略戦争阻止」「大失業と戦争の菅政権打倒」の声が響き渡った。
11月23日、朝鮮半島の軍事境界線付近の延坪島(ヨンピョンド)で、南北両軍による砲撃戦が発生した。これを契機に、オバマや菅政権は北朝鮮への敵意を大々的にあおり、朝鮮半島近海で一触即発の日米軍事演習、米韓軍事演習を繰り返している。
戦争の危機を作り出しているのは誰か? その最大の元凶は、危機に立つアメリカであり、日本の支配者たちだ。いま、世界大恐慌は解決するどころかますます深まっている。各国の資本家たちが、一方では財政破綻を口実に、自国の労働者の首切り、賃下げ、非正規化を行い、他方では市場をめぐって為替戦争、輸出戦争を繰り広げているのだ。戦前の歴史が再び繰り返されようとしている。
これを止めることができるのは労働者の団結した闘いだ。労働者に国境はない。アメリカや朝鮮半島、中国の労働者と団結し、デモとストライキで帝国主義の朝鮮侵略戦争を止めよう!

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職場に闘う仲間をつくろう
新自由主義攻撃への対抗軸となる新しい労働運動をつくりあげることを展望し、国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回に向けた全国的な運動をつくり出そう。
以下の会を呼びかけます。
○動労千葉を支援する会一ヶ月・一口1000円
・郵便振替口座00150-3-92036
○共に闘う国労の会一ヶ月・一口1000円
・郵便振替口座00140-8-362147
○国鉄闘争全国運動一ヶ月・一口1000円
・郵便振替口座00220-9-140268
*いずれかの会の会員になって、職場で共に闘おう!
 

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