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銀座局「死亡事故」に怒りが沸騰

  • 2010年1月18日 11:08
  • 全逓
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 2010年1月18日発行

全国から銀座局「死亡事故」に怒りが沸騰

 安全は労働者の力で闘い取ろう

  「事故」は労働者の責任ではない。 当局の安全無視、要因不足の結果

 全国で底をぬけたように事故が激発 銀座局の死亡事故は「他人事ではない」
12月14日に起きた東京・銀座局における死亡事故が、全国の郵政職場で大問題になっています。交通事故で3人が死亡(巻き添えを含めて6人の死亡、関東)、バイクが炎上する(東北)、「ポンコツの車を走らせていて不安だ」など「危険と隣り合わせ」の現実は、全国どこの職場も同じです。現場労働者の怒りは、当局と闘わないJP労組本部とそれにつきしたがう組合役員に向けられています。
今年の年末年始も、欠員の補充がされず、そのことによって、一人がうけおう仕事の量が増大し、多忙を極めました。現場労働者の注意力は限界に達し、郵便事故が多発しています。「トメガネが外れた」ような現実です。

労働者の誇りを取り戻し、労働者の力で安全と欠員の穴埋め・確保を!

当局は、「効率化施策」の名の下に、極限的に人員を削減してきました。しかし、逆に効率は悪くなっているのが現実です。その結果、事故もミスも引き起こされているのです。こうした現実の一切の責任は当局にあります。

 「どんな小さなミスでも処分と始末書を書かせ、自己責任にする」という当局のやり方は、絶対に許されません。これが当局の卑劣ひれつな「安全確保」のやり方なのです。ふざけるのもいい加減にしろ!
こうした当局に「お願い」をして、安全の確保やその前提である「欠員の穴埋め」を勝ち取ることは出来ません。当局は処分や始末書で「自己責任」に仕立て上げ、「労働者は文句を言わずにもっと働け」というのが当局です。このことに俺たちは怒っています。
定年退職期を迎える3月に向かって、当局が要員の補充をやるのかどうかが重大な問題になります。労働者が黙っていたら当局は、さらに正規職を非正規職に置き換えるに違いありません。勤務時間を守り、時間前着手をやめて、昼休みは帰ろう。そして、みんなで「この人数では仕事が回らない、欠員の穴埋めをやれ」と当局に突きつけよう。配達先から苦情が来てもそれは、当局の責任です。危険なバイクや車の運転を拒否しよう。
現場労働者が、当局の言うがままにこき使われるのではなく、仕事のやり方を見直すことが、交通事故や郵便事故を防ぐ道です。労働者の誇りを取り戻す闘いです。現場の怒りを一つに束ねて、労働組合を取り戻そう

 集配局の統廃合(東京・京橋局の廃局・晴海への移転など)がさらに労働者に犠牲を強いる。絶対反対で闘おう!

 昨年12月の銀座の「死亡事故」は、東京中郵の廃局=銀座移転にともない、欠員不補充・労働密度の強化などと現場労働者の安全が「切り捨てられた」ことに大きな原因があります。地方から始まった集配局の再編は、JRと同じように、利益優先のために地方を切り捨て、労働者をムリヤリ配転し、労働者をバラバラにし、一切の犠牲を労働者に強いるものです。絶対に許せません。

 当局と一体で民営化を推し進めるJP労組中央本部を打倒しよう!

 中郵の廃局=銀座移転は、「通勤出来なくなる」など、多くの仲間が不安を抱える中、勧奨退職という首切りに追いやられ、要員不足の中からの出発でした。そして、狭い局舎に作業場が作られた上、配達業務は、車さえ準備されず、会社が提示してきた配達シュミレーションはデタラメで、何人もの人が身体をこわし、大変な職場にたたき込まれました。
また、この過程は、JP労組中央本部につきしたがう組合役員が、廃局に反対するものを排除し、組合を会社の言うことには「何でもOK」と変質させ、労働組合の名で現場労働者の怒りと声と抵抗の一切を封じ込めてきました。その結果、現場労働者はバラバラにされ、「危ない仕事が拒否できない」状況に追い込まれてきたのです。12月の「死亡事故」は起こるべくして起きています。
今年、3月の京橋局の廃局=晴海移転も同じ問題が起きることは避けられません。廃局反対、民営化絶対反対の立場で、団結して闘おう。
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2・13労働者集会に集まろう

 鳩山政権打倒・10春闘の勝利しよう

 国鉄1047名解雇撤回、検修業務の外注化阻止を掲げた2・13全国労働者総決起集会への呼びかけが動労千葉などから発せられました。ここにアピール(抜粋)を転載します。

 ついに採用差別の真実が明らかに

 1987年2月16日、7628名の国鉄労働者にJRへの不採用が通告されました。それは、国鉄分割・民営化に反対した組合に所属する者を狙い撃ちした露骨な不当労働行為でした。そして、今も1047名が解雇撤回を求めて闘い続けています。
23年を経て、ついに隠された真実が明らかになろうとしています。昨年12月16日に開かれた裁判で旧国鉄幹部が、「(動労千葉の12名は)1月末か2月冒頭までは採用候補者名簿に登載されていた」と証言したのです。JR設立委員会が「採用する職員」を決定したのは2月7日です。その最後の数日の間に、葛西(現JR東海会長・当時国鉄職員局長)の指示で採用者の名簿から外されていたのです。この時に起きていたのは、あまりに激しい組合破壊攻撃の中で、膨大な労働者が自ら職場を去り、本州では、JR各社の採用者数が「定員割れ」になるという事態でした。予想外の現実を前に、あせったのが鉄道労連(現JR総連)でした。民営化攻撃に屈服し、20万人もの国鉄労働者の首切りの手先になった手前、「全員採用など絶対認められない」「動労千葉や国労の活動家をJRから排除しろ」と、当局に激しく迫ったのです。採用差別は、まさに政府・当局とJR総連が結託した不当労働行為でした。
いよいよ反転攻勢に立ち上がるときが来ました。1047名闘争は、全ての労働者の未来をかけた闘いです。私たちは、解雇撤回要求を取り下げ、自民党や民主党に頭を下げて「人道的解決」を求める4者4団体の屈服路線をのりこえて、断固として闘いに立ち上がる決意です。

 外注化阻止!尼崎を繰り返すな

 JR東日本は、この4月1日以降、車両の検査・修繕業務を丸投げ的に外注化しようとしています。すでに線路などの保守業務は全面外注化が強行され、駅員や車掌も、どんどん無権利・超低賃金の非正規職労働者に置き換えられています。その結果、線路はガタガタになり、車両故障が激発しています。こんなことを続けたら安全は崩壊し、間違いなく第二第三の尼崎事故、羽越線事故が起きます。
この20年余り、あらゆる企業が競争原理を至上としてこの道を突き進みました。その結果、雇用が破壊され、派遣切りが横行し、ワーキングプア・貧困が蔓延し、教育・医療・社会保障をはじめ社会全体が壊れようとしています。その出発点が国鉄分割・民営化でした。こうした攻撃の前に、多くの労働組合がなす術なく屈服し、労働者に非正規職化を強制する手先に転落しました。こんな現実をどこかで断ち切らなければなりません。それは全ての労働者の未来を左右する闘いです。

 民主党・連合政権をうち倒そう!

 大恐慌の進行は、労働者への激しい攻撃となって襲いかかっています。民主党・連合政権は、改憲と民営化・雇用破壊に突き進もうとしています。しかし、すでに反撃は開始されています。社保庁の労働者は、民営化に伴う一千人の解雇攻撃の中で、520人がいっさいの雇用斡旋を拒否して闘いに立ち上がろうとしています。動労水戸の仲間たちは、JRによる運転士登用差別に対する23年間の闘いを貫いて最高裁で勝利し、ついにハンドルを奪い返しました。国労本部による1047名闘争切り捨て策動の渦中で起きた5・23国労臨大闘争弾圧事件では「暴処法適用できず」の勝利がかちとられました。私たちの闘いは、韓国、アメリカ、ブラジル、ドイツ、トルコ、フィリピンへと国際連帯の輪を広げています。
1047名解雇撤回、業務外注化絶対反対、第二の尼崎事故を許すな。派遣法撤廃、春闘勝利。国鉄・三里塚・沖縄を先頭に改憲に突き進む鳩山政権を打倒しよう。怒りの声を結集し、今こそ闘う労働組合を甦らせよう。正規職も非正規職も、派遣労働者も団結しよう。2・13全国労働者総決起集会への賛同と結集を心から訴えます。
レールが折れた! (写真上)09年3月、京葉線の葛西臨海公園~新木場間で開口約30㍉のレール破断/(下)JR江差線レールの破断。溶接不足か、発見が遅れれば脱線も(09年3月)。
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JP労組中央は早くもベア要求を放棄

 1月8日JP労組中央は、早々とベースアップ放棄を発表しました。ベア要求見送りは、2年連続。「正社員の定期昇給の維持」「非正規社員の正社員登用の拡大も求める」とペテン的に言っています。しかし、今春闘で日本経団連は、「定期昇給カット」を交渉の議題とすると構えています。この流れの中で、「新たな賃金制度(3割の賃金カット)」導入に舵を切るのは不可避です。中央本部を打倒し、JPEX計画を破綻させた現場労働者の力で「大幅賃上げ」「非正規職を正社員へ」掲げて、2月中央委員会、10春闘を闘おう。
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国鉄1047名解雇撤回! 検修・構内業務外注化阻止! 反合・運転保安闘争勝利!

 2・13全国労働者総決起集会

とき● 2月13日(土)午後1時~集会後、JR東本社(新宿)へデモ
ところ● 東京・代々木公園B地区野外ステージ
よびかけ● 動労千葉ほか4団体

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