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月刊「労働運動」2019/5月号

■甦る労働組合

選挙闘争とメーデーを闘いぬいた力を職場闘争に生かし、6月国鉄集会へ!

月刊労働運動 2014/1月以降からの記事 

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※表紙の写真は、4・7動労千葉40周年レセプションで団結ガンバローを する動労千葉執行部

山口 弘宣(全国労組交流センター副代表 JAM日本機械工業労働組合委員長)

 「お前は労働組合が好きだから、やっているんだろう」と職場の労働者から言われたことがある。その時は「やらなければいけないから」と答えたが、後で「労働運動が好きなんだな」と思ったことがある。
 現実の労働運動は困難であり、苦労ばかりだ。自分の時間を割き、組合のために無償で働く。職場の労働者からは「あれが足りない」「これがない」と文句を言われ、資本から「生産阻害者」の烙印を押される。一見すると労働運動は、賽の河原に石を積むようなものに見える。それは、あらゆる組合活動家の共通の思いだろう。
 既成の労働組合が資本にすり寄り、安倍政権に屈服することで、労働組合の存在は空気より軽くなり、賃金の低下や貧困が拡大してしまっている。1%の金持ちが支配する歪んだ社会のなかで、闘うことを奪われ、物言うことを労働者は奪われている。これは現実だ。

しかし、我々は労働組合のなかに未来を見る。労働者の団結と連帯が、資本の独占と競争を打ち破るものだと確信し、既成の労働運動が見失った「労働者の階級性」を信じぬく。労働者階級の団結体である労働組合こそ、社会を変革する組織であることを忘れない。
 労働組合が団結を生み出す組織であり、闘う組織である事実は消せない。青年が心を躍らせて、社会の変革を目指す組織であることや正義を貫く組織であることは、誰も否定できない。既成の労働運動を否定する労組交流センターの存在こそが希望なのだ。
 動労千葉や動労水戸などの動労総連合の闘いを見ればわかる。一人の労働者のためにすべての労働者が力を合わせて守っている。一人ひとりが労働組合の団結を守るために頑張っている。こんな組織はあなたの会社にあるのか。自分たちのまわりにあるのか。労組交流センターはそんな社会の中で闘っている。これが、階級的労働運動の具体的姿だ。
 労組交流センターは、階級的労働運動を実践する立場で、4月杉並区議会議員選挙と5・1メーデーという闘いを通して、大きな飛躍を経験した。これまでの杉並での選挙闘争の歴史を30歳の新人に引き継がせることは容易なことではなかったが、青年と女性の力を発揮させ、労組交流センターの全国性を駆使し、見事に闘いぬいた。5・1メーデーは天皇代替わりという天皇を使った超ド級の階級融和攻撃に対して、都心を貫くデモをやりぬいた。
 労組交流センターの30年の闘いの歴史は、ここまで来た。しかし、我々は労働運動の主流派にまだなっていない。階級的選挙闘争や戦闘的メーデーを闘いぬいた大衆と結合する力を職場で生かす時が来た。その実証の場が、6月国鉄闘争全国集会だ。

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