「2・16を忘れない」九州国鉄集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』30頁(0288号04/03)(2014/03/01)

「2・16を忘れない」九州国鉄集会

元原発労働者も合流
 2月16日、東京、北海道と一つになって九州・福岡の地で「国鉄分割・民営化を忘れない!2・16国鉄九州集会」を勝ち取ることができた。
 集会は、『ドキュメント・国鉄分割・民営化』と『韓国・民主労総、2・25ゼネスト宣言』の2本のビデオ上映で開始された。ビデオは、国鉄分割・民営化とは何だったかを改めて思い起こさせ、国鉄闘争全国運動・九州の月1回JR行動や団結餅つき大会の模様も映し出され、韓国の鉄道民営化反対闘争と一体で「国鉄闘争はこれからだ!」という雰囲気を盛り上げた。
 本集会では、韓国鉄道労組からのメッセージが紹介された。また「2月25日、国鉄全国運動・九州と合同労組レイバーユニオン福岡の呼びかけで、民主労総のゼネスト支援・連帯、韓国福岡領事館抗議闘争を闘う」ことが確認された。
 事務局が集会提起を行い、「国鉄分割・民営化は、日本における新自由主義攻撃の歴史的出発点。『2・16を忘れない』という解雇当該の怒りを共有し、1047名解雇撤回、国鉄分割・民営化反対を闘い抜こう」と呼びかけた。さらに、JR北海道の「安全崩壊」をはじめJR体制の総破綻状態を暴き、9・25動労千葉鉄建公団訴訟控訴審判決の画期的勝利の意義を鮮明にし、最高裁へ、10万筆署名運動を広げ、国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回の新たな攻勢を開始しよう」「JR体制はボロボロ。絶対に粉砕できる」「外注化阻止・非正規職撤廃、過労死を許すな!のスローガンを掲げ、JR労働者、特に青年労働者の獲得を進め、九州に闘う労働運動の拠点をつくろう」「都知事選挙闘争の力で国鉄、反原発、星野、改憲阻止の闘いで安倍超反動政権を打倒しよう」と訴えた。
 国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんが「2・16は分割・民営化で解雇されたものにとって忘れられない日です。25歳で首を切られ、分会青年部で清算事業団に入れられたのは私だけでした。仲間との団結を守る。裏切れない。この思いで私は反対した」とふり返り、「私の立場は絶対反対。だから『4・9国鉄政治和解』のときもまったく動揺はなかった。私の求めるものは解雇撤回であり、JR復帰です」ときっぱりと述べた。また国労組合資格確認訴訟にもふれ、「国労本部の姿は、口では闘うと言いつつ、当局・資本と手をつなぐ。そんな二枚舌の行き着いた姿」と国労本部を断罪し、2・16を新たなスタートとすることを訴えた。
 これを受けて、元原発労働者が発言に立ち、被曝を強制された経緯を話しながら「危険だとは知らされないままの原発労働だった」と述べ、「今日、国鉄闘争がどういうものだったか初めて知った。今後も皆さんと闘う」とあいさつした。さらにNAZEN福岡から、安倍の再稼動絶対反対!3・11福島現地闘争へのアピールが行われ、3・8国際婦人デー実行委員会から3・2国際婦人デー集会の結集が呼びかけられた。最後に竹内良夫代表が「今日は本当にいい集会でした。この力で安倍を倒そう!」とまとめて集会を終えた。

各地の活動0288

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