労働組合つぶしの大弾圧を許さない4・7全国同時アクションin新宿

 

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない4・7全国同時アクション」の一環として、関西生コン労働組合への弾圧を許さない東京の会(関生支援東京の会)が呼びかけた新宿デモに120名が結集しました。

労働組合潰しは戦争への道! 運動の広がりで弾圧をはね返そう!

主催者あいさつを行った山口弘宣代表(JAM日本機械工業労働組合委員長)は「関生支部に対する弾圧は、ストライキで闘う労働組合に対する大弾圧であり、戦争に向かう情勢の中で闘う組合を潰す攻撃だ」と弾劾。また、8月6日の広島原爆ドーム前の集会に対して、戦前の治安法である暴処法弾圧がかけられたことを弾劾し、「闘う労組弾圧を絶対に許さない。戦争を阻止するためにストライキを闘う労組をつくり出す。新宿を反戦の渦で埋め尽くそう」と訴えました。

関西生コン支部からは武谷新吾副委員長が発言。武谷副委員長は、昨年の「和歌山事件」での逆転無罪判決に続いて、今年の2月6日に大津地裁で7名の無罪判決を勝ち取ったことを報告しました。一方で、湯川裕司委員長には実刑判決が下され、労働組合が争議で解決金を勝ち取ったことが「恐喝」、会社に就労証明書を要求したことが「強要」とされるなど関西生コン労組をめぐる裁判は続いている。武谷さんは「すべての裁判で無罪判決を勝ち取る」と述べ、「労働組合つぶしは戦争への道だ。産別労働運動の発展で戦争を止める」と訴えました。

また、全国金属機械労働組合港合同昌一金属支部において民事再生法適用による倒産攻撃=組合員の選別解雇・労組破壊攻撃がかけられていることを弾劾し、「人ごとではない。関生支部も自らの闘いとしてたたかう」と訴えました。さらに、8・6広島暴処法弾圧は「昨年、11・19労働者集会に3000人が集まり、運動が広がっている中での弾圧だ」と訴え、「反戦闘争をさらに闘い、今年の8・6広島闘争、11・3全国労働者総決起集会を昨年を倍する結集で闘い取ろう」と訴えました。

動労千葉からは中村仁副委員長が参加。中村さんは「岸田が『台湾有事』をあおって戦争をやろうとしている」ことを弾劾し、JRの「労組なき社会化」、鉄道の安全をさらに破壊する大合理化、赤字を口実とした廃線化に抗して春闘で48時間ストを闘ったことを報告しました。さらに、「弾圧は権力の恐れのあらわれ。労働組合が資本や権力への『お願い』ではなく実力で闘うことが必要だ」と訴えました。

反戦デモ・ストライキに立ちあがろう

関生支援東京の会・吉本伸幸事務局長(東京西部ユニオン鈴木コンクリート分会分会長)は、4-6月にこれまで以上に反戦デモに立ち上がることを訴え、自らの65歳での解雇阻止・すでに65歳で解雇された組合員の解雇撤回・職場復帰を求めてストライキで闘うことを決意表明しました。

元千葉商科大学教授の金元重さんは「刑事事件で有罪率99.9%の日本で、関生支部は既に3件の無罪判決を勝ち取っている。今回の『事件』が実にデタラメな労組破壊攻撃であったことを示している」と弾劾。金さんは、憲法28条が踏みにじられて今回の弾圧が行われたことに加え、警察権力を背景に検事による労組脱退強要が行われていることの問題性を弾劾し、「人ごとでなく自分たちの問題として取り組む。より多くの人にこの問題を知って欲しい」と呼びかけました。

東京の自治体労働者も発言に立ち、3月1日に岸田が地方自治法改悪案を国会上程したことを弾劾しました。自治体労働者は「改悪案は、有事には国が自治体に指示を出し、自治体がそれに従う義務を負うとされている。戦争の反省から作られた地方自治法が真逆の戦争法になろうとしている」と訴え、これに絶対反対で闘う4・13新宿デモ(午後4時、新宿アルタ前)への結集を呼びかけました。

関生支援東京の会呼びかけ人の藤田正人弁護士は、「東アジアで米日の中国侵略戦争の危機が迫っている。岸田は反戦を闘う労働組合をつぶして『反戦が犯罪』という時代を再び作り出そうとしている。時代は戦争か戦争を不可避とする国家権力の打倒かにある」と訴え、関生弾圧、港合同への弾圧、8・6広島暴処法弾圧を許さず闘うことを呼びかけました。

訴えの最後に全学連の学生が発言し、「関生弾圧が戦争のための弾圧であったことが今ほど明らかなときはない。労働組合が戦争協力を拒否すれば戦争は出来ない。戦争を絶対に止めよう。4-5月沖縄闘争の大爆発を勝ち取ろう。4・9渋谷反戦デモ(18時30分、渋谷勤労福祉会館)に集まろう」と訴えました。