ひめじょおん―女性部から 女性労働者の怒りを組織、戦争を革命へ

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0332号15/01)(2017/11/01)

ひめじょおん――女性部から 女性労働者の怒りを組織し、戦争を革命へ

ひめじょおん――女性部から

辻川 あつ子(全国女性部事務局長)

 衆院選挙闘争を闘い、11月労働者集会、改憲阻止1万人大行進へ、全力で組織化に向かっている最中かと思います。
 全学連委員長の斎藤いくまさんを衆院選挙(東京8区)に押し立て、学生・労働者の未来をかけて、女性部の会員も全力で選挙戦を闘いました。10月14日は、阿佐ヶ谷駅頭で東京女性部を先頭に、全国から駆け付けた女性部会員・婦人民主クラブ全国協の女性たちで、保育署名を訴えながら、リレートークで安倍や小池の欺瞞(ぎまん)をあばくアピールを行いました。
 保育の民営化・「待機児童」問題、都庁レストラン解雇の問題などを仲間が訴えている中、私は、斎藤いくまパンフレットと保育署名のチラシを配っていました。一度去った女性(50代)が戻って来て、「何で民営化はダメなんですか」と話しかけてきました。「おっーと、その質問来ましたね」と声が出そうでした。婦人民主クラブ全国協の新聞で深町さんの記事を読んでいましたし、国際婦人デーの基調や女性部大会で保育問題は討論されていましたので、東京都で進行している事態について、納得が得られそうな順で話しました。「退職保育士の補充をせずに、園児が来る多忙な時間は、パート労働者を多くするなど、細切れ対応では引き継ぎが出来ず、子どもの安全が脅かされている」、「園庭もない民間保育園の建設が、規制緩和で進んでいること」などを説明しました。「保育労働者は、子どもたちの家庭状況を知り得る仕事がら、お母さんや子どもに起こる問題は、社会自体を変えなければ解決しないと考えていること」、「保護者と保育労働者が一緒に、本来の保育を実現したいと思うし、そういう歴史もあった」などを話しました。「労働組合が軸になると、保護者や労働者や地域が協力して、色々な事が出来る。だから安倍や小池は民営化で労働組合運動をつぶそうとしている」と話すと、「本当に民営化は良くないですね。小池は首相になりたいのでしょね。安倍さんより独裁者かも」「斎藤さんのチラシを後で読んでみます」と言って帰りました。
 斎藤いくまさんの街頭演説に足を止めて聞いた女性たちは、必ず支援の労働者の演説も熱心に聞いていました。拍手やうなずきや「そうだ! そうだ!」と声を出す中高年の女性たちを何人も見ました。
 女子学生が、「少子化なんて言いながら、高校生が妊娠したら退学、会社では妊娠や出産で退職を迫られる。高齢出産はリスクが高くなると非難され、女性は、いつ、子どもを産めばよいのか」と言っていました。
 労働者も学生も「こんな社会はおかしい。こんな社会じゃ生きられない」と皆が思っています。「この国に革命を!」が浮いていない。私たちは、戦争情勢を「戦争を内乱へ、戦争を革命へ!」です。今秋・冬の闘いを動労総連合の青年たちを先頭に、青年・女性労働者の組織化、拠点建設を目標に取り組みましょう。