これが本物の春闘だ! 3・16大行動かちとる

2019年7月31日

月刊『労働運動』30頁(0289号07/01)(2014/04/01)

これが本物の春闘だ! 3・16大行動かちとる

 3月16日、実行委員会主催、合同・一般労働組合全国協議会(全国協)の呼びかけで「生きていける賃金! 民営化・外注化反対!
非正規職なくせ! 戦争・改憲と過労死強制の安倍倒そう! 3・16春闘大行動」が代々木公園でおこなわれました。450人の結集、
戦争・改憲と10割非正規職化に進む安倍打倒を掲げる集会とデモは、渋谷の街をゆく、怒れる青年労働者と圧倒的な合流をかちとりました。
 3・16は安倍・ブルジョアジーと連合による「官製春闘」を弾劾し、労組交流センターに結集する動労千葉派の労働者・労働組合が「本当の春闘」を具体的に示す画期的な闘い、都知事選に続く挑戦でした。集会では交流センターに結集する「階級の指導部」が次々と登壇しました。すべて紹介したいのですが、紙面の都合で主な発言(要旨)を紹介します。

●基調報告 合同・一般労組全国協代表 吉本伸幸さん

 安倍が賃金を上げろといったから賃金を上げるとか、闘う春闘はなくなったとか、ふざけるんじゃない。我々はそんなみじめな存在じゃない。社会の主人公、世の中を動かしているのは我々労働者じゃないか。労働組合とは経営と非和解で闘う誇り高い存在だ。
 今日のウクライナ情勢をめぐる核心には、ロシア、アメリカ、日本、EUの激しい争闘戦があり、戦争の危機が切迫している。これに直結したアジアと日本も「戦争か革命か」の情勢だ。さらに今、この社会そのものが崩壊している。権力をもった連中や資本家は未来のことなど考えておらず絶望しかない。
 安倍は全面的な雇用破壊・賃金破壊に入っている。この3月は年度末で大量雇い止め、そして公務員への大攻撃がかけられている。このすべてが全労働者の問題であり、正規も非正規も団結して闘うのが今年の春闘だ。
 我々は時代に間に合った。昨年の闘いは9・25で国家的不当労働行為の判決をかちとった。さらに今年1月、都知事選に決起し、東京から革命を起こすと宣言して階級的労働運動派、交流センターに結集する労働者が権力を取りにいくんだと鈴木たつおさんと闘った。今こそ職場から、労働者の力で自民党・安倍政権を打倒しよう。国鉄闘争を基軸に外注化阻止、解雇撤回、過労死を許さない、非正規職撤廃で闘う労働運動を作ろう。武器は最高裁10万筆署名だ。これを職場、地域に徹底的にもちこみ、組織していこう。
 闘えば負けない。本日の大行動から組織拡大、権力奪取の第二ステージに突入しよう。3・23三里塚を闘い、4月から新年度、新しい労働者を次々に獲得しよう。5・1メーデー、5・15沖縄闘争、そして6・8国鉄闘争全国運動集会を闘い、攻め上っていこう。

●連帯あいさつ 鈴木たつお弁護士

 都知事選闘争は春闘の前段だった。これからが本番だ。
 アベノミクスはいまや、誰の目から見ても崩壊を開始している。それをごまかすための官製春闘による“ベア”騒ぎ。安倍の戦争政治も個人的な人脈でしか支配の体制をつくれない。労働運動と国際連帯の前進で安倍を倒すことはできる。この確信で、6月の国鉄集会から8月改憲阻止に立とう。

●特別報告 動労千葉・田中康宏委員長

 春闘は、安倍や経団連に言われて千円とか2千円とかお涙の銭をもらうためではない。労働者の誇りを取り戻す、怒りを取り戻す、団結を取り戻してつながっていく日だ。
 解雇や自治体丸ごと民営化・外注化の現実を作った連中がいるから、労働者が労働者として扱われることのない社会が生まれた。根本的原因は資本主義の危機だ。危機に立っているのは敵の側だ。大きなチャンスだ。だから団結を取り戻す。そのことがあれば時代は大きく大きく動き出す。

●中野区職・北島一恵さん

 自治労は3・14全国統一行動をもって賃下げと民営化に対するさらなる決戦に突入した。人事院が夏に出そうとしている「給与制度の総合的見直し」は公務員労働者の徹底的な分断と、現業をはじめとした全面的な民営化・非正規職化であり、改憲攻撃だ。絶対反対で闘う。

●JP労組東京銀座支部・星野勝紀さん

 郵政民営化は完全に破綻した。これが郵政労働者の時代認識だ。現場は仕事が回らないことが当たり前になっている。「JPタワー」
の不動産業で儲けるなんて甚だおかしい。労働者の時代がきた。郵政民営化絶対反対の路線で全国に拠点を作り、民営郵政と対決する。自分自身も銀座局の中で勝負していく。

●三浦半島教職員組合の仲間

 安倍は戦後教育制度を根本的に転換する大攻撃を始めた。教育行政の権力を手にした国、首長が学校の民営化と解雇、非正規職化、日
教組破壊を暴力的に推進しようとしている。
 体制内指導部は、この安倍に対する絶対反対派は一人も執行部に入れないという強烈な意志で不正選挙を行い、排除にかかった。組合員を愚弄し、良心的な執行委員を傷つける体制内は打倒する。
 第7章●精研労組委員長・諸永政廣さん
 われわれ自身が春闘集会を開催するところまできた。賃上げといっているが、医療、介護の労働者や中小企業の労働者にとって、この賃上げなど茶番そのものだ。私たちこそが安倍政権と新自由主義資本を打ち崩そう。労働者階級が権力を取るまで闘いぬこう。

●日本機械労組書記長・山口弘宣さん

 この間賃下げや希望退職が強行されてきたが、今春闘で「全てをとり戻す」と闘っている。会社の回答はわずか2000円。冗談じゃ
ないと争議通告をおこなった。ゼニカネの問題じゃない。労働者としての誇りを取り戻す。資本はストライキに「会社がつぶれる」と言
うが、ストでつぶれる会社なんてない。国鉄闘争と連帯して闘っていく。

●まとめ 全国協事務局長・小泉義秀さん

 全国協は、全国各地で解雇・退職強要、パワハラ等々攻撃と闘っている。労働者がついに立ち上がっている。沖縄の組合書記長雇い止めを絶対に粉砕しよう。組合支援と会社抗議の組合決議をあげよう。労働者派遣法改悪、有期雇用の規制も破壊しようとしている。絶対に阻止しよう。なによりも、6・8集会までに最高裁10万署名を貫徹しよう! その力でメーデーへ! ともに闘おう!
 (3・16春闘大行動実行委員会事務局)