■地平線
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沖縄「復帰」42年 闘う労働運動を復権し解雇撤回・基地撤去を
5月17日から3日間、「復帰」42年を迎えた沖縄で、5・15沖縄闘争が闘われました。
千葉から動労千葉青年部と一緒に青年達で参加しました。
沖縄闘争は、何より改憲・戦争を阻止し、全ての基地を撤去する闘いです。同時に今年の闘いでは、日本IBMビジネスサービス(IJBS)労組書記長・仲宗根君への雇い止め解雇撤回の闘いを大きな軸として闘われました。
「ひめゆりの塔を見学して、戦争で切り捨てられていった人たちと、自分たちが非正規職で切り捨てられる現実は同じだと実感した」。集会の中での青年労働者の発言です。解雇で次々と青年を切り捨てていく社会が、戦争へとつながる。だからこそ、闘う労働運動の復権を軸に闘う沖縄闘争が闘われたことは、本当に重要な意味をもっています。
IJBS労組委員長の富田晋さんは、辺野古の砂浜で基地建設阻止の闘いを語ってくれました。
あらゆる基地建設に住民が反対して闘ってきたこと。銃剣とブルドーザーで暴力的に土地を奪おうとすることにも、激しく闘いぬいてきたこと。しかし、仲間たちが分断される中で基地建設が強行されていったこと。その中で、基地建設を本当に止めるためには、労働組合のように闘える組織をつくらなければならないという教訓がつかまれていったこと。
そして、富田さんは基地反対闘争の先頭に立ちながら、自ら労組を立ち上げて闘いに立ち上がっています。
このIJBS労組の仲宗根書記長への雇い止め解雇撤回闘争は、動労千葉の反合理化・運転保安闘争に学んで闘われています。「合理化にこそ事故の原因がある」と会社を追及して闘っているのです。
コールセンターで働く仲宗根君への解雇は、「個人情報漏洩事故」を理由に行われました。しかし、この事故は本来のチェック体制が機能しない中で引き起こされました。外注化で「99%非正規」という現実を強制しながら、コスト削減のために人員を極端に減らした結果です。外注化・非正規職化と合理化こそ事故の真の原因があったのです。
しかし、IJBSは自己の責任をすべて仲宗根君に押しつけ、雇い止め解雇を強行しました。これに対して、IJBS労組は「合理化にこそ事故の原因がある」と会社を追及して闘いました。そして、IJBS自身が「チェック体制に問題があった」と認めざるを得ないところまで追い込んでいます。
IJBS労組は、今年の5・15闘争の中で支援共闘会議を結成しました。沖縄では1万7千人を超える労働者がコールセンターで働いています。仲宗根君への解雇撤回は、沖縄の労働運動全体を塗り替える位置にある闘いです。同時に、闘う労働運動を復権し、真に改憲・戦争を止め、すべての基地を撤去する闘いです。
集団的自衛権容認から改憲・戦争に突き進む安倍政権打倒! すべての基地を撤去しよう! 仲宗根君の解雇撤回を共にかちとり、闘う労働運動を復権させよう!
片峯 潤一
(千葉労組交流センター)