3・8国際婦人デー闘争を取り組む 職場闘争を軸に据えて

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0325号11/01)(2017/04/01)

3・8国際婦人デー闘争を取り組む
職場闘争を軸に据えて

岸上 真寿美(自治体労働者)

 2017年3・8国際婦人デーは、朝鮮戦争・核戦争の切迫、少女像の設置を通して「日韓合意」に激しく反対している韓国や世界の女性たちの決起と連帯して闘われました。、韓国では、100万集会で3・8国際婦人デーを記念して民主労総の女性労働者と女性団体が並んで集会を牽引しているという報告がありました。また当日、動労総連合のJR本社に対する抗議闘争と一体で闘い取られました。

実行委員会の討論で作られた集会内容

 毎年、婦人民主クラブ全国協・関東ブロックと東京交流センター女性部で「3・8実行委員会」をつくって討論を積み重ね集会を準備して来ました。まず、今年のスローガン、「人間らしく生きるため、小池も安倍もぶっとばせ! ロシア革命から100年女たちは戦争と民営化に絶対反対する!」は、実行委員会で全員の熱い思いを込めて選ばれたものです。
 基調提起は、今年は東京女性部がやるということで、3人の自治体労働者の基調報告となりました。その契機は、昨年から「保育園問題の学習会」を保育園で働く自治体労働者が中心になってやってきた中で、公立保育園の民営化が安倍と小池の民営化攻撃の核心であることを知り、許せない思いと共に私たちの闘いの重要さを痛感したことにあります。報告者の保育園も民営化の提案に対し職場からの闘いが始まっており、「職場闘争を軸にした基調報告」にしようとなりました。

民営化絶対反対で安倍・小池打倒へ!

 基調の準備の過程で出された「社会保障読売新聞社提言」は、安倍政権の狙いが凝縮したものです。「人口減と超高齢化に立ち向かい、経済の成長力を引き上げる。持続可能な社会システムに転換する」とまず冒頭。「政府や自治体の対策には財政的制約もある。企業など民間の力を最大限に活用しなければ、人口減を阻止できない」「最優先課題は、保育所に入れない待機児童の解消である。」「カギは1~2歳児保育だ」「ビルの一室や空き店舗などでも開設できる小規模施設も機動的に増やしたい」「財源は給付の効率化と能力に応じた負担の推進」と。社会保障制度解体の切っ先に「介護」と「保育」を位置づけています。
 小池が国家戦略特区で「東京大改革」の軸に保育園民営化をやろうとしていることがこれです。子育て・介護と仕事の両立には「働き方改革」が大前提。長時間労働が常態化したままでは女性の活躍や「介護離職ゼロ」は実現できないと言いながら、残業時間の上限を過労死ラインの「月80時間」を超える「月100時間未満」と決めました。民営化は非正規職化です。女性労働者を非正規で安い賃金で駆り出し、働き方に応じた保育園こそ企業主導型の保育園だ。保育は女性労働者・労働者家族が子どもを産み育てる為に一番大事なことです。それを金もうけの道具にする民営化に絶対反対!安倍・小池都政との闘いの柱にすえて闘うことが必要と改めて確認しました。都議選決戦を、私たちが取り組んできた保育の民営化反対で闘いましょう。

3人で基調をやった感想

 当初は「3人でやってまとまるかな」と心配しましたが、「基調報告がよかった」と好評でした。「職場闘争が基調報告の柱にすわることが交流センター女性部らしい」「公立保育園の民営化に反対が女性部に闘いの柱にすわった」の評価の他に、「戦争反対が弱かった」などの感想もありました。
 基調報告の一番目は、中野区の保育園で働く自治体労働者です。中野区の公立保育園の10年以上にわたって進められてきた民営化に対して、職場の怒りを組織し、動労千葉の外注化阻止闘争から学んで、偽装請負を問題にした闘いも進めてきました。闘いの積み上げの中で、民営化との闘いを労働組合の中で論議していることが私たちの保育論を作っていく上でとても大事なことでした。そこには労働にたいする誇りがあり、そのことを中心にすえて闘っていることが私たちの闘い方です。
 二人目は、世田谷区の自治体労働者で公務員ヘルパーです。現業職の退職不補充で転籍攻撃をはね返して、闘っている報告でした。2000年に始まった介護保険制度は措置制度の下での福祉ではなく、「選べる福祉」「介護は社会的責任で」と社会保障の解体はここから始まったと言って過言ではありません。東京23区は公務員ヘルパーがいましたが介護保険制度が始まるとほとんどの自治体は訪問介護事業所の指定をうけないで、現場から撤退しました。唯一、世田谷区では転職攻撃を跳ね返して、ホームヘルパーの現場を残し、職を守ってきたのです。
 三人目は私で、江東区の現業職です。年末に児童館・学童クラブ・きっずクラブの職場で18人の雇止め(非常勤)が発覚し、それとの闘いの報告です。「生首が飛ぶ」という事態を前にしても、民営化に協力するからと頭をたれ、「良好な労使関係維持の必要性で一致できた」という公務公共一般(自治労連)の姿をじかに体験したことは決定的でした。私が出しているビラ「団結しよう」を庁舎に2回机上ビラをしました。どう書くかなどと頭を悩まし、民営化反対論をどう深められるかが決定的で、私たちの自治体労働運動論といえるものは動労千葉労働運動論です。「団結しよう」を出し続けてきてよかったと思いました。福祉支部の執行委員会での議論など、新しい経験でした。当局の首を切ったという実績がほしいという態度は安倍・小池の攻撃と完全に一体となった踏み込みです。これから来る雇止め攻撃と民営化絶対反対で闘う交流センターの闘い方が信頼を勝ち取っていく時代が来たと確信します。