闘う合同一般労組 解雇撤回は正義だ!組合弾圧を粉砕しよう

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0328号12/01)(2017/07/01)

闘う合同一般労組
解雇撤回は正義だ!組合弾圧=共謀罪攻撃を粉砕しよう!

関西合同労働組合

 全国の仲間のみなさん、6月2日から5日の間に、関西合同労組阪神支部の3人が保釈奪還されました。みんな元気です。多くの支援激励、救援カンパありがとうございました。
 5月12日早朝の突然の逮捕、23日間の勾留、6月1日の起訴、まったく不当な組合弾圧ですが、団結の力で無事奪還できたことを勝利としてがっちり確認したいと思います。

戦争と革命の時代ー共謀罪攻撃そのものの弾圧

 この弾圧は、直接には3月7日の春闘統一要求書提出行動で、阪神支部の許・ヨンホ支部長を先頭に、かねひろ運輸に解雇撤回などの要求書を提出した(経営者が出てこなかったので最後はポストに入れた)ことを「建造物不法侵入」とデッチ上げたものです。
 かねひろ運輸は、2000年8月に許支部長を組合活動を嫌悪してだまし討ち解雇しており、それ以来、関西合同労組は17年間、職場門前闘争、労働委員会、裁判などで解雇撤回を闘っています。
 申し入れ行動に対して、かねひろ資本は、組合が登場するとすぐに警察に通報しますが、やって来た警察は事態が組合活動であるとわかると何もしませんでした。3月7日も、資本の通報で10人以上の警官が来ましたが、「組合の春闘申し入れ行動」と説明すると何もできず、組合はまったく整然とこれまで通りに行動したわけです。
 ところが、それから2か月以上も経った5月12日早朝、暴力的に居宅を急襲し、「建造物不法侵入」容疑で捜索した上に逮捕する、さらに満期まで勾留し起訴する、これは国家権力による弾圧以外のなにものでもありません。6月15日強行成立させた共謀罪を先取りする弾圧です。関西合同労組に対しては、昨年2月にも暴力行為等処罰法を適用し、団交での「解雇は殺人であり、絶対許さない」と発言をしたことで、2人を事後に逮捕しています(この時は1日の勾留で釈放)。
 労働組合が、組合員の解雇に対して絶対反対で団結し、解雇を撤回させる行動を行う、この当たり前の団結、行動を「何とか罪」に当たる、つながるとして弾圧する、団結破壊の共謀罪そのものの攻撃です。
 安倍政権は完全に追いつめられているということです。
韓国で、民主労総のゼネストを軸に1200万と言われる人民が総決起して打倒されたパククネ政権に、自分の姿を重ね合わせて心底恐怖しているのです。パククネ以上に腐れきった安倍政権=新自由主義の正体が暴かれています。森友・加計学園への膨大な援助、「国家戦略特区」という国策や国家機構を意のままに使って、私物化してきた戦後最悪のブルジョア政権の実態が明らかにになって、もはや隠し通せなくなったのです。安倍は打倒されるか、共謀罪弾圧をやって戦争を始める以外にない。階級関係の根底で、われわれの階級的労働運動がそこまで安倍を追いつめているのです。
 また、5・18広島弾圧と関西合同労組弾圧は一体です。国家権力は3組合員への勾留容疑として「革命的共産主義者同盟が主導する関西合同労組」などと勝手に決めつけ、安倍政権を追いつめている階級的労働運動の中から本物の労働者階級の党が建設され、革命に向かっていくことを恐怖しています。
 いったい何が労働者階級にとって正しいのか。警察権力などが「過激派」「過激派組合」と言おうが、労働組合の解雇撤回闘争こそ正義だし、侵略戦争には口先で終わることなく体を張っても反対して戦争する政権を打倒することが正義ではないか! 労働者階級は必ずこの立場に立つのです。
 そして今回の弾圧は直接に、国際連帯で戦争を止めようとする闘いへの弾圧です。許支部長は、韓国民主労総と日本の労働運動との労働者国際連帯を体現し、4月16日戦争と民族差別に反対する関西入管集会では「労働者階級は民族、国籍を超えて一つです」と主催者あいさつしました。その彼を朝鮮戦争切迫の中で弾圧することほど許せないことがあるでしょうか。まさに戦争のための治安維持法型弾圧であり、絶対粉砕しなければなりせん。

弾圧粉砕のたたかいで団結は強くなった!

 逮捕された組合員は、完全黙秘・非転向の闘いをやり抜きました。特に、許支部長は腰痛などの持病があり、車いすで普段から移動しており、長時間の取り調べは拷問そのものです。しかし、毅然として立ち向かい闘い抜きました。「人間らしく生きるために労働運動を学び、その運動に身を投じてきた。それに対して権力は、私の活動、闘いを封じ込めようとしている。自分の誇り、尊厳をもって、身体的な苦痛が大きい中でも最後まで頑張って、何としてもはね返したい。弾劾したい」(許支部長の獄中からの決意)。
 関西合同労組は、逮捕当日から西宮警察署に駆けつけ、弾劾行動を展開しました。婦人民主クラブ全国協、関西労組交流センターの仲間たちと連日の弾劾行動、西宮駅街宣、そして警察署包囲デモ。この弾圧粉砕行動で、若くて未経験な組合員や仲間が、怒りを爆発させて立ち上がり、見る見る飛躍して、闘いに責任を取りきっていきました。弾圧に負けないより強い団結がつくられていったのです。
 この3月に、関西合同労組も入って近畿救援会を立ち上げたことも強力な力になりました。ぶっつけ本番の中で皆奮闘し、間に合ったということです。
 団結を強化拡大した力で、保釈奪還を勝ちとった。やったぞ!

共謀罪粉砕!安倍を倒し朝鮮戦争を止める闘いへ

 安倍政権は、支配者の強権をむき出しにして、共謀罪を成立させました。関西合同労組阪神支部3人へも起訴を強行し、「接触禁止」を保釈条件につけるという、まさに共謀罪弾圧そのものです。これは団結禁止罪だ!
 今回の弾圧粉砕闘争を、共謀罪を実質粉砕する闘いとして闘っていきます。労働組合の正当な活動を、逮捕起訴して弾圧することは絶対許されない。戦争に向かっての共謀罪弾圧であることを広く訴え、逆に階級的に絶対反対で闘う団結をつくり出していきます。
 全国の仲間たち、腐れきり戦争に突進する裸の暴君=安倍を絶対打倒してやろう!