闘う合同一般労組 鈴コン支援連帯共闘会議第6回総会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0329号12/01)(2017/08/01)

闘う合同一般労組 鈴コン支援連帯共闘会議第6回総会

建設交運のゼネストで改憲阻止へ!

―鈴コン支援連帯共闘会議第6回総会の報告
吉本 伸幸(鈴コン支援共闘会議事務局長・鈴コン分会書記長)
 共謀罪・戦争へと突き進み、利権と腐敗で崩壊寸前の安倍政権が改憲攻撃に出て、労働者の分断と団結破壊、労働組合潰しを行っています。連合本部が安倍政権と一体で「残業代ゼロ法」に合意、労働者への歴史的裏切り、翼賛化です。安倍と連合一体の改憲攻撃です。しかし、連合傘下の各産別、支部等から連合本部への不信が爆発し、抗議が起こっています。前代未聞の事態が始まりました。戦争情勢を革命に転化するチャンスの到来です。今こそ職場から闘う労働組合を甦らせ、ストライキで立ち上がり、職場、地域、産別からゼネストを巻き起こそうと気持ちも新たに、7月16日、秋葉原事務所にて鈴木コンクリート工業分会闘争・支援連帯共闘会議第6回総会が開催されました。

鈴コン第10回定期大会が成功

 総会の前段で、鈴木コンクリート工業分会(鈴コン分会)の第10回定期大会を行いました。定期大会の核心は、「団結強化と組織拡大、故田口組合員解雇撤回、非正規職撤廃」です。そして「職場・地域・鈴コン分会闘争共闘会議の運動を大きく前進させ、時代の大きな動きの先頭に立とう」です。鈴コン分会の団結強化の中で最大の獲得目標は、今年2月仕事中に右膝靭帯断裂の大怪我をして現在も通院し労災中の佐藤靖浩(オニヤン)副分会長が定期大会に参加できるかでした。鈴コン分会会議にも参加できない状況で、毎週電話をして近況を聞いて確認し、月に1回ですが親睦会を開いてオニヤンを囲み話をして酒を呑んでいます。4か月間右足にギブスを巻いていて、6月半ばにギブスが取れ、現在は松葉杖をついて歩行しています。労災とはいえ運転手が運転の仕事が出来ない辛さはとても苦しいものです。俺は何度もオニヤンと酒を呑んで、「今は痛く辛いと思うが、焦らず治療に専念し、また一緒に仕事をしよう。自分に負けるなよ」と話をしています。「鈴コン分会の定期大会にも松葉杖をついて出てこいよ」と話しました。定期大会の途中からでしたが、オニヤンは松葉杖をついて参加しました。
 定期大会の中身も重要でしたが、オニヤンが定期大会に参加し、全員揃ったことで定期大会は大成功であり、団結の勝利と確信しました。議案提起、ストライキ権確立等々、定期大会は大成功しました。

鈴コン支援連帯共闘会議で建設交運のゼネストを提起

 鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議第6回総会は、時代の根本的な転換の中での総会で、60人が結集し大成功しました。呼びかけ人代表の花輪不二男さんの主催者挨拶に続き、連帯挨拶では、動労千葉の中村仁執行委員、動労水戸の木村郁夫書記長、動労東京八潮支部が発言。関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長からメッセージが寄せられました。弁護士あいさつでは鈴木達夫さんが改憲阻止決戦を訴えました。呼びかけ人挨拶の後、基調提起しました。
 「国鉄分割・民営化から始まった新自由主義30年が社会を壊していることへの怒りが、あらゆる所から爆発している。追いつめられた安倍は、今年から来年2018年に憲法改悪へ手をつけると叫んでいる。これと一体に残業代ゼロ法・労働時間制解体はじめ労働法制解体の動きが始まっている。改憲攻撃とは、同時に労働組合解体攻撃だ。改憲は逆にゼネストや革命になると安倍や資本家は恐れているからだ。なにより韓国に続く闘いが、『安倍を監獄へ、小池を倒せ』と都議選を通して、安倍を追いつめている。
 30年勝ち続けてきた国鉄闘争、動労総連合と共に、労働運動全体を意識して『解雇撤回・非正規職撤廃』を貫く闘いを強め、さらに憲法改悪に怒り、生きさせろと立ち上がるすべての人々と団結・連帯共闘を強めていきたい。
 鈴コン闘争は都庁ふくしま署名解雇撤回闘争とともに改憲阻止・労働改悪阻止の大決戦の先頭でミキサー車やトラック、建設交運の仲間で都庁や国会を包囲し、ゼネストを牽引(けんいん)することをめざします。トレーラーは国道を包囲し、俺ら建設業界は工事現場を止める。動労総連合は鉄道を止める。1時間でも止めたら資本主義は終わりだ。その力をわれわれは持っている。大いなる野望を職場から実現していこう」 
 続いて鈴コン分会員が登壇し、鈴木善弘分会長が「SJK(鈴木コンクリート工業従業員の会、会社の御用団体)はぼろぼろだ。あと一歩だ。仲間を増やす」と戦闘宣言を発しました。分会員も決意を表明し、団結を示しました。
 そして支援の仲間の発言は、建設交運を先頭に新たな仲間を結集した団結強化・拡大の報告が相次ぎ、心が熱くなりました。支援連帯共闘会議総会は大成功し、交流会は3次会まで続きました。

職場で会社を追い詰めている

 さてこの1年、会社をさらに追い詰めてきました。都労委の田口解雇撤回命令には応じないで逃げている会社ですが、この争議を「指導」した会社側弁護士が昨夏急死、新たについた会社側弁護士も悪質で、中労委で田口解雇撤回をひっくり返そうと許しがたい詭弁を繰り返しています。さらに都労委で残る課題は、会社の出勤差別、会社都合休み差別との闘いで、職場闘争、団交、労働委闘争を一体に闘います。
 職場では会社の御用団体「SJK」もぼろぼろで、代表花石は長期病欠、他も酒気帯びで3度も帰宅させられるなど展望を見失ってフラフラ状態です。鈴木分会長が、朝礼で「SJKの人は手をあげてくれますか」とやっても誰も手を上げず、鈴木雅章社長はうろたえました。朝礼の場を会社追及の場にしました。
 また、当然ですが、この1年で会社に「過積載をしないと言う人にはさせない」と、安全順法闘争・過積載拒否の正当性を認めさせ、朝礼で確認させました。春闘アンケートも非組からも寄せられ、分会への期待は強まっています。最大の課題は、粘り強く組織拡大をすることです。
 昨年4月の佐藤重夫副分会長の60歳賃下げ再雇用に対して、法的争いはできていませんが、核心にあるのは故田口組合員解雇撤回闘争に勝ちきることです。組合は都労委命令の「雇止め解雇を撤回。1年8か月分の賃金相当額を支払え」の履行を要求。会社側はわずか「6か月」と言い、審問に向かっています。
 中労委は、会社側弁護士の勝手な書面提出期限の引き延ばしに言いなり状態で、鈴コン闘争の勝利の地平を崩そうとしていますが、絶対に負けません。闘いはこれからだ!
共に闘おう!