ひめじょおん―女性部から―第23回女性部総会の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0329号14/01)(2017/08/01)

ひめじょおん――女性部から
―第23回東京労組交流センター女性部総会の報告―

保育学習会と保育署名で保育問題が女性部の闘いの柱に

―第23回東京労組交流センター女性部総会の報告―
岸上 真寿美(全国労組交流センター女性部長)
 7月17日、都内で東京女性部総会が開かれた。都議選を闘っての総会で、都議選の感想、保育署名を取り組んだ報告など、話が尽きなかった。
 はじめに東京労組交流センター、全国労組交流センターから挨拶があり、婦人民主クラブ全国協杉並支部から「保育署名を通して婦民と女性部の団結がこれほどつくられたことはない」と挨拶をいただいた。
 「安倍を監獄へ」「安倍・小池を倒そう」を掲げて都議選を解放的に闘いぬいた。森友・加計学園問題などへの怒りが安倍を追いつめ、衆議院3分の2の議席があるうちにと、改憲情勢を一気に引き寄せた。女性部は歴史的な改憲決戦に全力で決起しようと方針提起がされた。
 昨年1年間の女性部の取り組みで大きかったのは保育の民営化問題の学習会、保育署名で、保育問題が女性部の闘いの柱に座ったことだ。共産党の掲げる「認可保育園の増設」は民営化と闘わない方針で、「共産党に絶対負けない。やっとそこに立った」という当事者の職場実践に裏打ちされた自信ある発言があった。
 都庁議事堂レストラン解雇撤回を闘う柿沼さんは「都議選では本隊以外の動きのすごさを実感した。たとえば炊き出しなど。選挙で終わりではなく、これからの闘いの土台をつくった」と発言。女性部も支える会の会合や都庁前の行動に参加していこうと確認した。
 新しい職場に入った北部ユニオンのAさんは「新人なのにちゃんと教育してくれない。帰る直前に苦情がきたり、なかなか定時に帰れない。最低賃金に近い時給960円、交通費も満額出ない」と発言。彼女が頑張っているのはユニオンの団結なのだろうと感動!
 Bさんは「子どもを保育園に預けた時、何カ所か保育園を回って、第一希望、第二希望・・・を書いた。第一希望で通った。よかったと思っていたら区立でなくて民間だった」と発言。公設民営・指定管理で表は区立、労働者は民間という形で民営化が進んでいる。
 「都議選で杉並区内を回った時、おばさんたちの井戸端会議で安倍批判が尽きなかった。みんな話したいんだよね」がみんなの声。
 保育署名で回った感想が多く出された。「インターホン対応かなと思ったがちゃんと出てきてくれた。保育問題に関心の高さがあった」「保育署名でこども園(区立)を回った。こども園になって8年、1クラスの運営は幼稚園の先生1人と保育士1人、息が合わないと冷戦状態になる。区の保育士15年以上のベテランが1~2年で異動希望する。幼稚園のお遊戯や劇などが保育士には負担になり、異動してしまう。公立保育園をつぶしてこども園をつくる構想は破綻している」「職場に労働組合がなければ子どもを守ることが出来ない。杉並は保育でつながりができると思った」「福島署名と保育署名で回った。とにかく話になる。子どもを育てる横のつながりが分断されている中で地域と結びつく闘いだと実感」。「今回の保育署名をどういうスタートにするのか考えよう」など多くの意見が出された。