闘う合同一般労組合同・一般労働組合全国協議会第7回定期大会をかちとる

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0308号08/01)(2015/11/01)

闘う合同一般労組
合同・一般労働組合全国協議会第7回定期大会をかちとる

大会を決定づけた群馬の中央タクシー分会発言

堤田 稔(大阪北部ユニオン書記長)

 10月10日、都内で合同・一般労働組合全国協議会第7回大会を開催した。私がいきなり議長をやることになり、さらに『月刊労働運動』に大会の報告を書くことになった。どちらもやったことがないことだが、『月刊労働運動』の拡大にも寄与したいと思い、引き受けた。
 安倍政権が戦争法を強行採決する情勢下で、国会包囲(8月30日12万人決起など)と全国での百万人を超える決起、国会正門前での実力解放が闘われた。全学連と全国協、労組交流センターは「朝鮮侵略戦争阻止! ゼネストと国際連帯で戦争を止めよう!」という絶対反対の路線のもとに闘った。

全学連への弾圧を徹底弾劾!

 全学連は、実力闘争の先頭に立ち、戦争法の採決を大幅に遅らせた。恐怖した国家権力は13人の労働者・学生の逮捕に続き、「監禁致傷」なるものをデッチあげ、4人の全学連の仲間を逮捕した。全学連にたいする弾圧はすべての労働者人民にたいする弾圧だ。「街」弾圧につづく全国協への弾圧だ。全国協は全学連にたいする不当弾圧を絶対に許さない! 全国協は全学連と固く団結して闘いぬくことを第7回大会の場で宣言し、即時奪還の決議を挙げた。 19、20日に4人全員が奪還されたのは決定的勝利だ!

動労総連合建設と全国協建設を一体で推進しよう!

 開始された労働者の決起の中で、1000万労働者階級との結びつきはどのように勝ち取られるのか。それは動労総連合建設と合同・一般労組全国協建設の一体的推進(車の両輪)として実現される。 本年2月動労神奈川、7月動労総連合・新潟、そして、9月動労福島が結成された。
JRを先頭とした外注化・非正規職化を日帝はすべての業種、すべての産別で適用することを狙っている。全産別を覆う非正規職化攻撃に対する原則的な闘いは、階級的団結をいかに創り出すかに一切がかかっている。
 全国協は、動労総連合建設と一体で組織拠点化を進めてきた。動労連帯高崎とさいたまユニオン、動労神奈川と湘北合同労組、動労福島と福島合同労組が動労総連合建設に決起した。ここに、今の階級闘争の決着点がある。ゼネストをめざす勢力の明確な登場として、動労総連合建設と全国協建設を一体的に推進しようということが大会で議論され、決定した。

全国協議会1000名建設から1万人建設へ

 それぞれの合同・一般労組、全国協が一丸となって組織拡大闘争への総決起を勝ち取ることが、本定期大会の最大の課題だった。動労千葉と同様に「組織強化・拡大の視点から」「職場闘争なくして組織拡大なし」「反合・安全闘争なくして組織拡大なし」を行動原理として、困難と可能性が同居する職場状況の中から全国協傘下の合同・一般労組の組合員の総決起を勝ち取ろうということが徹底的に討議された。最大の課題は青年労働者の獲得だ。
 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の闘いが、東京東部ユニオン吉崎製作所分会、小竹運輸グループ労組の結成を生み出し、その小竹労組の闘いが大石分会まるごと建交労からさいたまユニオンへの結集を生み出している。
 もちろん、GTR(合同・一般建設交運連絡会)をつくったからといって、現場労働者の闘いは順風満帆(じゅんぷうまんぱん)というわけにはいかない。敵の攻撃は徹底した労働者分断攻撃だからだ。だが、職場で1人きりの組合員が屹立(きつりつ)することは、非組の労働者も含めて「希望の星」なのだ。敵の攻撃の激しさに、時にはうちひしがれ、時には悩みながら進むしかないが、だが全国協の団結こそがその攻撃を跳ね返し、職場の仲間を獲得する唯一の道なのだ。それはGTRだけでなく、全国協に結集しているすべての仲間が直面している課題だ。
 大会で一堂に会して全国の闘う仲間からの発言を聞いて、全国の闘いが共通の課題をもち、普遍性を有していることを痛感した。

大会を決定づけた群馬合同労組中央タクシー分会の発言

 成田空港まで日帰りの運転など、毎日16時間から17時間の乗務が続き、体重が20キログラム減った。やっとつかんだ正社員なので辞めるわけにはいかず、会社に意見すると、上司から職場で怒鳴られる。電話でも怒鳴られ、頭がクラクラになる。10人入ったら半分が辞めるような会社だ。
 睡眠薬を飲んで救急搬送された後で動労千葉のことを思いだし、ネットで検索したら群馬合同労組が出てきた。
 清水書記長がすぐ会ってくれて、群馬合同労組に加入した。すると会社から「そんなことをしたら会社がどうなるのかわかっているのか」と言ってきた。長野(本社がある)から群馬に社長が出てきて、タクシー乗務を外される。看板掃除など雑用の仕事にされる。しかし負けずに笑顔で雑用の仕事をしている。
 その後2人が組合に加入し、大声で会社と対決している。会社は加入した2人を缶詰めにして30分ぐらい怒鳴った。脅しの電話をかけてくることもしてきた。長野駅前でビラをまき、会社に抗議した。先輩から「相手より1日でも長く闘えば勝利なんだよ」とアドバイスを受けた。3人だけど会社が変わってきている。信頼関係が団結なのかなと思う。会社を変えるということは社会を変えること。2人の組合員は賃金を三分の一カット(約8万円)されたが、がんばっている。

ゼネストで朝鮮侵略戦争を阻止しよう!

 安倍政権の戦争法の強行成立に対し100万の労働者人民が戦争反対の集会デモに決起した。戦争反対の100万の決起、1000万の労働者と結びつく全国協が求められている。小竹労組や大石分会の闘いに見られるように職場における階級戦争も激化している。非正規労働者が労働者の4割になろうとしている。青年労働者はすべてを奪われているがゆえにすべてを取り戻さなければ生きてゆけない。「青年労働者を組織できる組合をつくろう。非正規労働者を真に組織できる組合をつくろう。動労総連合と全国協の一体的建設でゼネストをやろう。朝鮮侵略戦争を阻止し、安倍を倒そう!」ということが7回大会の議論の中心となり、大会は圧倒的に成功した!