労働者は一つ、敵も一つ ◆№-09 労働改悪に民主労総のゼネスト態勢続く

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0312号11/01)(2016/03/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№-09
労働改悪に対する民主労総のゼネスト臨戦態勢は続いている!

(写真 1・30民主労総全国労働者大会)

●1・22労働改悪2大方針

 1月22日、イギクォン労働部長官が労働改悪「2大指針」を発表した。
 「低成果者」解雇のための「公正人事指針」と賃金ピーク制導入のために就業規則を使用者が一方的に改悪することを許容する「就業規則解釈及び運営指針」という2つのガイドブックが発刊された。法的効力のない行政指針によって労働者階級が長い年月の闘いで勝ち取った権利を一挙に奪い去ろうとするものだ。
 これに対して民主労総はこの指針が施行される2月25日から、1週間の全力の闘いを展開して迎え撃ち、このガイドライン自体の廃棄を要求し、さらに現場の闘いでガイドラインの内容を無力化していくことを決意した。
 1月25日には正午からストライキに突入し、首都圏をはじめ全国13の地域でストライキ大会を開催してガイドライン発表を糾弾して廃棄を要求した。
 26日には各地域別ストライキ大会と集中宣伝戦を行なった。
 27日には金属労組を中心に集中的ゼネスト闘争を展開、地域別に最大規模のストライキ大会を開催した。
 28日には全国各地でセヌリ党糾弾闘争を展開し、地域別ストライキ大会開催。
 30日にはソウル市庁前広場に1万名が結集して民主労総全国労働者大会が開かれ、政府ガイドラインを現場での不服従闘争で粉砕し、パククネ政権打倒へ一層強力なゼネストと民衆総決起を組織して闘っていくことを決意した。
 2月4日、民主労総は第62次定期代議員大会を開き、「労働改悪阻止」、「労働改悪勢力総選挙審判」、「民生破綻財閥責任追及」、「最低賃金1万ウォン」等を核心闘争課題とする2016年事業計画を確定した。
 労働改悪「5大立法」と「2大指針」のうち「5大立法」の方は1月臨時国会でも上程できず、2月11日に開会された2月臨時国会に持ち越された。

●4・13総選挙へ共同闘争

 こうした中で4月13日総選挙が目の前に迫っている。民主労総は「労働者・農民・貧民を救う、パククネ政権審判2016総選挙共同闘争本部」を発足させた。4・13総選挙は暴政と無能のパククネ政権3年に対する審判の場であり、朝鮮半島の平和を左右する変曲点にあるとして、4・13総選挙をすべての進歩・民衆陣営の団結と共同闘争で闘うとしている。
 パククネ大統領は2月16日国会で緊急演説を行ったが、北朝鮮の核実験とロケット発射の「挑発」に対して北朝鮮の「体制崩壊」にも言及して強力な締め付け政策に転換することに集中した。総選挙前の最後の臨時国会の労働法制改悪はじめ懸案事項推進に関しては言及できなかった。
 パククネ政権が「5大立法」と「2大指針」で推進している労働改悪は、日本では新自由主義の下で進められてきて、現在も安倍政権の下で進められている究極の労働法制改悪とまったく同質のものだ。我々は労働改悪に対して正面から闘いぬく韓国の労働者階級と連帯して、我々自身にかけられている労働法制改悪、総非正規化の攻撃に打ち勝つ闘いを構築していかなければならない。
漆崎英一(動労千葉国際連帯委員会)