ひめじょおん――女性部から若きリーダーの登場!国際婦人デー3・5広島行動

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0313号11/01)(2016/04/01)

ひめじょおん――女性部から
若きリーダーの登場!国際婦人デー3・5広島行動

(写真 広島市内をデモ行進)

森実 智恵美(広島連帯ユニオン)

 16年3・8国際婦人デー行動は、広島、宮城、東京、大阪、福岡でも開催され、いずれの集会も「私たちがこの社会をひっくり返す存在だ」「ストライキで社会を変える」と確信する行動としてかちとられました。
 広島では、 「安倍倒せ!戦争と貧困の世の中をひっくり返そう」国際婦人デー記念広島行動が3月5日行われました。
 テーマを「医療・介護の崩壊への反撃」に設定し、命を支える労働現場で派遣法廃止! 非正規化・労働法改悪を打ち破る拠点づくりに目標を定め、挑戦を開始しました。すぐに結果を出すことはできていませんが、動労総連合建設を一体の闘いとして今後を展望できる出発点となりました。
 集会の冒頭、動労西日本から「広島印刷事業所廃止に絶対反対!のストライキで闘う」の連帯あいさつを受けた後、高陽第一診療所労組の矢田三恵さんが基調アピールを行いました。その中で、「労働とは何か」を問題提起しました。資本主義社会で人間労働が資本家によって金もうけのために支配され私物化されている。新自由主義社会では、医療・介護労働が民営化・外注化され、絶えず安価なサービスにされようとしている。人間的共同性とその力が最も発揮される労働をとり戻そう。職場で闘う労働組合を作り拡大しよう!と訴えました。
 広島連帯ユニオン草津病院支部、自治体の介護認定調査員などの現場労働者と、自宅介護をしている家族が発言に立ちました。非正規化攻撃の中で人員不足と過重労働が極限化し、共同性と安全が崩壊している現状を述べ、分断される立場同士の団結と、医療・介護にかかわる労働を取り戻すために、労働組合で闘う決意を表明しました。現場の怒りを闘いに組織する具体的闘争方針の形成―拠点化への突破もここにかかっていると思います。
 基調と発言を受けてのグループ討論は、「労働とは」「人間的共同性」をめぐって、「鍵を握るのは労働組合だ」「資本主義打倒の展望」等、真剣で活発な意見が交わされました。
 後半は「ソリダリティ」合唱の後、京大反戦スト弾圧と闘う全学連へカンパをしました。福屋デパート派遣雇い止め解雇の労働委員会闘争の決定的勝利、安芸太田町学校統廃合反対の闘いが報告された後、軍隊慰安婦「日韓合意」反対・朝鮮侵略戦争阻止の決議を採択。国鉄解雇撤回の新署名などの行動提起で集会を終え、原爆ドームまでのデモは大注目を集めました。青年、女性をはじめ労働者階級の抑えることのできない怒りと、安倍倒そうへの熱いエールをひしひしと感じました。
 この行動で確信を持つことができたのは、集会での発言、グループ討論の司会、デモと、全てを先頭で担い、牽引した若き女性労働者の存在です。1年の闘いの前進が確実に若きリーダーを生み出したのです。