甦る労働組合 民主労総と連帯し、ストで安倍、小池を打倒しよう

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0321号01/01)(2016/12/01)

甦る労働組合
民主労総と連帯し、ストで安倍首相、小池都知事を打倒しよう!

佐藤 賢一 (全国労組交流センター常任運営委員、自治体労働者部会代表)

 「アリガトウ」「ガンバッテー」
大通りの真ん中で組合の旗を持って待機する私たちに、流暢とはいえない日本語で次々と声がかけられる。2016年11月12日夜、韓国大統領府前の光化門前の大通り。史上空前の100万人を超えるデモのど真ん中だ。民主労総の国際部の人が、「なぜここに日本人が組合の旗を持って立っているのか」と何度も聞かれ、ニコニコしながら質問に答えている。それに対する返答として、デモ参加者からこの声がかけられているのだ。
 「朴大統領は自ら退陣せよ」老若男女が声をあげて我々の隊列とすれちがう。携帯で旗や私たちの写真を撮る人、日本語や英語で話しかけてくる人がひきも切らない。私たちと一緒に記念写真をとり、「アリガトウ」と手をふり歩き去っていく。労働組合員だけでなく、韓国民衆も、動労千葉を中心とした日本の220人の国際連帯の部隊に触れ、そして「朝鮮戦争反対」「安倍打倒」のプラカードをも持つ私たちに、民衆としての国際連帯を見たのだ。まさに真の国際連帯が始まった。この唯物論的現実は強烈なインパクトを与えたに違いない。
 だからこそ日本の職場から階級的労働運動を作り出し、ゼネストで安倍政権を打倒する闘いが今こそ求められている。民主労総に連帯し、職場から戦争と労働法制改悪反対で立ち上がる仲間の組織化に全力で取り組んでいきたい。
 これに先立ち、11月6日、日比谷の集会において都労連労働者は民主労総と連帯し「東京で勝ち抜けば労働運動の流れが変わる」と訴え、民主労総のように闘おうと発言した。その通りだ。
 今回の韓国訪問で、韓国と日本の労働問題は全く同じだということを肌で感じた。小池都知事のブレーンの上山信一は、大阪橋下市長のブレーンでもあった。階級敵としての彼らは新しい手があるわけでもない。大阪の闘う労働者のように「小池打倒」で闘えば勝てるということだ。都知事が築地移転に即反対しないということは、築地を売り払い、日本最大の汚染地豊洲に日本の台所を持ってこようとした、資本の権化たる石原元都知事の方針を引き継ぐものであり、小池ファーストそのものだ。 さらに事実上の「放射性廃棄物最終処分場」と化している中央防波堤にオリンピックのボート会場を持ってくることのどこが「都民ファースト」なのだ。これが外国人アスリートに対する「オモテナシ」なのか。安倍の福島に対する「アンダーコントロール」発言と全く同じだ。
 自治体労働者部会は、「福島復興のオリンピック」のデタラメさと建設途上に現れる被曝労働に反対し、動労総連合、都労連労働者と共に立ち上がることを宣言します。