地平線「指定管理者てなんや」「私らの住宅について勝手に決めるな!」

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0323号15/01)(2017/02/01)

地平線
「指定管理者てなんや」「私らの住宅について勝手に決めるな!」

★大阪府八尾市の住宅追い出しを許さない!

 錦織 進(全国水平同盟)

 八尾市は、説明責任を放棄し、今年4月から市営住宅の民営化、指定管理者制度を導入しようとしてきました。断じて許すことはできません。
 私たちは、八尾北医療センター労組を軸に、八尾北命と健康を守る会、関西合同労組大阪東部支部の仲間と共に、住民の怒りの先頭に起ち、昨年10月12日、12月14日の2回、田中八尾市長への抗議申し入れを行いました。この闘いは、田中市長に、2017年1月11日付の回答書において、「住民説明会をやる」ことを約束させました。私たちは、説明会を住民の絶対反対の怒りのるつぼと化し、指定管理者制度撤回に追い込んでいきます。
 八尾市が市営住宅への指定管理者を強行するのは、一つは、八尾北医療センターの廃院・全員解雇攻撃と一体で、「命よりも金もうけ」の新自由主義を押し進め、西郡を更地化するためです。西郡住宅は、戦後、労働者階級の「生きさせろ!」の闘いの先頭に起ち、住民が何度も東京に行き、市役所に座り込んで苦労して建てた誇りと団結が詰まった住宅、「助け合って生きる共同体」です。このような団結は八尾市にとって邪魔な存在なのです。指定管理者の導入は、この歴史と団結を破壊し、無慈悲に3か月家賃を滞納したら住民を追い出し、更地化を進めるためです。この指定管理者制度は、八尾市住宅管理課長が「応能応益家賃制度反対の過激な供託闘争があって指定管理者制度などの導入を進める状況ではなかった」と敗北感を吐露しているように、何の成算もなく、解放同盟の一部幹部と結託して実施しようとしているのです。したがって西郡8家族のように絶対反対で闘えば必ず勝利できます。住民の怒りは沸騰し、「説明会への参加者はたった3人、こんなん説明会やない」、「民間になったら結局金目当てになり、住宅の追い出しをやってくる」と怒りの声が上がっています。とりわけ、地区協の役員からも「あんたらの闘いは正しい」という声が出始め、西郡の地殻変動を引き起こしています。
 二つには、指定管理者導入は、八尾市800事業丸ごと民営化・総非正規職化攻撃であり、現業の民営化への新たな踏み込みです。この攻撃をチャンスととらえ、動労千葉、動
労水戸の闘い、労働の奪還を訴え、階級的労働運動派の獲得に向かって闘っていきます。
 またこの指定管理者制度導入反対の闘いは、地域を分断し、八尾北医療センターつぶしを狙った東大阪中央線(八尾北医療センターの東側にできる幹線道路。20年前に反対運動で工事を中止させた)の工事再開反対の闘いと一体の闘いです。
 世界は革命情勢です。絶対反対で闘えば勝利する時代が来ています。指定管理者反対の闘いは2018年決戦そのものです。「ともに生きる医療」、「健康教室」をたたかう八尾北医療センター労組を軸に、「生きさせろ!」のムラぐるみの総決起を勝ちとり、全てを奪い返す地域ソビエトの拠点建設と安倍打倒のゼネストをめざして闘っていきます。

地平線,連載0323

Posted by kc-master