甦る労働組合 労働者としての誇り― 2月国鉄集会を

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0323号01/01)(2017/02/01)

甦る労働組合
労働者としての誇りを持ち続ける!― 2月国鉄集会を成功させよう ―

中村 仁 (全国労組交流センター常任運営委員、動労千葉争議団)

 今から30年前の1987年2月、動労千葉12名にはJRへの採用通知が来ませんでした。4月1日、国鉄がJRに民営化されるのと同じく、人材活用センターが清算事業団になり、国鉄改革法により再就職を目指す清算事業団職員として佐倉、鴨川の事業所で過ごし、3年後の90年4月1日には、清算事業団をも解雇されました。
 12名は、自分の力で新たな仕事につき、今も解雇撤回を闘い続けています。その原動力は、JRの職場で動労千葉の旗の下、不屈に闘う組合員が居る、そして動労千葉を支援してくれる全国の闘う仲間が居るからです。そして自分たちの闘いが労働者として人として正しいと考えているからです。

 一昨年、ついに「JR不採用基準」が不当労働行為意思のもとに策定された真実を最高裁で確定させました。
 JRに採用を求める新たな10万筆署名も2万6888筆(1月16日現在)、いただいています。
 安倍政権は、「同一労働同一賃金」と称して正規職労働者をすべて非正規に陥れようとしています。その先兵としてJRはグループ企業への転籍攻撃を本格的に行おうとしています。
 会社があっての労働者、仕事を貰っているという考えが、労働者のなかにすらあります。
 これに対して、労働の奪還論がある。その上で、今こそ労働の奪還闘争=反合・運転保安闘争の実践が求められています。搾取されようが、疎外された労働だろうが、職場を動かしているのは労働者です。
 韓国民主労総のゼネストに、民衆は、不自由や不便を共有して闘うとして立ち上がりました。
 日本も、3・11の原発事故に対して原発の電力はいらないと立ち上がりました。
 労働者の誇りにかけて実践闘争を各職場でただちに開始しましょう。「民営化は悪だ」という世論をつくりだしましょう。
 1047名解雇撤回闘争に決着をつけ、JR採用を必ず実現しよう。
 2月国鉄集会に結集し、成功させましょう!