特集 2月国鉄集会 北海道、新潟、東海、関西、中四国、九州-各地国鉄集会
特集 2月国鉄集会の報告
北海道、新潟、東海、関西、中四国、九州-各地の国鉄集会報告
2・12北海道国鉄集会の報告
北海道札幌市教育文化会館において2・12北海道国鉄集会が開催されました。NTT労働者の開会宣言に続き第1部は、『勝利の日まで~韓国ゼネスト3年の記録~』のDVDを上映。獄中のハンサンギュン委員長の半生の紹介もあり、民主労総の闘いの歴史を知ることができました。日本でもこんな闘いを実現したいと心から思いました。
第2部は、元国労札幌闘争団で、現在、動労総連合・北海道(準)代表の長尾信一さんが「JR北海道は、このまま行ったら2019年に安全運行ができなくなると言った。これは鉄道事業者として絶対言うべきことじゃない、赤字だろうと安全は確保しますと言うべき。分割・民営化から30年かけて推し進めてきたことが、この廃線=切り捨て問題だ。彼らはそういう企みを当初から共謀していた。それをいつやるか―今でしょ、と実行している。残念ながらJR北海道の労働組合が物を言えない。国鉄マンの解雇に加担し多数派を取った組合は当時の国鉄当局以上にひどいことをやってきた。国鉄労働者を自殺に追いやった労働組合、そんな組合がものを言えるわけがない。今、ここだけがこういう集会をやっている。今はまだ小さい声でもいずれ必ず大きな声になります」と発言しました。
基調提起は私が行いました。JR北海道が路線の半分を廃線にするという方針を出し、それに対して、道が設置したワーキングチームも国に支援を求めつつも切り捨てを容認する方向で提言しました。自治体には怒りがありますが、最も怒らなければならない労働組合から声が聞こえてきません。動労総連合・北海道を結成し、動労千葉が館山において地域住民との団結を形成したように闘うことだと思います。それは道内の闘争団員の思いをも引き継ぐ闘いです。初参加の青年労働者をはじめ30人参加で熱気あふれる集会となりました。
(河野晃興)
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2・12新潟国鉄集会の報告
新潟市の関屋地区公民館で、「国鉄1047名解雇撤回!JRの分社化・転籍絶対反対!『働き方改革』による総非正規職化粉砕!17春闘勝利!2・12労働者集会」が50人の結集で開催されました。最初に、昨年の韓国・民主労総ゼネストの記録『勝利の日まで』を上映。
主催者を代表して星野文男委員長が「民主労総ゼネストが革命の扉を開いた。私たち日本労働者階級もゼネストで闘う情勢だ」と挨拶しました。また「30年を迎えて国鉄分割・民営化が大破綻し、JRは分社化と転籍・総非正規職化の大攻撃を開始した。3・4ダイ改が焦点であり、動労総連合・新潟は3・3春闘ストを設定して闘う」と宣言しました。
次に、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)埼玉、NAZENにいがたから発言がありました。 そして、杉野書記長が基調報告を行いました。杉野彰書記長は、①国鉄分割・民営化はJR北海道・九州・四国・貨物の経営破綻、安全の崩壊、ローカル線の廃止など大破綻が明らかになったこと、②一方で、動労千葉が1047名解雇が不当労働行為であったことを最高裁で確定させ、また動労総連合が外注化・非正規職化と闘ってグループ会社や全国に組織を拡大してきたこと、③こうした中でJR東日本とJR東労組(JR総連)の労使結託体制が崩壊し、民営化や外注化への労働者や住民の怒りが広がり、日本労働運動を再生させるチャンスが訪れていることを力強く提起しました。
闘いの現場から、NTS(JR新潟鉄道サービス)解雇撤回闘争の八代和幸組合員が、JR東日本の責任を徹底追及していく決意を述べました。新潟地域一般労組は、3月ストライキで闘う決意を表明しました。国鉄闘争全国運動・新潟は「動労千葉が勝利してきた地平をもっと広げていく」と決意を語りました。長野の千曲ユニオンは、長野で動労総連合の建設の決意を表明しました。最後に団結がんばろうを三唱し、その後、会場で青年労働者の疑問を中心に交流会を行いました。
(動労総連合・新潟)
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2・12東海国鉄集会の報告
2月12日、東海合同労組と池田裁判をともに闘う会は、「民営化は悪だ!国鉄闘争勝利へ!」を前面に掲げた東海労働者集会(名古屋市)を開催しました。
青年労働者の司会で「とり戻そう星野」の歌と共に星野文昭さん奪還の呼びかけで集会を開始しました。
最初にイラク派兵で負傷しパワハラ・退職強要と闘う自衛隊裁判の原告、池田頼将元3等空曹は、「南スーダンでは停戦合意も戦闘地域ではないという原則も崩れているのに、安倍も稲田も南スーダンから陸自部隊をなぜ撤退させないのですか。今の自衛官や家族は誰も納得していません。嘘とペテンで戦争させることに絶対反対です。国賠裁判に是非支援を」と訴えました。
次に韓国民主労総ゼネストDVDが上映されました。
「ロシア革命100年!国鉄闘争で安倍たおせ!」の演題で東海合同労組の坂野康男執行委員長は、①共謀罪攻撃の先取りであるNAZEN埼玉弾圧の粉砕に続き1・29京都大学弾圧を打ち破ろう②労働契約法などによる「2018年解雇」攻撃や終身雇用と定期昇給を解体する「同一労働・同一賃金」など戦後労働法制改悪を打ち砕こう③民営化と競争を止めるのは国鉄闘争、JR労働者の怒りの結集軸として動労東海を作り出そう④米国反トランプデモと韓国民主労総ゼネストに続こう⑤3・4JRダイヤ改定阻止・17春闘勝利などを提起しました。
愛知・岐阜・三重の郵政労働者を郵政分会に組織しますと訴えた青年組合員、昨年12月に東海合同労組青年部をたちあげ青年労働者と学生の怒りを階級的労働運動に奪還していくことを決意表明した青年部長、不当な配置転換攻撃を2年半の団体交渉と労働委員会闘争ではねかえした新日鉄一次下請けの濱野鋼業分会長、2・26反原発舞鶴闘争と3・11反原発福島行動を闘おうとアピールしたNAZEN東海の青年が発言しました。 (坂野康男)
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2・13関西国鉄集会の報告
2月13日大阪港区民センターに220人結集で関西国鉄集会を開催しました。集会は「民営化は悪だ」と社会的に暴露し、怒りを組織して「第2の分割・民営化反対」で労働組合に結集させ、核戦争をも辞さず突進する日米両政府を打倒する闘いの起点となりました。
山田和広動労西日本書記長の司会で、基調報告を原田隆司動労西日本近畿支部長が行いました。「JRの安全崩壊の惨状は国鉄分割・民営化の破産であり、『民営化は悪だ』という声が全社会に満ち溢れている。17年は勝負の年で青年労働者の獲得を筆頭に動労西日本組織拡大に打って出よう。当面、17春闘で大阪事業所の不当労働行為粉砕ストライキを決定し、JR西資本の組織壊滅攻撃を打破する」と提起。
特別報告を動労千葉の中村仁さんが「動労千葉30年の分割・民営化反対の闘いが『民営化は悪だ』の怒りを生み出した。国鉄全国運動として結実し大阪や奈良の闘いへ燃え広がっている。舞鶴闘争同様に、労働組合の旗が立てば、地域と団結して新自由主義攻撃を粉砕できる」と提起しました。
闘争当該の動労西日本の東組合員が登壇してストライキを宣言、満場の拍手で確認しました。
全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の荒木執行委員は「安倍のテロ等準備罪は階級闘争の抑え込み、敵の悲鳴でもある。関生型運動の実践が世界に通用する」と報告しました。
大阪市職と奈良市従労働組合の仲間から労働者にかけられているあらゆる攻撃を解雇処分攻撃として捉える、この〈掴み〉が労働者の決起をつくると実践的に報告。2・26舞鶴大行動への決起を訴えました。
関西合同労組、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組、ス労自主労組の仲間が闘いを報告し、全学連は青野弘明君弾圧粉砕をアピール。
全国金属機械労働組合港合同の中崎典和副委員長からは国鉄解雇撤回闘争が11月集会の要であり、労働組合再生の鍵であると提起されました。
動労西日本の橘組合員がまとめで17~18年決戦の帰趨を決するのが国鉄闘争であると確認し、集会を締めくくりました。
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2・12中四国国鉄集会の報告
「民営化は悪だ!2・12中四国国鉄闘争集会」を岡山国際交流センターで、動労西日本、自治労倉敷、愛媛県職労、広島連帯ユニオンの4組合の呼びかけで開催し100人が集まった。冒頭、韓国ゼネストDVDを上映。自治労倉敷の百本敏昭委員長が「自治労本部は自民党と一体の方針を掲げるまでに腐りきった。本部を打倒し第2の分割・民営化攻撃を必ず粉砕しよう」と主催者挨拶。連帯あいさつを受け、テグ鉄道労組イジェシクさんの「鉄道民営化阻止を共に闘う」連帯メッセージが紹介された。
動労西日本書記長の私が基調提起で、①東アジア核戦争宣言を発した2・10日米首脳会談の超反動性を徹底弾劾、②第2の分割・民営化攻撃を具体的に暴露し粉砕する闘いが働き方改革粉砕の核心、③青年獲得をめぐる決戦、動労総連合青年部建設こそ核心的課題、④3・4ダイ改阻止闘争へ総決起し、国鉄闘争を軸にゼネストを組織する労働組合の建設、の4つを提起し、2・28大阪事業所ストと3・2五日市駅ストを闘い、3・19中四国青年集会成功の方針を提起した。
岡大医学部職組の遠藤由紀枝さんが「青年労働者こそ社会を変える主人公。岡大病院民営化阻止、非正規職撤廃を勝ち取ろう」とカンパアピールした。
後半は各労組の発言。動労西日本の大江照己委員長は、「糸崎駅近くの線路内で、列車見張り員のJR関連会社の労働者が貨物列車にはねられ死亡した。団結を拡大し外注化を粉砕する」と述べた。岡崎昭夫副委員長は、「広島印刷事業所闘争は継続・発展している。3・2五日市駅ストを闘い、組織拡大を勝ち取る」と方針を鮮明にさせた。被曝労働拒否を闘う愛媛県職労の中村副委員長、岡大医学部職員組合の矢田さんが発言。広島連帯ユニオンの壹貫田書記長が「3・19中四国青年集会に青年を組織しよう」とまとめた。
(山田和広)
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2・12九州国鉄集会の報告
2月12日、福岡県久留米市の「えーるピア久留米」で「労働者の団結で社会を変えよう!2・12国鉄集会」を開催しました。
冒頭に韓国・民主労総ゼネストの記録DVD「勝利に向かって」を上映。続いて、国鉄闘争全国運動・九州の竹内良夫代表、国鉄闘争全国運動・手嶋浩一全国世話人からの主催者あいさつ、NAZEN、婦民福岡県支部、狭山闘争、星野闘争、虹ヶ丘学園労組などから連帯アピール。
「国鉄分割・民営化から30年!闘いはやまず!1047名解雇撤回!動労総連合を全国へ!」と題して、動労総連合・九州の羽廣憲委員長が基調講演。
「分割・民営化から30年、解雇された怒りは消えることも、褪せることもない。90年4月の二度目の解雇、00年の4党合意、10年の4・9政治和解などの攻撃がかけられた。しかし私たちは4党合意を現場からひっくり返し、国労5・27臨大闘争弾圧を打ち破って闘いぬいてきた。闘うために動労総連合へ結集しようと一致を勝ち取り、昨年2月動労総連合・九州を結成した。本物か否かが問われる時代で労働者はそれを見抜く力をもっている。彼らにとって本物であるために解雇撤回の闘いを続けてきた。民営化こそ悪だとハッキリさせる中で全ての人は立ち上がる。その先頭に私たちは立っていきたい」と熱烈に訴えました。
国鉄闘争全国運動事務局、ス労自主、レイバーユニオン福岡から闘いの決意が述べられました。
集会の最後に、動労総連合・九州の石﨑義徳執行委員から「みなさんの発言を聞いて、私たちが原則的に闘うことが、皆さんの力になることに確信をもちました。動労総連合を通じて、皆さんと共に闘っていきたい。『行き詰まる資本主義』の時代を自覚し、これを変える闘いを続けていきましょう」とまとめの発言をおこない、団結ガンバローで集会は締めくくられました。