地平線 新たな狭山闘争で、改憲阻止の先頭に-全国水平同盟第6回大会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0330号11/01)(2017/09/01)

地平線
新たな狭山闘争で、改憲阻止の先頭に立つ!-全国水平同盟第6回大会の報告

(写真 第6回大会の課題を提起する平沼さん)

 平沼和典(全国水平同盟事務局長)

 全国水平同盟の第6回大会(7月16日、大阪府高槻市で開催)は、この秋から18年の改憲決戦の爆発で、ゼネスト―革命を実現する方針を確認しました。非正規撤廃を掲げた部落解放闘争がその闘いの最前線で闘おう! 今の時代は、戦争と革命の大激動情勢です。この時代を全ての差別を撤廃し、奪われてきた人間らしさと共同性を奪い返そう! 今の世の中を根底からひっくり返せる時代がついに来たということです。大会の最大の獲得目標はその時代認識を鮮明にすることでした。そして、それを実現するための3つの方針を確認しました。
(1)権力犯罪を弾劾し、新たな狭山闘争の爆発を実現しよう!
 下山鑑定は狭山事件が権力のでっち上げであることを明らかにしました。狭山闘争は共謀罪―改憲攻撃との激突の最前線の闘いです。大坂正明さんの46年のでっち上げ指名手配との闘い、星野文昭さんの42年の不屈の獄中闘争は、労働者の心を動かしています。石川一雄さんの54年の権力弾劾の不屈の闘いは全く同じです。非妥協で闘う姿こそ感動を持って受け止められ、自分も同じだと共鳴し、資本への怒りとして爆発します。狭山は単なるえん罪事件ではありません。労働者の闘いに恐怖した権力が分断で団結破壊を狙った国家意志による治安弾圧です。権力犯罪を弾劾する狭山再審闘争の爆発は、改憲決戦の爆発に火をつける闘いになったということです。
(2)差別の根源である非正規撤廃こそ部落解放闘争の路線
 部落差別だけではなく全ての差別は階級に対する分断攻撃です。部落解放闘争とは、資本の分断攻撃ともっとも激しく闘い、差別を全廃させる闘いです。奈良市従の仲間からは、解雇と民営化を認め資本の分断の手先となった腐った幹部との激突が報告されました。正規との分断を許さず非正規撤廃で闘うことが、労働組合をつくり変える道であること。逆に非正規撤廃を闘えない旧来の解放運動幹部は、団結破壊の先兵でしかありません。全国水平同盟は、非正規撤廃を掲げ、労働法制全面解体の攻撃と闘い、全ての差別分断、団結破壊と闘い、ゼネスト―革命の先頭で闘います。
(3)更地化攻撃と対決し、労働組合を軸にして、地域に団結の拠点を建設しよう。
 今部落では、全面的な更地化攻撃がかけられ、住宅追い出し、解雇、非正規化、生活破壊は、もう我慢できないところにきています。西郡、高槻、京都の追い出し攻撃との闘いの決起は、やりたい放題だった政府・行政のやり方を破綻させ、地域丸ごとの決起を生み出す情勢にきています。八尾北労組をはじめ労働組合を軸にして、医療、健康、生命を含む生活破壊全てに対する、地域での生きるための共同性の拠点建設が始まっています。労働組合を軸に、全国水平同盟は地域拠点をつくり、ゼネスト―革命に起とう!

地平線,連載0330

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