特集 全国労組交流センター第30回拡大運営委員会の報告 11・5労働者総決起集会 改憲阻止1万人大行進

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0331号03/01)(2017/10/01)

特集 全国労組交流センター第30回拡大運営委員会の報告
11・5全国労働者総決起集会 改憲阻止1万人大行進の実現を!

戦争・改憲・総非正規化と闘う労組交流センターの本格的発展へ!

 9月2~3日都内で、全国労組交流センター第30回拡大運営委員会が開催された。全国から運営委員を先頭に代表者や傍聴者が大勢参加した。安倍政権の改憲と戦争、労働法制改悪阻止へ、連合を打倒して階級的労働運動を甦らせること、11・5労働者集会、改憲阻止1万人行進へ、全国労組交流センターが総決起することを誓った。

【1日目】

○司会 岩本副代表 結集ご苦労様です。冒頭、北原事務局長に黙祷を捧げます(黙祷)。
 都議選を、東交、動労東京八潮支部、柿沼さんの解雇撤回の闘いの3つを柱に闘いました。11・5に開催される二部構成の集会の成功を勝ちとりたいと思います。多くの方の発言で意志一致を勝ち取りたいと思います。
○開会挨拶 山口副代表 日本機械で委員長になりました。情勢は戦争か革命かの時代に入った。革命に勝利するような交流センターにならなければならない。連合は崩壊情勢にあります。JAMの大会に参加しましたが、逢見が挨拶した。逢見は自分の真意は報道されていることと違うと述べた。私は冒頭の発言で裏切り者の参加は認められないと述べた。答弁からは無視されたが、私の発言を聞いて挨拶に来た人もいる。以前ならこういう発言は弾圧されたが今はそういうこともできない。

○戸村裕実さん(星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表) 北原さんは三里塚に帰って来いよと星野さんに言っていましたが、亡くなられました。沖縄の平良さんも沖縄に必ず帰って来いと言っています。星野さんをすぐにでも取り戻すことが喫緊の課題だ。第1回の徳島刑務所包囲闘争は交流センターの呼び掛けで始まった。星野さんは壁が薄くなったと感じたと述べている。9月10日が包囲デモの日です。
 私は今日は3つのことを訴えたい。1つは、星野さんの健康を守るということです。高松刑務所の50代の受刑者が熱中症で亡くなった。何が矯正施設か。人の命を奪う刑務所は許せない。2点目は、30年問題です。30年を経過すると刑務所の所長ではなく、法務委員会が釈放を検討しなければならない。四国更生保護委員会を訪れ、無実なのだからすぐ出せという要求をした。10日の闘争が終わったら高松に向かう。3つ目には、大坂正明さんの闘いを考えなければならない。大坂さんの手配書もそんなに昔のことではない。星野さんの運動に恐怖して、大坂さんが犯人だとキャンペーンを行った。莫大な懸賞金を出して大坂さんを逮捕した。大坂正明さんの公判前手続きが開始されている。私たちは大坂さんの裁判闘争を闘わなければならない。弁護団が三者協議を求めても裁判所は拒否している。
 9月10日徳島に結集して闘いぬいてほしい。安倍は改憲を行おうとし、労働基準法を改悪しようとしている。安倍政権の目論みに対しても断固阻止して安倍政権を倒したい。星野文昭さんが闘ったのは戦争を繰り返してはならないということだった。

○佐藤賢一 都庁レストラン解雇を許さない会の事務局長です。9・4に集会を行います。今何ができるか一緒にやりませんかと訴えたい。階級的な闘いに押し上げたい。都庁の労働者も最初は無視していたが、「今は私のところでもシングルマザーがいる」と話ができる関係になっている。

○柿沼庸子 佐藤さんが倒れてから代わりの人を立てようという話もありましたが、そうしませんでした。佐藤さんがいなくても事務局の方の努力でここまで来ました。今は手ごたえを感じています。築地にも行きました。国立競技場の人のところにも行きました。現場で怒っている人と結びついた。宣伝になりますが、根津先生と私と佐藤さんで対談した『序局』が出ます。「柿沼さんは中核派なんでしょ、そういう人と関わるな」と言われたそうですが、根津さんがどういう風に話したか涙が出るので読んでください。9・4へ結集を。

○石井(動労水戸委員長) 7日いわきで福島診療所の報告集会を行いました。街宣で楢葉町のおじさんが免許証を見せてくれて、お前の話は良いと言ってきた。俺は自民党だけど、安倍は監獄へぶち込まなければならない、お前の意見に賛成だと声をかけてきた人もいる。9・23のいわき闘争は福島の片田舎の闘争ではない。全世界の労働者が注目している。富岡は津波を被ったところで、原発から10キロ圏内。国際基準の20倍のところに住めると安倍は言っている。そういうところに電車を走らせようとしている。
 1号機、2号機、3号機が爆発した。3号機にカメラが入った。壁面に溶けた燃料が張り付いている。デブリを取り出すことなんか無理だと原発労働者が言っている。汚染水が飛び出るところからデブリを取り出すという。再臨界とか爆発する可能性がある。そこのそばに電車を通すという。とんでもないところに電車を止めるという。高木という公明党の副大臣がデタラメなことを言っている。これに労働組合が反対できなければ、労働組合の生命は終わる。
 辻川さんのエルダー問題もこの問題に関わる。富岡とか全線開通したら勝田で車両検査を行う。勝田にはどこに行っても動労水戸の組合員がいる。彼を勝田に置きたくないだけの話。常磐線開通の闘いと一体だ。外注化阻止の闘いと一体。
 10月14日水戸支社のダイヤ改定。10月21日富岡延伸。東労組の大会で富田社長が来賓あいさつ。合理化推進、ワンマン化。東労組にけんかを売るようなことを言った。水戸で車掌の26人を合理化する。車掌を一人にする攻撃。ワンマンを拡大して二本しか車掌を乗せない。ド田舎の山の中を一人で走るのは大変だ。東労組は一人乗務反対を掲げて、明後日北千住で反対集会をやる。運転手も外注化する。しかし富岡延伸反対は言わない。今回のダイヤ改定は重大な闘いだ。全部MTSが入出庫をやるようにする。人が足りない。職場で運転手がいない。ダイヤ改定非常に面白い状況。全てが破綻している。だからこの9・23富岡延伸反対闘争をぶち抜いて大結集する。必ず組織拡大ができる。

○兵庫・自治体労働者 関西合同労組阪神支部の弾圧に対して支援ありがとうございます。この弾圧は何だったのか。3人が勾留されている間に考えた。皆さんも考えたと思います。許さんが解雇撤回闘争を行ってきた。安倍が総非正規化を行おうとする矢先に弾圧が来た。恐怖から安倍が弾圧してきた。地域を街宣した。静かだった場所が一変した。情勢は我々が作ると感じた。9月21日に裁判が行われる。共謀罪粉砕、非正規職撤廃の闘い。西宮の闘いであるがつながる闘いだ。

○河地(北陸) 北陸でも1万結集に向かい全力で決起していきたい。動労北陸のビラを配布しました。ぜひ読んでください。連合の分裂過程に入っている。我々の11月集会に対する危機感がある。もんじゅの火災事故に対する集会が毎年開かれる。今年は何と11月5日に開催される。3・11の福島原発廃炉の闘いと共に闘いぬいてきた。労働者のゼネストで戦争を止めようという宣伝をしてきた。交流センター結成2年でPKO派兵の闘いに立った。11・5は日比谷野音に全力結集しようと訴える。主催者はもんじゅ廃炉勝利宣言をするというが、改憲阻止を言わず勝利集会と浮かれてていいのかと訴える。動労北陸の闘いを訴える。富山通運の仲間の闘いは中労委で棄却されたがこの闘いを総括して、動労北陸に組織していく。

○柴田(福岡) 再任用で委員長に立候補した。職場で2人の仲間が死んだ。ガンです。人が減らされている。国は人を減らそうとしている。どちらが医療費を削減しようか競争している。厚生労働大臣が支払い基金をもっと下げると言っている。私が立候補すると、動きが出て、「家族にも見せる」と二日間ビラを取る人が出てきた。私は玄海原発30キロ圏内に住んでいる。佐藤幸子さんを呼んで集会を行い50人ほどが結集した。飯塚の方からもカンパをもって参加。糸島の地元からも参加があった。清掃労働者も参加してくれた。教会からも参加があった。改憲阻止の11月集会へ全力で闘う。

○清水(群馬) 群馬バスで新たな不当労働行為。雇用契約書に新たな条項を入れた。『月刊労働運動』に原稿を書いたので読んで下さい。ただ一人この契約を拒否した。新自由主義のもと団結破壊が進んだ。そういう中で2年前の国鉄闘争の地平から闘いを進めた。組織拡大の壁がある。勝っても団結が危機に陥る。大喧嘩しながら団結を深めている。
 元群馬バスの人が、「群馬バスは許せない」とつながった。一人が決断して結集する中で闘いが始まる。分会長はアルコールチェックで解雇された。職制が弾圧してきたが、労働者も黙っていないで「もう一回言ってみろ。録音するから」というと黙ってしまう。群馬合同労組は二人の青年が入ってきた。一人はプレカリアートユニオンにいて、その後、全日建に入ったが何も闘わない。それで群馬合同労組に入って8・6集会に参加した。もう一人も職場で労働組合を作りたいと結集してきた。我々は国鉄闘争を闘い、鈴コンを先頭に闘いぬいてきた。11月集会に向けて群馬は最先頭で闘う。

○柿本(沖縄) 改憲決戦を切り開く。国鉄分割・民営化以後の沖縄の闘いは、辺野古の闘いと、労組破壊との闘いだった。全島ゼネストを闘う。
 私はフード連合を結成した時にすぐバヤリース労組で解雇撤回闘争を闘いぬいた。沖縄労働運動の戦闘的再生をかけると闘いぬいてきた。沖縄は70万円の物資販売の売上に頑張った。
 辺野古の闘いの中で富田晋君が出てきて「労働運動の再生ぬきに辺野古の闘いはない」とIJBS労組を結成した。
 郵政では現職の分会長に対して批判が多い。中郵の青年部長とやりあいながら職場の拠点化を行うために、分会大会が行われた。
 エイペスは青年労働者の職場です。レストラン、売店などサービス業の仕事。青年労働者の結集軸。沖縄の全島ゼネストは基地労働者の組織化抜きにあり得ない。
 1952年に沖縄で初めて行われたストライキは奄美から来た労働者が組織をつくりストライキを行った。土建のストライキが最初。71年のゼネストが、現在の全港湾と全軍労の解雇撤回闘争が重なりゼネストが打ち抜かれた。沖縄では大分のオスプレイの話の方がニュースは大きい。8月12日の県民大会はビラを受け取る人と受け取らない人が分かれた。新たな闘いにチャレンジしたい。

○木村(動労連帯高崎) 埼玉県の籠原で駅舎清掃を行っています。非正規の低賃金の重労働です。青年の獲得はまだですが、地味にやっています。できるだけ表に出たいと思います。

○田中代表(別掲)

【2日目】

○辻川代表 昨日、田中代表が議論を総括されて、深めた討論になった。私は昨日の議論を踏まえて違う視点から述べたい。機関誌担当者会議で、面白い、面白くないという議論がありましたが、文書でも発言でもどう関わり合うかと考えると面白くなるのではないか。
 私は9月いっぱいで定年、エルダー再雇用。額面17万円。雇用年金の保証で20万円くらいの額面。「辻川は、あと5年間、誰もいないところでおとなしく過ごして下さい」というのが会社提案です。仕事もしなくていいと。僕が今の職場と1駅違いの再雇用を蹴るというのはどういうことなのか。時廣君や動労東京の人が解雇になり、雇用年限を短くされたりしている。そういう中で僕が蹴ることは、どういうことなのか。
 例えば都庁闘争があり、最初から旗色鮮明に正しいと言ってくれたのは田中委員長です。
 被曝労働拒否の闘いも始めて、名を売ろうとかは考えない。単独で闘うことなど気にならない。始めるときは孤独だ。ポケモントレインを動かす。最初拒否闘争を入れたとき、「さすがに闘えない。ストライキは嫌だ」という組合員もいた。最後の最後は「辻川さんが言うならやる」ということになる。
 前回の『月刊労働運動』に出ていますが、正しい路線だけでは闘えない。義理と人情が必要。心合わせながら運動をつくる。目の前の人のことを知らない。労働者が生きている世界と違う世界で生きている。体制内労組が何故だめになったのか。日々生きている労働者のことを考えないで路線といっても通用しない。
 被曝労働拒否を田中委員長は一貫して支持してくれた。「辻川さんと中野さんを見てたらいつもぶつかっている気がしましたよ」と言われた。中野さんとはぶつかりながらも呼ばれて飲みに行こうと言われた。人の関係を重視している。労働者の場合は、闘いの中でしか俺たちの関係は作れない。ブルジョアの世界は、にこにこしながら足では蹴飛ばし合う。労働者は違う。
 いわき闘争に向けて意見を聞きたい。4月の浪江現地では安倍の顔が引きつっていた。一握りの背後にものすごい大衆がいる。数の問題ではない。少数派だからダメというのは体制内だ。
 特に、動労総連合青年部で何をつくろうとするのか。我慢なんかする人はいない。必ず次々に決起してくる。時廣君は二回も首を切られながらも不屈に闘っている。今の時代に何が必要か。闘いの中で作る。都庁闘争も何が言われているかわからないだろうけど提起した。柿沼さんは動労千葉や水戸の闘いがなければ闘えなかったと言っている。

○安藤(宮城) 何がどこで変わるのかを考えた。包み隠さずに渾身の思いをぶつけるだけだ。変革という時に、今までのものを清算して、次に何かをやろうということではない。
 交流センターの闘いに来るのか来ないのかは、交流センターが団結しているか否かだ。なんで交流会が楽しいか。仲間がいて団結することができるからではないか。
 自治労新潟大会は楽しい闘いだった。経験不足と言えば経験不足。上手くいかなくてもいい。たった10行でいいからとレジュメを作った。労働者は阻止する力があると。奈良市従の闘いの教訓などを語ろうと。新潟の人たちがねばり強くやってくれた。皆で作り上げた闘争で団結を感じた。立派な人のところに来るのではなく、今の中身を全面的に出して闘うことではないのか。宮城労組交流センターも仙台市職労も軸を絞って闘う。

○吉野(常任運営委員・東京) 私からは、9月15日の動労総連合1047協議会の報告集会の意義について話します。1047協議会は、戦争を阻止するために人生をかけて来た人たちは共に闘おうという集会です。交流センターはもっと大きくなってからナショナルセンターを名乗るべきと考えてきたが、労組交流センターが階級的労働運動の中心に座ることは間違いない。労組交流センターがナショナルセンターになろうというその中心に、1047協議会の闘いがある。財政的基礎はある。大事なことは組織と財政を交流センターのナショナルセンターへの飛躍をかけて闘うということです。2010年「4・9和解」に応じた人も応じなかった人も、1047協議会に結集しようということです。改憲と戦争に反対する人は、皆結集してほしいということです。

○深町(常任運営委員・関西) 保育署名について話したい。1047名闘争が生まれた。戦争する準備ができていない。解雇は許さないという陣形を作った。改憲のための組合つぶし。戦争のための労働組合つぶしだ。署名は拠点労組があってこそ。いわゆる自治労の拠点は現業と保育。保育所のメンバーがすごいのは、子どもは社会の子どもだと。民営化は社会の問題だとすぐ考える。社会を転覆する課題だと。同じ労働をしていて何故解雇されるのか。苦しみとかあきらめを全部闘いと怒りに変えることができる。それが自治労を変える闘いだ。全国保育集会は我々が束ねる。そういう集会に来てるのはみな保育士だ。

○坂本(長野) 25回参加しているが発言するのは2回目です。なぜ今まで発言できなかったかというと、これまで長野は部落解放同盟があり、全国連があり、労働者としての自己解放性が抑圧されてきた。しかし「党の革命」で変わった。だが、負の遺産があり苦闘している。
 長野・松本でふくしま診療所の報告集会があった。避難している人の最大の不安は健康問題。医者に放射能の影響じゃないかというとすぐ断られる。松本の市長はチェルノブイリに行ったことのある医者だ。これが診療を拒否した。信州大学の医者も拒否した。
 セブンイレブンの闘いも行っている。セブンイレブン、コンビニは新自由主義の最たるもの。コンビニは酒屋、たばこ屋、米屋をつぶしてきた。1月に星野絵画展を行い地域の人たちと結びついた。コンビニは1万人が正社員。その下に店長がいて、その下にアルバイトの人がいて、工場がある。セブンイレブンの運転手が過労死した。300時間以上の拘束時間。百数十時間の残業でコンビニの駐車場で倒れて死んだ。店長も人がいないと代わりに入る。非正規闘争を本格的に行う。そのコンビニで働く追いつめられている人とどう結びつくのか。きれいごとでは済まない。共同性が試される。
 僕は長い間一人親方。ペンキを塗る仕事をやってきた。賃金の問題でいじめられてきた。僕は個人請負で労働者ではないと考えてきた。しかし自分は労働者だと、要求を出して闘いを開始した。

○灰垣(八尾北労組) 8月19日の夏祭りの報告をします。300人が結集した。どこから湧いてきたのかと思うくらい。金券を用意していたが、それを増刷した。地域の作業所の代表者や関西生コンなど4回の実行委員会を行った。祭りを解放同盟地区協が牛耳ってるのはおかしいとはじめた。DVDの上映を行った。西郡の歴史などの内容。実行委員会そのものが活性化した。八尾北を軸にした地域ソビエトは必ずできると実感。18年が戦争と改憲に対する怒りを呼びおこす。私たちがいようがいまいが必ず立ち上がる。拠点労組があれば何でもできる。八尾北の総合支援法の葛藤の話をした。そこで障害者施設の仲間とつながった。そこで実行委員会に参加してもらう。一緒に住民訴訟をしてほしいと言ってくれた。改めて団結を深めた。労働組合の仲間、青年を仲間として獲得する。労働組合に結集している青年と結びつくことができるかどうか。それが課題だ。自分たちはあらかじめ決意して闘っているが、労働組合を通して結集していくことが重要。

○辻川あつこ(茨城・女性部) 女性部として都議選を通して柿沼闘争も深まった。深町さんの言った保育署名は待機児童問題で東京新聞が待機児童6万人と書いている。安倍―小池はそういうのに恐怖して逆手にとって色々出してきている。

○村山(関西北摂) 北摂労組交流センターの立場で話す。田中委員長の発言はすごく重要。改憲決戦はプロレタリア革命の問題だ。働き方改革は、職場で始まっている。改憲決戦は2020年ではなく今から始まっている。
 「村山さんがスキル評価で闘っているのはすごい」と言われる。郵政は半年ごとにスキル評価が行われている。正社員の試験があると言われた。実は限定正社員の試験。営業成績が悪ければ限定正社員の試験も受けられない。JP労組中央がその分断に手を染めている。職場でどう闘うのか。18年決戦でどう闘うのか、どう立つのかということでスキル評価の労働委員会闘争に立ちあがった。全逓労働者も改憲決戦に立つ。

○小原(福島) 福島からの報告と方針について。動労福島と診療所について。東労組のエルダーが車両センターに行けと。しかし本人は断固拒否している。しかし会社は譲らない。そのため退職に向かっている。動労福島は「本人の意向を無視したエルダーの採用は許さない」というビラをまいた。
 診療所についてはエコー検査を行い講演会も行う。診療所スタッフと一緒になって運動を進めている。被曝と帰還の強制に反対する署名運動を行っている。福島県は認めることができない要求。この間分会員が3人しかない職場で十数名の署名を行ってくれた。非組合員から集めてくれた。

○大木(東交) 東交について議案に出されていますが、東京の労働運動全体の課題に押し上げたい。東京の総力を挙げた闘いとして東交本部の反動を引き出して青年の決起を作り出す。 国鉄分割・民営化は何だったのかということが重要。「民営化は悪だ」ということがまだ通じていない。メトロと都営交通の平準化は、「メトロの方が労働条件が良いから一体化はいい」という人もいる。民営化について、上山信一は「それなら民間の飛行機に乗らないのか」と言うが、そういう問題ではない。我々は民営化に反対している。都営交通の民営化を見たとき、目的は国鉄分割・民営化と一体だ。小池は、築地問題や関東大震災の虐殺問題で本性を現わした。打倒できる。
 東京メトロの株を棄損しないということはどういうことか。賃下げであり生首を切る攻撃ということだ。韓国では民営化は悪だとなっている。僕は民営化反対の闘いを階級的闘いに押し上げていきたい。
 自分の職場では、国鉄解雇撤回署名、都庁議事堂レストラン解雇撤回署名などを取り組み、職場で権力を取る闘いにしていく。都労連本部はガス抜き程度のことはやるが小池との闘いはやらない。交流センターが闘いを押し上げていく。東京の団結の推進軸となって闘う。

○羽廣(九州) 全メンバーが再雇用のような現状にある。北九州の地で合同労組の組合員が増えた。「結」という合同労組を結成した。病気になった人を支えるために作ったような労働組合。病気にさせられた方々にも光が見えてくる存在になりたい。慌てず騒がず学習会を行っている。わかるように伝わるように討論して積み上げていく。それをやり切らないと団結はできない。
 私は動労総連合九州の執行委員長をしているが、まだ解雇者しか組合員がいない。労働者の期待と資本の側の恐怖がある。自己満足で終わってはいけない。更なる飛躍をかけていきたい。動労総連合を選択したことが正しい。一人でも解雇撤回闘争は闘える。しかし一人で闘うのではなく、1047協議会で闘う。ハードルはむちゃくちゃ高い。しかし越えられないハードルではない。戦争反対、改憲反対は誰でもいう。しかし実際に何を行っているのか。我々しかいない。

○上田(神奈川) 小池の9・1謝罪拒否について。大震災は日本においても革命的闘いになっていった。9・1に対する従来の我々の捉え方は血債主義だった。大きな歴史の核心にあると捉えられていなかった。しかし、国際連帯は大きく発展した。在日の問題ももう一度大きく発展していく。滞日、在日が部落も含めて糾合していく。
 時廣君解雇撤回の小田原闘争を闘った。時廣君がJRと小田急で2回解雇されている。しかし実は3年で3回解雇されて、解雇され続けてきた。しかし彼は「革命が近づいている」と述べている。「おかしな社会を変えたい」と言っている。届く宣伝物が必要。
 神奈川県でも実行委員会を行い、10月15日に集会デモを行う。韓国でもパククネが打倒されると誰も考えなかった。しかし半年で動いて実現した。権力を取る闘いを目指す。

○北島一恵(東京西部) 都議選を通して東京に拠点をつくる、団結をつくる闘いが始まった。動労東京八潮支部の涙が出るような闘いが始まった。柿沼さんの闘い、動労東京の闘い、東交の闘いを都労連の中に持ち込む闘いが、都議選の闘いだった。保育署名は、待機児童をつくって女性を働かせて行こうとする攻撃との闘いだ。
 交流センターの会員であるが、婦人民主クラブの大会に行った。交流センター女性部の闘いと婦人民主クラブの闘いは対立しない。これを対立させる議論は間違い。交流センター女性部は今こそ必要だ。女性部の力を引き出していくことが必要だ。非正規の青年労働者を獲得していく。交流センター女性部は保育署名で杉並区内200か所を回り、保育学習会につなげている。

○大谷(東京北部) 3月3日に東京北部の春闘集会を行った。10月3日にも集会を行う。一陽会労組で解雇撤回署名を行う。10月3日は、陽和病院で、10年前に看護師殺害の事件が起きた日です。一陽会労組を軸に集会を考えている。
 私の職場にいる障害者の人は「経済的損失を与えた」と区から言われた。障害者枠で入ってそういうことを言われている。斎藤全学連委員長が憲法で恩恵を受けたことはないと言っているが、青年に聞いたらそうだと言っていた。

○有田(奈良) 清掃非正規労働者の解雇撤回闘争を闘う会と関西合同労組奈良支部が連絡先になって、関西あげて闘いに入っている。呼び掛け文は奈良支部の教組が軸になっている。奈良市従の権力を取る仲間。
 奈良の教育労働について。非正規職に対する解雇が起きている。評価制度反対の闘いが起きている。学級崩壊の中から、いろいろな問題を個人の力量のせいにされる。特別支援学級をめぐる闘いになっている。採用されて1年だが、能力主義で解雇されることが示唆された段階で、組合に組織して解雇を許さなかった。正規・非正規は、闘う労働組合が立って初めて団結できる。もう一つ付け加えると夏休みに参加してくれたのは全部非正規です。体制内は非正規は闘えないとして救済の対象としてしか見ていない。

○木下(関西・港合同) 階級の怒りの足音が聞こえている。階級の怒りが爆発する。湧き上がる怒りの受け皿をつくる。11月1万人結集を作る。大阪の生野区で民主労総のDVD上映会を行った。八尾北の夏まつりに300名が参加したのは、既成解放同盟の規制を打ち破り結集したということだ。

○まとめ 辻川代表 共同性の話をします。言葉というのは共同性。一番大変だったのが組合員。「この人について行っていいのか」と言われた。職場が変わり、車両センターに行って、一番わからなかったのが専門用語。言葉がわからないのはすごく寂しい。障害者は人とうまくコミュニュケーションが取れない。人に助けられないと生きていけない。小さい子どもはものすごい不安だ。障害者との関係を民営化する、子どもたちの関係を民営化する。
 11月集会に向けては戦争と民営化なんだ。何が問われているか。人間の共同性を破壊して戦争に進む以外にない。Jアラートは空襲警報そのもの。「ただいま上空を北朝鮮のミサイルが飛んでいます」と意図的に流した。老人施設はパニックでけが人が出ている。PAC3では足りないから、今度はレーザーで落とすとか嘘ばかり言っている。
 第二次大戦のときに日本がいかに酷いかと宣伝したのと同じ。竹槍訓練の映像を見せたり、重慶爆撃の映像を見せて日本人はいかに酷いかという宣伝をした。海兵隊では人間の共同性を破壊する。戦争に行く前に廃人にされている。ミサイルはグアムに向けなくても、原発にミサイルが落ちたら終わりだ。原発を稼働していることが問題。戦争の問題であり、被曝労働の問題だ。日本の労働者階級は死んでない。古い共同性に対して真の共同性を対置するべき。いろんなことがありますが、戦後最大の決戦だ。

○まとめ 飯田事務局長 「端緒はいつも困難である」と、中野顧問は労働学校で卒業した時に本に書いてくれた。労働組合としていかに闘うか。労組交流センターは何なのか。僕らが自己満足するのではなく、歴史をつくる主体として登場することだ。動労東京八潮支部の闘いと柿沼さんの闘いでそのことを感じた。八潮支部が団結を崩さなかったことが勝利だ。柿沼さんは解雇されたときに福島から避難した人と同じになったと述べた。だから絶対にあきらめないと立ち上がった。これが新しい労働運動だと思った。11・5集会に1万人を組織することが重要。全てをそこに集約する。
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○田中代表の発言(要旨)

 11月集会は、昨日国鉄闘争全国運動の呼び掛け人会議を行い公式の呼び掛け文が完成しました。改めて詳しく言う必要はない。少し挑戦してみようということになりました。
 安倍が美しい日本国憲法をつくる会にメッセージを寄せた。敵の側が勝負をかけてきた。私ものほほんとしていてはいけないと思った。形ができたから何かできるということではない。しかし決意を感じてほしい。
 安倍は崩壊寸前だが、防衛省は敵基地を叩く予算要求をしている。安倍は後がない状況。臨時国会が始まったら絶望しかない。労働運動が甦るような闘いにしなければならない。
 実は千葉でCTSのグループ会社で260名が無期転換する。上半期百数十名が無期転換した。問題は無期転換は850円の時給。選別解雇はなかったが最低賃金の無期転換だ。東大方式は選別解雇する。これは元をただせば国鉄方式だ。本当に勝負の時が来た。
 日本資本主義はこの社会そのものの全面的崩壊。新自由主義が生み出した。生産年齢が100万人ずつ減少している。国立競技場で過労自殺した青年は二百数十時間働いていた。
 時代は変わった。真正面から見なくてはいけない。勝負の時だ。中曽根の大民営化攻撃。第二次民営化攻撃は小泉の独立法人改革。今は第3の国鉄分割・民営化攻撃。我々は国鉄闘争というアルキメデスのテコを持っている。そのことを現わしたのが韓国民主労総。ぜひ11月集会をやりぬきたい。闘う労働組合の拠点を作りたい。交流センターは拠点を作りたい。国鉄JRが頑張る。
 小池がやろうとしている東交丸ごと民営化。敵の側が煮詰まった議論をしている。一元化をしようとしている。東京メトロはメトロ法があって利益が上がっている。上場したら都営交通の民営化はできない。メトロの株価を棄損しない形で上場をと言っている。このことを東交の労働者に知らせなければならない。丸ごと民営化は労働組合が協力しないとできない。これを都議会で決める。数兆円の財産を売りわたす。都労連獲得の闘いはそういうことではないか。小さく固まって頑張るのではなく、すべてを獲得する。動労総連合1047協議会をつくる。国鉄闘争と東交民営化。我々のような立場に東交の労働者を立たせてはいけない。公的職場から非正規が生み出されている。それとの闘いが改憲決戦である。
 最後にJRのことを述べたい。幕張車両センターで快速電車の椅子に白いカバーをかける仕事をしていて50代の労働者が死んだ。CTSの労働者が5名連記で名前を出して会社に申し入れを行った。発がん性物質を扱う仕事をしていることがわかり、防護服を要求した。そこにはCTSの労働者がいて結びつく。CTSには、動労千葉の組合員がエルダーも含めて60人いる。敵の矛盾だ。攻撃は新しい矛盾を生み出す。本気になって粉砕してやる。うちの組合員はほとんど60歳を迎える。運転ができない組合員が6人いる。最末期の資本主義の中にいる。
 もう一度労組交流センターの位置を高めたい。我々がこの組織を持っていることは良かったと言えるようにしたい。中野顧問は、小さな組織を作ろうとは考えなかった。佐藤芳夫さんは全労協の議長を蹴って我々と共に闘ってくれた。連合が揺らぎ崩壊し始めた。これまでは固い岩盤に石を投げつけてきたようなものだ。しかし30年石を投げつけてきた。UAゼンセンは80万だった。それが160万になった。逢見が官邸へ行って秘密会談をしていた。神津連合会長さえ知らされていなかった。大事なことは、連合を揺さぶることが安倍政権の改憲プログラムだった。敵は万全じゃない。もっと反動化する。しかし地方では連合の中でも反基地闘争を行っている労働者がいる。東交から始まる、連合を対象化した闘いが必要。そうした諸々の問題を出発点にして闘いたい。

特集0331

Posted by kc-master